「アルファ8Cコンペティツィオーネ」日本初お披露目、2200万円超
2007.04.02 自動車ニュース「アルファ8Cコンペティツィオーネ」日本初お披露目、2200万円超
フィアット・オート・ジャパンは、アルファ・ロメオの最高級グランツーリスモ「アルファ8Cコンペティツィオーネ」を、2007年4月2日に日本で初披露した。
■コンセプトカーそのままに
2003年のフランクフルトショーで突如現れたコンセプトカー「アルファ8Cコンペティツィオーネ」が、ほぼそのままのカタチで市販された。
車名の「8C」は、1930年から40年代にレースで活躍した8気筒エンジン搭載車から、「コンペティツィオーネ(競争)」は、1950年のミッレミリアレースで活躍したスポーツクーペ「6C 2500コンペティツィオーネ」に由来するものだという。
ディメンションは、全長×全幅×全高=4397×1892×1340mm、ホイールベースは2646mm。カーボンファイバーと樹脂を取り入れたボディは軽量化に貢献し、車両重量は1575kg。強度にも優れると謳われる。
■トランスアクスルレイアウト
搭載されるエンジンは4.7リッターV8。最高出力450ps/7000rpmと最大トルク47.9kgm/4750rpmを発生する。
これに組み合わせられるトランスミッションは、セミオートマとなる6段「Q-セレクト」。ステアリング背面のパドルシフトで変速操作が可能で、「ノーマル」「スポーツ」に加え「オートマチック」「アイス」モードも選ぶことができる。
駆動輪は後輪となるが、エンジンをフロントボンネット内、ギアボックスとディファレンシャルギアを後方に配置するトランスアクスルレイアウトを採る。これにより前後重量配分=49:51を実現したという。
なお、エンジンとトランスミッションは「マセラティ・クーペ」に由来するものだ。
■2259.0万円、すでに完売
サスペンションは前後ダブルウィッシュボーン式。ハブキャリアやアッパー/ロアアームなどは軽量高剛性な鍛造アルミ製を用いる。
前後ブレーキには直径330mmの大径ドリルドベンチレーテッドディスク。ブレンボ社と共同開発したという専用合金で作られたそれは、モリブデンを配合することにより、放熱製を大きく向上させたという。
タイヤは前245/35R20、後285/35R20となる「ピレリP Zero」で、同車専用設計となる。スタビリティコントロールシステムのVDCも標準装備。
車両価格は2259.0万円だが、すでに日本の割り当て台数は売約済み。世界で限定500台が生産されるうち、70台が日本に上陸する予定だ。なおこの台数は、イタリア本国と同じであり、日本市場への力の入れようがうかがえる。
(webCG 本諏訪)
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