第33回:『パロディ広告 フォルクスワーゲン“ビートルズ”』(その3)
2007.09.01 広告のススメ第33回:『パロディ広告 フォルクスワーゲン“ビートルズ”』(その3)
ロックバンド、ビートルズのアルバム「ABBEY ROAD」には、数々のウワサやエピソードがある。そのいくつかをご紹介。あわせて、その1とその2もご覧ください。
ビートルズ「ABBEY ROAD」のウワサ(前編)
ビートルズ「ABBEY ROAD」に関しては、いろいろなエピソードがある。『ビートルズ百科全書』(集英社)に、次のようなことが書かれている。
「アビーロード」発売の数週間後に、アメリカから「ポールが死んだ!」という噂が広がったのだ。デトロイトのラジオ局WKNR-FMで、ディスクジョッキーのラス・ギブスが、1966年11月9日にポールがアビーロードスタジオでビートルズのメンバーと言い争い、セッションを止めて飛び出し、自分のアストンマーチンを運転して衝突事故を起こして死亡したようだと伝えた。ポールはこの写真(アビーロードのジャケット)では裸足であり、マフィアでは死を示しているということである。
また、ジャーナリストのフレッド・ラブアは、このアルバムを評した文中でこう述べている。ビートルズは墓地から出てきたところであり、ジョンは牧師(先頭)、リンゴは葬儀屋、ジョージは墓石屋の服装をしており、ポールは他の3人と歩調が合っておらず、つまりは、どうやらその人物は死体であるか、整形外科手術を受けた身代わりであると主張したのだ。“身代わり説”をはっきり証明するものとして、本物のポールは左利きであるのに、右手でタバコを持っているということだった。(以下、次号)
(2003年2月15日)
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金子 秀之
早稲田大学商学部卒業。資生堂のアートディレクターとして前田美波里のサマーキャンペーンを担当。1973年博報堂のクリエイティブ・ディレクターとして、サントリーの「ブランディ水で割ったらアメリカン」キャンペーンを手がける。1993年(有)クエスターを設立。広告製作及び海外広告の紹介をして現在にいたる。
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