第323回:緊急直撃“オロチを買った男 コレが初めての新車なんです!!
2007.05.22 小沢コージの勢いまかせ!第323回:緊急直撃“オロチを買った男"!(生い立ち編)コレが初めての新車なんです!!
1日の売上200円からの大逆転
(購入編より続く)
小沢: ところでよくオロチ買えましたよね。まだ36歳でしょう? なんせ1050万円……。
鈴木: かなりがんばってますから。自分でいうのもなんですけど。
小沢: マッサージ屋の総院長って名刺に書いてありますけど、何店舗あるんですか。
鈴木: 都内と神奈川県に13店舗です。
小沢: 凄いですねぇ。僕もタマに行きますけど、今、マッサージ屋さんって完全に過当競争でしょう。外国人もいっぱい入ってきてるし、どう考えても儲かりそうな仕事には見えない。なにが成功の秘訣なんですか?
鈴木: 開業したのは平成7年の24歳の時。最初は2店舗ぐらいあればいいかなぁと思ってました。まず地元の武蔵小杉で手堅くやってみて、調子がよくなったらもう1店舗ぐらいやってもいいなぁと。
小沢: それがなんで13店舗まで?
鈴木: ホント、たまたまです。友人が都内の渋谷でマッサージ屋を始めたんですが、それが上手くいかず「アドバイスしてくれ」っていわれて、結局買い取ることになったんです。109の横の店なんですけどね。
小沢: ライバル多いから大変でしょう。
鈴木: もう、客筋が全然違いますから。最初の1ヵ月は全くお客が来なくて不動産屋に相談しに行ったくらいですよ「やっぱりたたもうか」って。1日売り上げ200円の日もありましたからね。3人も雇ってるのに。最初のひと月は100万円の赤字で、あの時は6kgやせましたね(笑)。
小沢: やっぱりそうか。でもその後どうやって逆転したんですか?
鈴木: 企業秘密ですから詳しくはいえませんけど、スタッフ教育です。できないコのためにいろいろ工夫しましたね。僕は高校を卒業して、接骨医で働きながら夜学の東洋医学に通ってたんですけど、そうするとすごいコってあんまり入ってこないんです。いい人材は先生に直接引き抜かれちゃう。結局ウチに来るのは不器用な奴らばかりなんですけど、彼らには彼らなりのいいところがある。マジメだったり、根性あったり、バイタリティがあったりね。ソコを引き出してあげるんです。
小沢: それだけじゃないでしょう。渋谷って大変でしょう。何の商売でも。
鈴木: ウチ、15分500円なんですよ。ハッキリいって儲かりません(笑)。
小沢: うわー、薄利多売だ。だから逆に13店舗なんですね。大変〜。
自分へのごほうびとして
鈴木: 僕ね、40歳までは遊ばないって思ってたんです。大学も行かなかったし、この世界でやってこうって決めてましたから。大学に行くことも考えましたけど、ある日、母親を見て、これからは高齢化社会だなと。マッサージなら人の役にも経つし、いいんじゃないかと思った。だから絶対成功しようと思って、利益は全部投資にまわしたし、毎年1店舗のペースで増やしていった。キツかったけど、その後ラクになるじゃないですか。
小沢: エライ! マネできん。最初っから決断力の塊だったんだ。
鈴木: 新車なんてずっと買わなかったし、当時はスタッフのほうがいいクルマ乗ってましたよ。
小沢: じゃ、オロチが初めての新車?
鈴木: そうですね。家族用の「フィット」以外、自分のクルマとしては初の新車。ああ、あとキャンピングカーも買ったか。ほとんど同時に。
小沢: でもまだ36歳でしょう。目標の40まで4年ありますけど。
鈴木: もうそろそろいいかなぁと。40ってのはあくまでも目安で、とにかく納得いくまでひと通りがんばって、上手くいったら自分の好きなことやって好きなものを買いたいと思ってました。
小沢: なるほどね。自分へのごほうびだ。だから値段もあまり考えてなかったんですね。
鈴木: そう。
小沢: ところで年商はいかほど?
鈴木: 4、5億じゃないですかね。
小沢: うーん、非常にオロチなおかたなんですね。オロチを買う人は。オロチみたいに非常に豪快(笑)
鈴木: ありがとうございます。
ってなわけでがんばった人にはがんばったオロチを! って感じのナイスな物語。オロチはニッポンの働く社長への栄養剤だったんですね〜。俺もがんばらねば!
(文と写真=小沢コージ)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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