第63回:カーナビ実用テスト(その1)−AVIC-XH099を選んだワケ
2008.03.27 エディターから一言第63回:カーナビ実用テスト(その1)−AVIC-XH099を選んだワケ
|
カーナビは長く使ってみなければ善し悪しはわからない。新製品紹介記事ではけっして得られない真の実力をお知らせしようというのが「カーナビ実用テスト」だ。実車に装着し、普段使いを存分に試した上でのリポートをしていこうと思う。
|
この時期にカーナビを買うのは是か非か
カーナビを買うのはいつがいいか? というのは永遠の課題のような気がする。新型は新しい機能を載せて登場する。それはたしかに魅力的だが、出てすぐというのは性能面で安定しないことが多く、話題の新製品ほど数ヵ月待ってから買うのが安心できる買い方だ。
カーナビもそろそろ新製品の話題が飛び交う。ゴールデンウィーク前後にはいくつもの新製品が発表されるだろう。しかしその前の今こそ、安定した製品をこなれた値段で買える絶好の時期ということもできる。
|
オンダッシュ・カーナビはもはや少数派
今回テストしたのは、カーナビの現行製品の中でも傑出した機能を持つカロッツェリア・サイバーナビである。まず概要から。サイバーナビはカロッツェリアのカーナビ・ラインナップの中での最上位製品。“楽ナビ”より高級仕様、かつ高機能であることを売り物にしている。型番の末尾「099」というのが2007年モデルを表す。
装着したのは3種類ある099シリーズのうちモニターが固定据え付けタイプの「XH099」。あとの2種はいわゆる“AVN”タイプの2DIN型と、モニターが電動で格納されるタイプである。後者のインダッシュモニター型の利点は何よりスマートなこと。盗難防止の効果もある。しかしダッシュボードに1DINのスペースがなければ装着できないし、IDINのスペースがあっても位置が低ければ見にくくてしょうがない。つまり条件が揃わないと真価が発揮できない。
それに対して今回選んだオンダッシュモニターは、取り付け台座をダッシュの上面などに貼り付けてモニターを固定するタイプなので、たいていのクルマに付けられる。ただし、最近はオンダッシュ型を用意するメーカーは少なくなり、現在ではサイバーナビのAVIC-XH099とパナソニックのFクラス(CN-HDS960)くらいしかない。
TVチューナーはユーザーの好みで
XH099を選ぶとき注意したいのは、TVチューナーを持っていないことだ。
地デジが全盛の時代になんたることかと言うなかれ。これはメーカーの良心なのだ。つまりこれまでのカーナビはアナログTVチューナー内蔵というのが当たり前。しかし地デジを導入するとアナログチューナーは不要になる。これはムダ以外の何物でもない。そのぶん安くしてほしいとは誰もが思う。しかも地デジといってもピンからキリまで。ワンセグで十分という人もいれば12セグの最高画質にこだわる人もいる。
パイオニアではそうした様々な要望に対応できるように3種類の地デジチューナーを用意、用途に合わせて選択してもらおうというわけだ。あまり多くはないとは思うがアナログチューナーも、希望する人のために廉価で用意されている。
最近は最初から地デジチューナーが付いてくる「同梱モデル」が幅をきかせており、サイバーナビでも他の2機種には用意があるが、このXH099は同梱モデルは用意されていない。しかしTVチューナーを4種類から選択できるやりかたは“こだわり派”の多いサイバーナビ・ユーザーにはむしろ歓迎されているはずだ(XHに限らずどのモデルでも選択可能)。
TVチューナーを持たないということで価格が抑えられているのもうれしい点で、ちなみにどの標準モデルでも前年モデル比で本体価格2万円安い。最も安いXH099を選べば28万3500円でサイバーナビが手に入るのだ。
私はどのTVチューナーを選んだかって? とりあえずTVは「なし」でスタートした。いつでも買い足すことはできるし、それより自分にとっては必需品のVICSビーコン(ND-B6)と携帯電話用Bluetoothユニット(ND-BT1)は最初から用意した。099シリーズにとって、携帯電話との連携で得られるものはこれまでの常識をはるかに超えるものがあり、どうしても必要と考えたからだ。もしあなたの携帯がBluetooth対応なら、スマートなワイヤレス接続が可能となる。じつは私もこのスマートなワイヤレス接続を夢見てあらかじめ携帯をBluetooth対応のものに替えていたのである。
では携帯との連携で何ができ、その効用は? というのは次回で。(続く)
(文=尾沢英彦(『カーナビの達人』編集長))
「カーナビの達人 2008 WINTER」
http://www.webcg.net/WEBCG/special/2007/carnavi08win/index.html
拡大
|
拡大
|
拡大
|

尾澤 英彦
-
第866回:買った後にもクルマが進化! 「スバル・レヴォーグ」に用意された2つのアップグレードサービスを試す 2026.4.17 スバルのアップグレードサービスで「レヴォーグ」の走りが変わる? 足まわりを強化する「ダイナミックモーションパッケージ」と、静粛性を高める「コンフォートクワイエットパッケージ」の効能を、試乗を通して確かめた。
-
第865回:ブリヂストンが新タイヤブランド「フィネッサ」を発表 どんなクルマに最適なのか? 2026.3.13 ブリヂストンが2026年1月に発表した「FINESSA(フィネッサ)」は、同社最新の商品設計基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」を搭載する乗用車用の新タイヤブランドである。高いウエットグリップ性能と快適な車内空間の実現がうたわれるフィネッサの特徴や走行時の印象を報告する。
-
第864回:冬の北海道で「CR-V/ZR-V/ヴェゼル」にイッキ乗り! ホンダ製4WDの実力に迫る 2026.3.9 氷雪に覆われた冬の北海道で、新型「CR-V」をはじめとするホンダのSUV 3兄弟に試乗。かつては実力を疑われたこともあるというホンダ製4WDだが、今日における仕上がりはどれほどのものか? 厳しい環境のもとで、そのコントロール性を確かめた。
-
第863回:3モーター式4WDの実力やいかに!? 「ランボルギーニ・テメラリオ」で雪道を目指す 2026.3.3 電動化に向けて大きく舵を切ったランボルギーニは、「ウラカン」の後継たる「テメラリオ」をプラグインハイブリッド車としてリリースした。前に2基、リアに1基のモーターを積む4WDシステムの実力を試すべく、北の大地へと向かったのだが……。
-
第862回:北極圏の氷上コースでマクラーレンの走りを堪能 「Pure McLaren Arctic Experience」に参加して 2026.2.25 マクラーレンがフィンランド北部で「Pure McLaren Arctic Experience」を開催。ほかでは得られない、北極圏のドライビングエクスペリエンスならではの特別な体験とは? 氷上の広大な特設コースで、スーパースポーツ「アルトゥーラ」の秘めた実力に触れた。
-
NEW
スバル・ソルテラET-HS(前編)
2026.4.19ミスター・スバル 辰己英治の目利きスバル&STIでクルマを鍛えてきた辰己英治さんが、“古巣”スバルの手になる電気自動車「ソルテラ」に試乗。パワートレインの電動化以外にも、さまざまな試みが取り入れられた一台を、ミスター・スバルはどう評価するのか? -
第57回:スズキはなぜインドに賭ける? 変わらず牛が闊歩するインドの最新工場を小沢コージが直撃
2026.4.18小沢コージの勢いまかせ!! リターンズ小沢コージがインドへ。日本の自動車ファンにとってインドといえばスズキのイメージだが、実はスズキは現在、インドへの大型投資の真っ最中だ。なぜスズキはインドでこれほどまでに愛されるのか。最新工場を見学して考えた。 -
ボルボXC90ウルトラT8 AWDプラグインハイブリッド(4WD/8AT)【試乗記】
2026.4.18試乗記2016年に上陸した2代目となるボルボのフラッグシップSUV「XC90」の最新アップデートモデルに試乗。パワフルなプラグインハイブリッドシステムを採用する3列シートSUVの走りを、先にステアリングを握った「V60」や「XC60」との比較を交えながら報告する。 -
谷口信輝の新車試乗――ディフェンダー・オクタ編
2026.4.17webCG Moviesブーム真っ盛りのSUVのなかで、頂点に位置するモデルのひとつであろう「ディフェンダー・オクタ」。そのステアリングを握ったレーシングドライバー谷口信輝の評価は……? 動画でリポートします。 -
第866回:買った後にもクルマが進化! 「スバル・レヴォーグ」に用意された2つのアップグレードサービスを試す
2026.4.17エディターから一言スバルのアップグレードサービスで「レヴォーグ」の走りが変わる? 足まわりを強化する「ダイナミックモーションパッケージ」と、静粛性を高める「コンフォートクワイエットパッケージ」の効能を、試乗を通して確かめた。 -
ハーレーダビッドソン・パン アメリカ1250リミテッド(6MT)【レビュー】
2026.4.17試乗記アメリカの大地が鍛えたアドベンチャーモデル「ハーレーダビッドソン・パン アメリカ1250」に、充実装備の上級モデル「リミテッド」が登場! 試乗して感じられた、日欧のライバルに勝るとも劣らない魅力と、どうしても気になるポイントを報告する。