クルマ好きなら毎日みてる webCG 新車情報・新型情報・カーグラフィック
【スペック】全長×全幅×全高=3700×1685×1430mm/ホイールベース=2465mm/車重=1130kg/駆動方式=FF/1.4リッター直4DOHC16バルブ(95ps/6000rpm、14.2kgm/4000rpm)/価格=231万円(テスト車=244万270円/カラーライン・メロイエロー=2万6000円/コンフォートアクセスシステム=8万6000円/ETCユニット=1万8270円)

MINI ONE(FF/6AT)【試乗記】

絶対オススメ! 2007.07.20 試乗記 生方 聡 MINI ONE(FF/6AT)
……244万270円
2007年2月に先行発売した「MINIクーパー」「MINIクーパーS」に遅れること3ヶ月、「MINI ONE」が追加された。パワートレインが新しくなったベーシックモデルの走りを試す。
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!

遅れ馳せながら……

輸入車にそれほど詳しくないうちのオヤジでも、「MINI」というクルマは知っている。「オレもミニクーパーに乗りたかったなぁ」とぼやいたりするのだが、たぶん本人はあのかたちのクルマは全部“ミニクーパー”だと信じていて、「MINIクーパー」がMINIの一部だということは知らないに違いない。

それはうちのオヤジだけじゃないだろう。反対にMINIにこだわる多くが、「MINIはクーパーに限る」と思っているわけだから、いずれにしても、MINIのなかではクーパーやクーパーSがエライという図式ができあがっているのはたしかだ。今回のニューモデル導入に際しても、日本ではまっさきに「クーパー」と「クーパーS」が発売され、ベーシックな「MINI ONE(ワン)」があとからひっそりと日本に上陸した、というのも、それを反映しているのかもしれない。

そうはいってもMINI ONEもMINI、フルモデルチェンジの内容に変わりはなく、一見どこが変わったかわからないデザイン、安全性向上のために伸ばされた全長(他のMINIが+60mmに対し、MINI ONEは+50mm)、そして、BMWとPSAにより共同開発されたエンジンの採用など、“ルーフ以外はすべて新設計”の新世代MINIに進化を遂げたことはいうまでもない。

MINI MINI 3ドア の中古車webCG中古車検索

いさぎよさナンバーONE!

そんなMINI ONEの一番の話題といえば、新たに採用されたパワートレイン。旧型が90ps/14.3kgmを発生する1.6リッター直列4気筒SOHCを搭載していたのに対し、新型は、DOHCやダブルVANOS、バルブトロニックといったBMWらしいメカニズムを採用し、1.4リッターながら95ps/14.3kgmを誇る。組み合わされるトランスミッションも、従来の5段MTまたはCVTから、6段MTまたは6段ATになった。

このうち試乗できたのは6ATのほうで、低回転では余裕を感じることはないものの、流れにおいていかれるほど非力なわけではなく、まあ、必要十分な性能といったところ。
オートマチックは気がつくと高いギアに入っているタイプなので、ちょっと加速したいときなどキックダウンや、ステアリングのパドルを弾いてシフトダウンする必要がある。でも、3000rpmの手前から盛り上がりはじめるトルク特性を活かしてエンジンの回転を高めに保てば、日常必要な加速は手に入るから、それをわずらわしいと思うか、楽しみが増えたと思うかは、ドライバーの意識次第。スモールカーなら、変に余裕があるよりも、持てる力を出し切って一生懸命走るほうがカッコイイ。
このあと、MINIクーパーにも乗った。たしかにこっちのほうが余裕はあるが、MINI ONEで十分という気がした。

さわやかさナンバーONE!

こういうと、どこかやせ我慢しているように思われるかもしれないが、実はそうではない。MINI ONEを積極的に選ぶ理由があるのだ。それは、MINI ONEのさわやかな走りっぷりである。

MINIクーパーやMINIクーパーSに比べてソフトなサスペンションが与えられたMINI ONEには、スチールホイールに175/65R15のランフラットじゃないふつうのタイヤが標準装着されている(MINIクーパーも同様。ただしこちらはアルミホイールが標準)。この組み合わせが生み出すのは、なんとフランス車ばりの“猫足”だった。

低速で少し硬い乗り心地は、スピードが上がるにつれてすぐに気にならなくなり、多少荒れた道でも、バネ下の重さを感じさせない快適さが新鮮だ。これでワインディングロードに足を踏み入れると、ロールは大きめだが、しなやかな動きを示すサスペンションが、道を捉える感じ。ノーズは軽快に向きを変え、思いどおりのラインを描いてコーナーを駆け抜けていく。下り坂が楽しいのなんの!

MINIクーパーやMINIクーパーSが主張する「GO-Kartフィーリング」とはちょっとズレているが、スモールカーを満喫するなら、私は快適さと軽快さを両立するこのMINI ONEのほうが好き。できれば6MTを選んで楽しみたいなぁ、という個人的な意見はさておき、このところ忘れかけていたファン・トゥ・ドライブの原点を見たような気がする。

というわけで、MINI ONE、絶対オススメです!

(文=生方聡/写真=峰昌宏)

写真をクリックするとシートが倒れるさまが見られます。
写真をクリックするとシートが倒れるさまが見られます。 拡大

MINI ONE(FF/6AT)【試乗記】の画像 拡大

MINI ONE(FF/6AT)【試乗記】の画像 拡大
生方 聡

生方 聡

モータージャーナリスト。1964年生まれ。大学卒業後、外資系IT企業に就職したが、クルマに携わる仕事に就く夢が諦めきれず、1992年から『CAR GRAPHIC』記者として、あたらしいキャリアをスタート。現在はフリーのライターとして試乗記やレースリポートなどを寄稿。愛車は「フォルクスワーゲンID.4」。

試乗記の新着記事
  • ハーレーダビッドソン・パン アメリカ1250リミテッド(6MT)【レビュー】 2026.4.17 アメリカの大地が鍛えたアドベンチャーモデル「ハーレーダビッドソン・パン アメリカ1250」に、充実装備の上級モデル「リミテッド」が登場! 試乗して感じられた、日欧のライバルに勝るとも劣らない魅力と、どうしても気になるポイントを報告する。
  • レクサスIS300h“Fスポーツ”(FR/CVT)【試乗記】 2026.4.15 「レクサスIS」のビッグマイナーチェンジモデルが登場。もはや何度目か分からないほどの改良だが、長年にわたってコツコツとネガをつぶし続けてきただけあって、スポーツセダンとしてひとつの完成形といえるレベルに達している。“Fスポーツ”の仕上がりをリポートする。
  • モーガン・スーパースポーツ(FR/8AT)【試乗記】 2026.4.14 職人の手になるスポーツカーづくりを今に伝える、英国の老舗モーガン。その最新モデルがこの「スーパースポーツ」だ。モダンながらひと目でモーガンとわかる造形に、最新のシャシーがかなえるハイレベルな走り。粋人の要望に応える英国製ロードスターを試す。
  • ボルボV60ウルトラT6 AWDプラグインハイブリッド(4WD/8AT)【試乗記】 2026.4.13 1990年代のステーションワゴンブームでトップランナーであったボルボ。その伝統を受け継ぐモデルが「V60」だ。現行型の登場は2018年とベテランの域に達しようとしているが、アップデートされた最新プラグインハイブリッドモデルの印象やいかに。
  • アルファ・ロメオ・トナーレ イブリダ ヴェローチェ(FF/7AT)【試乗記】 2026.4.11 アルファ・ロメオのミドルクラスSUV「トナーレ」がマイナーチェンジ。走りに装備、デザインと、多方面で進化を遂げた最新型に、箱根のワインディングロードで試乗した。“CセグメントSUV”という、最量販マーケットで戦う今どきのアルファの実力を報告する。
試乗記の記事をもっとみる
MINI MINI 3ドア の中古車webCG中古車検索
関連キーワード
新着記事
新着記事をもっとみる

メルマガでしか読めないコラムや更新情報、次週の予告などを受け取る。

ご登録いただいた情報は、メールマガジン配信のほか、『webCG』のサービス向上やプロモーション活動などに使い、その他の利用は行いません。

ご登録ありがとうございました。

webCGの最新記事の通知を受け取りませんか?

詳しくはこちら

表示されたお知らせの「許可」または「はい」ボタンを押してください。