「走行16万kmのクルマで、交換するべき部品は?」
2008.09.13 クルマ生活Q&A その他「走行16万kmのクルマで、交換するべき部品は?」
「トヨタ・プログレ」(1998年式、走行距離16万km)に乗っています。タイミングベルト、ショックアブソーバー、エンジンマウントは交換済みで、先日の車検ではブレーキローターの交換を勧められました。日々の使用で不満はありませんが、ほかに交換したほうがいい部品はありますか?
お答えします。1台のクルマを長く乗り続けていらっしゃるということは、大切に扱っている証ですね。今も調子がいいのであれば、このままのスタイルで自動車生活を送っていくのがいいと思います。
タイミングベルトを交換したのでしたら、多分テンショナーも交換済みだと思います。それから、ウォーターポンプもタイミングベルト交換の作業時に行うのが効率的ですので、これも交換してあると推察されます。
ショックアブソーバー、エンジンマウント、ブレーキローターはすべて消耗品ですので、適切な時期に交換しているのはクルマを長持ちさせるのに大切なことです。
ほかにはフューエルポンプやオルタネーターも交換しておいたほうがいいでしょう。自動車の消耗部品は、10万kmを目安に交換しておくことをおすすめします。
特に症状が出ていなくても、確実に摩耗や劣化は進んでいますから、壊れてしまう前に交換しておけば安心です。突然の故障で動かなくなってしまうと困ることもあるでしょうし、長い目で見れば、壊れてから直すよりも費用がかかりません。
あとは、ブレーキのマスターシリンダーとブレーキホースも折をみて交換しておきましょう。ペダルを踏んだときのタッチがまるで変わるはずです。
これからも、マメに点検を行い、大切に乗り続けてください。

松本 英雄
自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。