第338回:その時、渋谷キャンパスは熱く燃えた!!??
コージのCAR検、緊張の初トライ記
2007.10.18
小沢コージの勢いまかせ!
第338回:その時、渋谷キャンパスは熱く燃えた!!??コージのCAR検、緊張の初トライ記
センター試験のような熱気
いやー、驚きました! ビックラこきました!!
先週末の2007年10月14日は、日本初、いや世界初!? の“CAR検”こと自動車文化検定本番の日だったのであります。アンバサダーである俺も、指を加えて観てるわけにゃいかないと、同じくアンバサダーの吉田由美ちゃんと一緒に東京会場まで行き、恥ずかしながらテストを受けてきたわけです。そしたら、まずはその熱さにマイッタ!!
ハッキリ言ってタカくくってたわけですね。3級は簡単、2級は難しすぎて勉強しても合格は運不運だろうってんで、忙しさにかまけて、テキストや問題集を1ページも開かずに、ぶっつけ本番で望んだのよ。
のほほんと会場入りしたんだけど、試験会場の国学院大学渋谷キャンパスに着いた途端、すごいんだなこれが!
なにがすごいって、会場に面した路上には、問題集やテキストを読む人の群れ、群れ、群れ!! “群れ”っていうのは大げさかもしれないけど、とにかく全国で4000人、東京だけで約2000人は受けたってこともあって熱気は予想以上。マジな話、旺文社の全国模試とかセンター試験(俺の時代は共通一次か)を思い出しちゃいました。
問題集、やっておいて損はない!
そんな状況を見てた俺もつい焦って、試験30分前に知りあいから問題集を借りて急きょナナメ読み! 残念ながら3級分しか読めなくて、2級分は間に合わなかったんだけど、とにかく超ツケ焼き刃状態で臨みました。
まずは3級の試験。結果的にはナナメ読みが功を奏した。やっぱ3級は結構問題集から出るんだねぇ〜。そっくりそのままはほとんどなかったけど、多少アレンジしたのがかなりあって、問題集のおかげで結構救われました。
したら、続いての2級問題もそうだったのよ! たしかに2級のほうが、内燃機関から市販車のハードウェア、映画やCMなどのソフトウェアや、一般歴史までより広くて深い知識が必要で、難易度が高かったわけだけど、それでも一部3級問題集をヒネって出題されたものもあった。見た瞬間、失敗した〜って思っちゃいました。これなら問題集の2級分から出たのもあったはず。
特に3級の場合、全テスト時間中、ほぼ30分ちょいの約半分で完成しちゃうほど余裕あったけど、2級の場合、1時間を使い切ってさらに熟考不足を感じたくらいだから、合格ラインである正解率7割を突破できたかどうか自信がない。3級は受かってると思うけど、2級はギリギリな感じ。これだったら1問でも2問でも、確実に点が稼げる問題集をやっておけばよかったな〜、と真剣に思ってしまったのだ。後の祭りなんだけどね。
もしやいいウップン晴らし!?
でもまあ、久々にテストの緊張感を味わえたのは良かったなぁ。それもマジな受験テストじゃなくって、遊びの知識テストってのがいい。不合格になっても実害なく、多少恥ずかしいぐらいだもんね。
ようするに純粋に“楽しめるイベント”だってことよ。
だからなんとなくわかった気がしましたねぇ。そう、『ロック検定』や『京都検定』など、いろんな趣味検定を受ける人のキモチが。基本的にマジメで勉強好きでプライドの高い日本人、つくづくテストってヤツが好きなんだよなぁ。実際、元メルセデス・ベンツ広報のSさんも受けに来られてたし、そうやってバトルをするのが好きな国民性なわけです。特に日本人はヨーロッパ人みたいに公衆の面前で口論したり、中国人みたいに怒鳴りあう習慣がないから、いいウップン晴らしにもなってるのかもしれない。
ようするにほとんど役に立たない知識の深さを、自らのプライドをかけて競うプチバトル。つまりゴルフみたいなもんよ。ゴルフも1対1ではなく、スコアを通してみんなとするバトルでしょ。「俺は100切った」だの「90を切った」だのね。俺達はそういうのが好きなのかもしれない。
ってなわけで2008年の6月頃に次回が予定される“CAR検”。2級再受験か、それとも1級にステップアップか。いや、万が一、3級も落ちてるかもしれない(笑)。それはそれでかなり恥ずかしいけど、とにかく俺は次回もゼッタイ受ける!
今回受けそびれた『webCG』愛読者をはじめ、クルマ好きのみなさま。“CAR検”マジ面白いよ。絶対トライしてみてちょ!!
(文と写真=小沢コージ)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
-
第454回:ヤマダ電機にIKEAも顔負けのクルマ屋? ノルかソルかの新商法「ガリバーWOW!TOWN」 2012.8.27 中古車買い取りのガリバーが新ビジネス「WOW!TOWN」を開始。これは“クルマ選びのテーマパーク”だ!
-
第453回:今後のメルセデスはますますデザインに走る!? 「CLSシューティングブレーク」発表会&新型「Aクラス」欧州試乗! 2012.7.27 小沢コージが、最新のメルセデス・ベンツである「CLSシューティングブレーク」と新型「Aクラス」をチェック! その見どころは?
-
第452回:これじゃメルセデスには追いつけないぜ! “無意識インプレッション”のススメ 2012.6.22 自動車開発のカギを握る、テストドライブ。それが限られた道路環境で行われている日本の現状に、小沢コージが物申す!?
-
第451回:日本も学べる(?)中国自動車事情 新婚さん、“すてきなカーライフに”いらっしゃ〜い!? 2012.6.11 自動車熱が高まる中国には「新婚夫婦を対象にした自動車メディア」があるのだとか……? 現地で話を聞いてきた、小沢コージのリポート。
-
NEW
バランスドエンジンってなにがスゴいの? ―誤解されがちな手組み&バランスどりの本当のメリット―
2025.12.5デイリーコラムハイパフォーマンスカーやスポーティーな限定車などの資料で時折目にする、「バランスどりされたエンジン」「手組みのエンジン」という文句。しかしアナタは、その利点を理解していますか? 誤解されがちなバランスドエンジンの、本当のメリットを解説する。 -
NEW
「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」の会場から
2025.12.4画像・写真ホンダ車用のカスタムパーツ「Modulo(モデューロ)」を手がけるホンダアクセスと、「無限」を展開するM-TECが、ホンダファン向けのイベント「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」を開催。熱気に包まれた会場の様子を写真で紹介する。 -
NEW
「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」の会場より
2025.12.4画像・写真ソフト99コーポレーションが、完全招待制のオーナーミーティング「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」を初開催。会場には新旧50台の名車とクルマ愛にあふれたオーナーが集った。イベントの様子を写真で紹介する。 -
ホンダCR-V e:HEV RSブラックエディション/CR-V e:HEV RSブラックエディション ホンダアクセス用品装着車
2025.12.4画像・写真まもなく日本でも発売される新型「ホンダCR-V」を、早くもホンダアクセスがコーディネート。彼らの手になる「Tough Premium(タフプレミアム)」のアクセサリー装着車を、ベースとなった上級グレード「RSブラックエディション」とともに写真で紹介する。 -
ホンダCR-V e:HEV RS
2025.12.4画像・写真およそ3年ぶりに、日本でも通常販売されることとなった「ホンダCR-V」。6代目となる新型は、より上質かつ堂々としたアッパーミドルクラスのSUVに進化を遂げていた。世界累計販売1500万台を誇る超人気モデルの姿を、写真で紹介する。 -
アウディがF1マシンのカラーリングを初披露 F1参戦の狙いと戦略を探る
2025.12.4デイリーコラム「2030年のタイトル争い」を目標とするアウディが、2026年シーズンを戦うF1マシンのカラーリングを公開した。これまでに発表されたチーム体制やドライバーからその戦力を分析しつつ、あらためてアウディがF1参戦を決めた理由や背景を考えてみた。
