新型「シボレー・カマロ」の発売が2009年12月5日に決定!
2009.10.14 自動車ニュース新型「シボレー・カマロ」の発売が2009年12月5日に決定!
ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパンは2009年10月9日、4シータースポーツクーペ「シボレー・カマロ」を2009年12月5日に発売すると発表した。
■ふたつのタイプをラインナップ
1967年に登場した初代「シボレー・カマロ」は、「フォード・マスタング」や「ダッジ・チャレンジャー」とともに、アメリカの小型スポーツカー、いわゆる“ポニーカー”市場を築いた伝統のモデル。2002年には4代目の生産が終了し、その復活が待たれていたのだが、今年7年ぶりに新型が登場、北米では2009年3月下旬に販売が開始され、日本でも同年7月にその姿を公開、暫定価格が発表されていた。
そしてこのたび、発売日と価格が正式に発表された。ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパンによれば、新型「シボレー・カマロ」の発売は、当初予定の今秋より少し遅れ、2009年12月5日に決定。
価格は、3.6リッターV6エンジン搭載の「LT RS」が430.0万円、6.2リッターV8の「SS RS」が535.0万円と、7月に発表された暫定価格と同一である。
■古さと新しさが同居
新型シボレー・カマロは、ロングノーズ、ショートデッキのクラシカルなプロポーションや、初代のイメージを色濃く残すデザインを、現代に蘇らせたのが特徴である。全長4840×全幅1915×全高1380mmのボディには懐かしさを覚える一方、その内側には最新のテクノロジーが秘められている。
アルミ製ボンネットの下に収まるのは、3.6リッターV6または6.2リッターV8のパワーユニット。V6DOHCの「LLT」は、ガソリン直噴方式を採用し、11.3:1という高い圧縮比や可変バルブタイミングシステムなどにより、最高出力308ps/6400rpm、最大トルク37.7kgm/5200rpmを発生。いまどきレギュラーガソリン仕様というのはありがたい。燃費(アメリカEPA)は、市街地7.7km/リッター、高速12.3km/リッターと、旧型に比べて大幅な向上を図った。
一方、「L99」型のV8OHVは、コルベット用のエンジンをデチューンしたもので、最高出力405ps/5900rpm、最大トルク56.7kgm/4300rpmのハイパフォーマンスを示す。エンジンの負荷に合わせて気筒を休止させる可変気筒システムを採用し、燃費は市街地で6.8km/リッター、高速は10.6km/リッターをマークする。
どちらのモデルにも6段ATが組み合わされる。ステアリングホイールでシフト操作が可能な「タップシフト」も標準で採用される。
サスペンションは、前:ストラット式、後:マルチリンク式。SS RSにはブレンボ製ブレーキが奢られる。安全装備として、前席デュアルステージエアバッグやサイドエアバッグなどを備え、また、横滑り防止機能のスタビリトラックも標準装備となる。
このように、クラシックとモダンが同居する新型シボレー・カマロ。新生GMとして初のニューモデルとなるだけに、人気のスポーツモデルが、ブランド復活の弾みになることを期待したい。
(文=生方聡)