シボレーのコンパクトカー「スパーク」がデビュー!【ジュネーブショー09】
2009.02.26 自動車ニュース【ジュネーブショー09】シボレーのコンパクトカー「スパーク」がデビュー!
米ゼネラルモーターズは、シボレーの新型コンパクトカー「スパーク」を、2009年3月3日から開催されるジュネーブショーで初公開する。
■人気投票で勝ち抜いた「ビート・コンセプト」を市販化
GMは、シボレーブランドの新型コンパクトカー「スパーク」をジュネーブショーで初公開する。スパークは、2007年に発表されたデザインスタディ「シボレー・ビート・コンセプト」の量産版ともいえるモデルだ。
GMは2007年に「ビート」「グルーブ」「トラックス」というコンパクトカーのコンセプトモデルを公開し、インターネットによる人気投票を実施。190万人におよぶ参加者の過半数がビートの市販化を支持し、そのコンセプトやデザインを受け継ぐスパークが市場に投入されることになったのだ。
実際、スパークはビート・コンセプトのイメージを踏襲。ロングホイールベース、ショートオーバーハングのハッチバックスタイルや、彫刻のようにメリハリのあるボディパネル、大型のフロントグリルとフロントエアインテークなどに、ビート・コンセプトの面影が強く残っている。
一方、ビート・コンセプトが3ドアであったのに対し、スパークはより実用性の高い5ドアに落ち着いた。リアドアハンドルを隠して3ドア風に見せているのはビートの名残だろう。
■2010年、ヨーロッパで販売開始
全長3640mmのコンパクトなボディには、広いキャビンが確保される。インパネのデザインは実にスタイリッシュ。モーターサイクルをイメージしたメーターパネルや、ボディカラーと同色に塗られたデコラティブパネルなど、遊び心をくすぐる演出だ。
エンジンは、1リッターまたは1.2リッターの直列4気筒を採用する。組み合わされるトランスミッションは不明だが、マニュアルとオートマチック(トルコン式の4ATか?)が用意されるはずだ。
当然、安全装備も充実しており、運転席・助手席エアバッグに加えて、フロントサイドエアバッグやカーテンエアバッグ、スタビリティコントロールなどを搭載。頑丈なボディとあいまって各種クラッシュテストでの高評価を狙う。
スパークは2010年初めにヨーロッパでの販売を開始し、その後、世界各地に展開。北米でも2011年に発売を予定している。魅力的なコンパクトカーが数多く存在するヨーロッパ市場において、果たしてシボレー・スパークはその存在感を示すことができるだろうか?
(文=生方聡)