第801回:【ボルボEX30やめました】5カ月の付き合いにピリオド サブスクの費用や電費などを総括する
2024.07.31 エディターから一言あっという間の5カ月
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「ボルボEX30」のサブスクリプション(以下、サブスク)を始めてから5カ月目になる7月下旬、サブスクを中途解約し、車両を返却しました。知人からは「もう返すの?」という反応もありましたが、もともと短期集中でEX30を使い、その出来栄えを見極めるつもりだったので、5カ月で解約というのは予定どおりです。
今回のサブスクは3カ月前に連絡すれば違約金なしで中途解約ができるので、4月にカスタマーセンターにその旨を伝え、5月に担当のボルボ・カー江戸川に中途解約に必要な書類を提出。その後、車両を返却する日を決め、返却当日は車両状態を確認するために日本自動車鑑定協会による査定を行うというのが返却までの流れでした。
前述のとおり、サブスクの中途解約自体には違約金はかかりませんが、EX30のサブスクでは月間走行距離が1000kmまでと定められており、これを超えた場合は1kmあたり33円(税込み)を追加で支払います。返却時の走行距離は5645kmで、つまり645kmの超過。そのため、33円×645km=2万1285円の精算金が必要になります。
また、車両にキズなどがあると1点につき7700円の精算金が発生します。バンパーや窓ガラスに細かい飛び石の痕があったり、シートやダッシュボードに小さいスレやキズがあったりしましたが、いずれも精算金が必要なレベルではなく、取りあえずホッとしました。
ということで、追加の精算金は2万1285円で、これに5カ月分のサブスク料金47万5000円(=9万5000円×5カ月)を加えて、締めて49万6285円というのがかかった費用でした。約50万円という数字だけ見ると高そうにも思えますが、車両本体価格559万円の最新モデルを新車で5カ月堪能してこの費用なら、十分納得です。
平均電費は5.3km/kWh
この5カ月の走行データをチェックすると、普通、急速合わせて充電回数は43回で、総充電量は1059.8kWhでした。充電を記録した走行距離5580kmをこれで割ると、平均電費は5.3km/kWhになります。カタログの電費が7.0km/kWh(WLTCモード値の143Wh/kmを換算)ですので、残念ながらそれには届きませんでした。高速道路の移動が多かったのが一因かもしれません。
一方、電費計測のために何度か走らせたことがあり、アダプティブクルーズコントロール(ACC)を使って高速道路を100km/hで巡航したときの電費が5.4km/kWh(冬季)~6.4km/kWh(夏季)、比較的空いた一般道では6.9km/kWh(冬季)~8.2km/kWh(夏季)という数字でした。一般道を走る比率が高ければ、カタログ値に近づきそうです。
電費の話はさておき、5カ月の間このクルマと付き合って感じたのは、実に魅力的な電気自動車(BEV)だということ。都会的で洗練されたエクステリアと、シンプルでありながら温かみと上質さにあふれるインテリアは見てのとおりですが、急速充電に頼る私の場合、充電のスピードが高く、また、気温の影響を受けにくいのが、とにかく気に入っています。
インフォテインメントシステムにGoogleを採用するEX30は、エアコンなどの操作を音声コマンドで実行できたり、ナビゲーションの目的地検索に音声認識が使えたりと、何かと便利。PCで検索した地点をEX30で共有できたり、比較的正確に目的地到着時のバッテリー残量を予測してくれたりするのも助かっています。
ほとんどの操作をタッチパネルで行うことは、慣れるとそれほど面倒ではありませんが、車両設定の一部がスタートのたびにリセットされてしまうのはぜひ改善してほしいところ。個人的に残念だったのが、予定されていた「ワイヤレスCarPlay」の追加が間に合わなかったこと。このあたりは今後の車両ソフトウエアのバージョンアップを期待しましょう。
そういった細かい不満はありますが、全体としては、とても高いレベルの仕上がりを見せたEX30。559万円という価格も含めてお薦めのBEVであることは確かで、私としても手放すのが惜しい一台です。最新の技術に触れながら、楽しい時間を過ごせた5カ月は、私にとって貴重な体験になりました。
(文と写真=生方 聡/編集=藤沢 勝)

生方 聡
モータージャーナリスト。1964年生まれ。大学卒業後、外資系IT企業に就職したが、クルマに携わる仕事に就く夢が諦めきれず、1992年から『CAR GRAPHIC』記者として、あたらしいキャリアをスタート。現在はフリーのライターとして試乗記やレースリポートなどを寄稿。愛車は「フォルクスワーゲンID.4」。
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