「軽自動車は10万kmの走行に耐えられる?」
2009.01.24 クルマ生活Q&A その他「軽自動車は10万km走行に耐えられる?」
現在の普通乗用車は、10万kmくらいは大きなトラブルなしに走行可能な耐久性があると思っていますが、軽自動車もそれくらい走ることができるのでしょうか? ランニングコストの面から軽自動車を購入を考えているのですが、年間3万kmほど走るため、耐久性が気になります。
お答えします。結論から申し上げると、まったく問題ないでしょう。年間走行距離が3万kmほどということは、いったんクルマに乗ったら、かなり長い距離を走っているのではないでしょうか? 少なくとも所要時間5分の通勤が主体で、エンジンが暖まったと思ったら到着、というような使い方ではないだろうと思われます。
なにが言いたいのかというと、同じ走行距離を刻んだとしても、クルマの使用状況によって傷み方は違ってくるということです。たとえ同じ10万kmでも、ストップ&ゴーや渋滞の多い都市部を中心に使うのと、比較的流れがスムーズな郊外で使うのとでは、後者のほうがクルマにかかる負荷が小さく、傷みが少ないのです。
軽自動車も含め現代の日本車は、国内で想定される使用状況であれば、10万kmくらいの距離は問題なく走ります。今回質問をいただいたドライバーは、比較的恵まれた使用状況と思われますので、まったく問題ないという結論になるわけです。ただしエンジンオイルをはじめ、フルード類、タイヤ、ブレーキパッド、バッテリーなどの消耗品は定期的に点検し、必要に応じて交換することを忘れずに。

松本 英雄
自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。