ボルボEX30クロスカントリー ウルトラP5ロングレンジ エレクトリック(RWD)

価値あるベーシック 2026.09.28 試乗記 生方 聡 ボルボの電動コンパクトSUV「EX30クロスカントリー」に、後輪駆動の特別仕様車「ウルトラP5ロングレンジ エレクトリック」が設定された。530kmの一充電走行距離と、600万円を切る599万円の車両本体価格を実現した新エントリーモデルの走りを報告する。
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気がつけばBEVの主力モデルに

ボルボのラインナップで最もコンパクトなモデルが、SUVスタイルの電気自動車(BEV)「EX30」だ。都市部でも扱いやすいボディーサイズに、スカンジナビアンデザインやサステナブルな素材、先進の安全技術などを凝縮している。

日本でも2024年に販売がスタートし、その後、ラインナップが拡大。ボルボ・カー・ジャパンによれば、EX30を含む同社のBEVは2026年1月~8月の輸入車BEV市場でテスラに次ぐ販売実績を挙げているという。いまやボルボの販売台数の約4台に1台をBEVが占めており、EX30はその主力でもあるのだ。

そんなEX30のなかで、SUVらしさを前面に押し出した、個性強めのバリエーションがEX30クロスカントリー。ボルボ伝統の「クロスカントリー」の最新モデルとして追加されたこのモデルは、グリルのないデザインを受け継ぎながらフロントマスクやテールゲートをマットブラック仕上げとし、さらに最低地上高を20mm高めるなど、クロスカントリーの名にふさわしい雰囲気をつくりあげている。

クロスカントリーだけに、駆動方式はAWDで、前150PS、後ろ272PSを発生する計2基のモーターによりこれを実現している。このEX30クロスカントリーに追加されたのが、後輪駆動(RWD)仕様のEX30クロスカントリー ウルトラP5ロングレンジ エレクトリックである。ヨーロッパでも2027年モデルとして追加されたばかりのニューカマーだ。

2026年7月に販売が開始されたボルボの特別仕様車「EX30クロスカントリー ウルトラP5ロングレンジ エレクトリック」に試乗。ヨーロッパでも2027年モデルとして追加されたばかりのニューカマーである。
2026年7月に販売が開始されたボルボの特別仕様車「EX30クロスカントリー ウルトラP5ロングレンジ エレクトリック」に試乗。ヨーロッパでも2027年モデルとして追加されたばかりのニューカマーである。拡大
引き上げられた最低地上高とAWDをセリングポイントとしたボルボ伝統の「クロスカントリー」を名乗りつつも、「EX30クロスカントリー ウルトラP5ロングレンジ エレクトリック」ではRWD方式を採用する。
引き上げられた最低地上高とAWDをセリングポイントとしたボルボ伝統の「クロスカントリー」を名乗りつつも、「EX30クロスカントリー ウルトラP5ロングレンジ エレクトリック」ではRWD方式を採用する。拡大
スウェーデンの北極圏にあるケブネカイセ山脈の地形図からインスピレーションを得たというユニークなアートワークが施されるフロントグリルは、RWDモデルでも健在。
スウェーデンの北極圏にあるケブネカイセ山脈の地形図からインスピレーションを得たというユニークなアートワークが施されるフロントグリルは、RWDモデルでも健在。拡大
パワートレインこそ異なるものの、ツインモーター仕様のAWDモデル「P8 AWD」と、シングルモーター仕様のRWDモデル「P5」の外観上の違いは、テールゲートに備わるバッジ程度。後者には「EX30 P5 LONG RANGE」のバッジが付く。
パワートレインこそ異なるものの、ツインモーター仕様のAWDモデル「P8 AWD」と、シングルモーター仕様のRWDモデル「P5」の外観上の違いは、テールゲートに備わるバッジ程度。後者には「EX30 P5 LONG RANGE」のバッジが付く。拡大