立体駐車場もOK、「ホンダ・ストリーム」フルモデルチェンジ
2006.07.13 自動車ニュース立体駐車場もOK、「ホンダ・ストリーム」フルモデルチェンジ
本田技研工業は、ワゴンとミニバンの中間的存在といえる5ナンバーサイズの7人乗り「ストリーム」をフルモデルチェンジし、2006年7月13日に発表、翌日販売を開始する。
■お得意の低床プラットフォームで
先代「シビック」をベースに、ワゴン風の5ナンバーボディと3列7人乗りシートを載せた初代「ストリーム」は、2000年10月にデビュー。全長4.5mのピープルムーバーとして市場に受け入れられ、これを見たトヨタがほとんど同じコンセプトの「ウィッシュ」(2003年1月)を後出しして対抗するなどした。
新型ストリームは、徹底的に「使う」ということにこだわったという。まずはお得意の低床化。全高を1545mm(FF)とし、ほとんどの立体駐車場に入庫可能とした。さらに低くなっても車内スペースは広くとり、特に犠牲になりがちな3列目の空間を拡大するなどした。もちろん、5ナンバー枠に収めてある。
エンジンは現行シビックと同型の1.8リッターに加え、新開発2リッターも用意。トランスミッションは5段ATとCVT(無段変速機)があり、スポーティグレード、「アブソルート」あらため「RSZ」ではパドルによるシフトが可能となる。駆動方式はFFと4WD、全グレードで両方が選べる。
価格は、180.6万円から254.1万円まで。月に5000台を売りたいとしている。
■45mm背を低く
ホンダが「クーペを思わせる」と謳うスタイリングは、切れ長ヘッドランプ、シャープに切れ上がったサイドラインなどでダイナミックさを表現したという。
スポーティな「RSZ」は、フォグランプや17インチアルミホイール、エアロパーツやクロームメッキパーツなどでお化粧したグレードとした。
なお先代のフロントピラーにははめ殺しの小窓があったが、新型ではそれもなく、視界が向上したというのもポイントとか。
ボディサイズは、全長×全幅×全高=4570×1695×1545(4WDは1570)mmと、先代比で20mm長く、背は45mmも低い。ホイールベースは20mm延長され2740mmとなった。
燃料タンクを薄くし2列目シート下、3列目足元に配置することで、3列目のフットスペースを拡大。2、3列目間の距離(タンデムディスタンス)を30mm広げるなどした。隅々までフラットなフロア、というのも自慢のひとつである。
いわずもがなではあるが、シートアレンジもウリである。2列目の6:4分割ウォークインスライド機構は、ショルダー部のレバーを引き上げるとシートバックが前に倒れスライドできる状態になり、3列目へのアクセスが容易にできるというもの。さらに2、3列目は、ヘッドレストを外すことなくワンアクションでフォールダウンできる。各列に収納スペースを増やしたのもポイントという。
■2リッターは新登場ユニット
2種類の直4「i-VTEC」エンジンは、バルブタイミング制御と同時に「ドライブ・バイ・ワイヤ」(DBW)でスロットルバルブも最適コントロール。効率を高め燃費性能の向上を図るなどした。
シビックで採用された1.8リッターは、140ps、17.7kgmを発生する。いっぽう新登場の2リッターユニットは、150ps、19.4kgmというアウトプット。全域でトルクフルな特性を得られるという「3ステージ可変管長インテークマニホルド」やバランサーなどを採用し、低速からのスムーズさと静粛性を両立させたという。
トランスミッションはバラエティ豊富だ。ATは先代から1段多くなり5段化、4WD向けには専用の5ATを用意した。またCVTはトルクコンバーターを使いスムーズで力強い発進ができるようした。
さらにRSZ用のパドルシフトがAT、CVT両方に設定される。Dレンジ走行中にステアリング裏のパドルを操作すると変速モードになり、その後パドルやアクセル操作などを検知し自動的に自動モードになるようにした。
サスペンション形式は前マクファーソンストラット、後ダブルウィッシュボーンと先代同様。RSZには、リアスタビライザーや17インチタイヤ、専用チューンのダンパーなどを奢った。
(webCG 有吉)
本田技研工業「ストリーム」:
http://www.honda.co.jp/auto-lineup/stream/
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