第73回:予想もしないどんでん返し! 4回目のプレス対抗マーチカップの結末は……
2008.07.25 エディターから一言第73回:予想もしないどんでん返し! 4回目のプレス対抗マーチカップの結末は……
G.G.でLRを
今年もプレス対抗マーチカップの季節がやってきた。
(過去の戦歴:第1回、第2回、第3回)
3年連続で参戦している私、本諏訪にさっそく声がかかる。「そろそろ別な人にも……」と言いかけると、
「いやー、その日は取材が……」
「レース怖いんですよね……」
「マニュアルには乗れない……」
「腹が痛い……」
と、スタッフの人数以上の声が。
わかりました、わかりました。今年も責任を持って、私が参戦しようじゃありませんか!
そして7月某日、愛知県のG.G.こと蒲郡市にある「スパ西浦モーターパーク」に3人のドライバーがおもむいたのでした。
ざっとマーチカップの説明をしましょう。
これはその名のとおり、日産のコンパクトカー「マーチ」を使ったワンメイクレース。1.2リッターモデルをベースに、規定のサスペンションキットやLSD、Sタイヤおよび安全装備などが与えられ、イコールコンディションで戦われる、非常に熱いレースである。
詳しくはマーチカップ公式ウェブサイトにて(http://www.marchcup.jp/)。
このカップカーを用いプレス同士のレースをするのが今回のイベントであるが、「親睦」という名目の傍ら、どの媒体もが「我こそは」と思っているのは疑う余地もない。
毎年二玄社はwebCG+CG+NAVIの合同チームで参加しているが、“精鋭”とはいえないメンバー(私のことです)が出るとはいえ、やはり気持ちは「勝ちたい」と。そりゃ、レースですから。
4回目の参加となる私は、今回こそは表彰台の頂点を! とインナーにレーザーレーサーを着込んでの参加とあいなりました(ウソ)。
最後尾から追撃なるか?
午前中の慣熟走行と予選は、クルマとコースへの慣れを考え、3人でそれぞれ分担することに。
慣熟走行の気持ちで予選走行に臨んだ私は、見事にドンケツ! 予選グリッドはリザルトと直結しませんから……、と虚勢を張る。
そして本戦。
スターティンググリッドに止まるクルマのステアリングホイールを握るのは、webCG本諏訪。最後尾から、混戦の1コーナーでどさくさにまぎれての浮上を虎視眈々と狙う。
が、ズラリと前方に並ばれた他のクルマの後ろであたふたし、順位は変わらず。ポジションをキープして次にバトンタッチした。
2番ドライバーはCG八木。慣熟走行でも好タイムを記録していた彼は、クルマに慣れてくるにしたがい、徐々にタイムアップ。いいペースになった、というところで、次のドライバーに交代した。そう、一人あたりの最低周回数が決められており、以前これによるペナルティを受けて最下位になったことを反省し、今回はきっちり等分した周回数にしたのである。
3番手はNAVIヤマダ。レースは前回のマーチカップ以来2度目という彼も、だいぶ運転とコースに慣れてきたようで、そこそこのタイムを続ける。この間、他のチームとのピットインタイミングの違いなどにより、正確な順位は不明。
そんなどんでん返しが……
ついにレースは終盤へ。
ここで、最後のスティントを担当するCG八木が待つピットに現れたNAVIヤマダが、痛恨のピットレーンスピードオーバーでペナルティを受ける。焦る気持ちはわからないではないが……。
チェッカーを受けたのち、休憩室で反省会。表彰式を待つ。
それぞれが好タイムを残したとは言えず、若干重い空気が流れていた。
表彰式の会場では、3人が3人ともうつむいていた。レースも終わり、緊張もほぐれて、ドッと疲れがでたそのときである。
「第2位、二玄社さんチーム!」
「えっ?」
すぐに立ち上がれなかった。誰もがビリに決まっていると思っていたから……。
どうやら他のチームが各種のペナルティを受け、結果的に二玄社チームを押し上げた形になったようだ。
困惑した表情で2位の賞品を受け取ると、マイクを向けられたNAVIヤマダが一言。
「そんなに速くありませんでしたが、ルールを守ったのが良かったのでしょう」
そうそう、そのとおり。
でも、うちのチームで唯一ペナルティを受けた君が言うことじゃないでしょ!
(webCG 本諏訪)

本諏訪 裕幸
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