ダイハツの新型「タント エグゼ」は、大人のタント

2009.12.24 自動車ニュース webCG 編集部

ダイハツの新型「タント エグゼ」は、大人のタント

ダイハツ工業は2009年12月24日、軽乗用車「タント」の姉妹モデルとなる「タント エグゼ」「タント エグゼカスタム」を発表。同日販売を開始した。

■タントより上質に

東京モーターショー2009では市販予定車として展示された「タント エグゼ」「タント エグゼカスタム」が、早くも発売された。

トールタイプの軽乗用車「タント」の広さを生かしたまま、上質感を高めているのが特徴のタント エグゼ。そのドレスアップモデルがタント エグゼカスタムである。
タントが子育てファミリー層にアピールするためのモデルであるのに対し、タント エグゼは未婚・新婚の男女や子離れ層を含む、より幅広いユーザーがターゲット。十分な広さと上質感を武器に、ミニバンからの乗り換えをも狙う“大人のタント”だ。
タントよりも上質なキャラクターを明確にするため、遮音材の採用も拡大し、静粛性も高められたという。

■スライドドアは廃止

タント エグゼのデザインコンセプトは、「スタイリッシュ&スペーシャス」。Aピラーはタントより寝かされるなど、躍動感が演出された。リアドアに注目すると、タント最大の特徴とも言える、ピラーレスのスライドドア(助手席側)が、スイング式に変更されていることが見て取れる。
ベージュとブラックで落ち着いた印象にしつらえられたインテリアも、タント エグゼのセリングポイント。特に「グラマラスシート」と呼ばれるシートには起伏とシートの厚みが十分に与えられ、全席で座り心地のよさをアピールする。さらに、シート高を15mm高め、室内高を20mm拡大(いずれもタント比)。「大人」が乗ることを、より意識したパッケージングとされた。
一方で、収納スペースなどのユーティリティ面では、一部装備が省略された。

ドレスアップ版のタント エグゼカスタムには、エアロバンパーやリアスポイラーを装着。内装はブラック基調とされ、こちらは「クール&プレミアム」のテイストを追求したと謳われる。

■軽量化で燃費アップ

シャシーはタントのそれを受け継ぎ、サスペンション形式は、前マクファーソンストラット/後トーションビーム(4WD車は3リンク)が採用された。
エンジンは2種をラインナップ。0.66リッター直3DOHCのNA版(58ps、6.6kgm)と、タント エグゼカスタムのみに用意される同ターボ版(64ps、10.5kgm)である。トランスミッションはCVTを基本とし、NAの4WD車にのみ4ATが組み合わされる。燃費はNAが21.5km/リッター、ターボが19.0km/リッター(いずれもFF車)を記録する。

なお、スライドドアの廃止や、シート機構の見直しなどで、タントに比べておよそ60kgの軽量化も図られ、燃費向上に寄与したという。

価格はタント エグゼが113.0万円〜133.1万円、タント エグゼカスタムが135.0万円〜169.1万円。それぞれにFFと4WDが用意される。

(webCG 本諏訪)

「タント エグゼS」
「タント エグゼS」 拡大
「タント エグゼL」
「タント エグゼL」 拡大
4枚すべてがスイングドアに変更された。それぞれ90度の角度まで開くことができる。
4枚すべてがスイングドアに変更された。それぞれ90度の角度まで開くことができる。 拡大
「タント エグゼL」のインテリア。
「タント エグゼL」のインテリア。 拡大
「タント エグゼカスタムRS」
「タント エグゼカスタムRS」 拡大
「タント エグゼカスタムG」
「タント エグゼカスタムG」 拡大
「タント エグゼRS」のインパネ。
「タント エグゼRS」のインパネ。 拡大
一体式のリアシートは前後にスライドが可能。リクライニングは左右独立して行える。
一体式のリアシートは前後にスライドが可能。リクライニングは左右独立して行える。 拡大

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