第196回:スクープ!! 渦中の“アノ人”に聞く「今は老子の気分ですよ」!?
2005.03.09 小沢コージの勢いまかせ!第196回:スクープ!! 渦中の“アノ人”に聞く「今は老子の気分ですよ」!?
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■マネーの虎になにが起こったか
みなさん、知っているだろうか。2000年、業界最大手の並行輸入屋だったのが、いきなりMGローバー他の正規輸入販売権を手に入れ、正規ディーラーまで始めたオキテ破りの超ヤリ手クルマ屋、「オートトレーディングルフトジャパン」の南原竜樹さんを。
一般的にはテレビ番組『マネーの虎』の“ナンバラ三千万円”として有名だが、俺は何回か取材させていただき、そのクールな状況判断と熱き行動力、底知れぬパワーに参っておりました。と思ったら最近、またまた驚き!
……というのもネット見ました? 一部報道によれば、オートトレーディングを某大手クルマ関連会社が買収したとかしないとか。今は未確定の段階だけど、果たして我らが“ナンバラ三千万円”の心境はいかに? ってことで、ちょっくら聞いてきました。
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■「4月からヒマになるかも……」
小沢:(恐る恐る)南原さん。なんか会社が買収されるって聞いたんですけど。
南原:ノーコメント。ただし、4月からヒマになるかもしれないね。フフフ(笑)。
小沢:なるかもしれないね……って、なんでそんなに冷静でいられるんですか。悔しいとか、ツライとか、そういうのって。
南原:悔しいもしょうがないもないよ。もはや老子の気分だね。いたって冷静だよ。怒りもないし、悲しみもない。
小沢:会社がのっとられるかもしれないんでしょう?
南原:それは少し物騒な言い方ですね。ただし、前から言ってきたけど、人生に起承転結があるとしたら今までは「起」の時期。そろそろ「承」が来ると思ってたら、いきなり「転」が来たって感じだね。神のみぞ知るだよ。
小沢:(絶句)……俺なんか仕事がなくなるかもって考えただけで、オタオタしてなにも手につかなくなる気がするんですが。
南原:人生、最大のピンチといえばピンチだけど、チャンスといえばチャンスだからね。それに今回気付いたけど、人生、過去の経験より小さいことってなにも感じないんだね。過去より大きいことにのみ反応する。
小沢:うーん、南原さんだけです、そういうこと言うの。
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■先が見えたらツマンナイ
小沢:ところで、4月からやることってあるんですか。
南原:正直、なにも考えてない。そういえば先日、ホリエモン(ライブドアの堀江貴文社長)と一緒のところを偶然フライデーされて、「堀江さんがオートトレーディングの買収に乗り出す」なんて言ってる人もいるね。だけど、そんな小さな事に、ご存じの様に超多忙な彼が、この時期に5時間も時間を使わないよ(笑)
小沢:貯金とかそれなりにあるんですよね。
南原:ウソだと思うかもしれないけど、まったくない。先日は残り1000円を切りそうになったし(笑)。
小沢:その気になればなにやっても稼げるって自信もあるんでしょうけど。
南原:それもそうだけど、ウソじゃなくって執着心ないよ。お金を貯めようと思ったこともないし、だいたい「お金は天下の回り物って」よく言うでしょ(笑)。
小沢:南原さん。前から思ってたけどつくづくギャンブラーですよね。最初っから並行輸入だけやってればそれなりに保証されてたのに……。
南原:いや、並行輸入業界の時代ではなくなっていくのは解っていたし。今回は行くしかなかった。そもそも人生、先のことが見えないから楽しいのさ。
小沢:それはまったくそうなんですけどね。普通そんなふうに達観できないんですが。
南原:そう? 老子は言ったらしいよ。「僕らはどこから来て、そしてどこへ行くのだろうか。生まれて来たことも、こうして生きていることも、それは『生命の道』によって在り、 だから人は自分かってな理屈をならべ、 自然な生を失うような事をしてはいけないんだ」って。今はその気持ちがなんとなくわかるよ。
老子に例えるとは……。俺は今までの人生、こんだけ肝の座った人って初めてみました。人間、ピンチに立たされた時に人間性がわかるっていうけど、まさに南原さんは特Aプラス級。現代に生きるサムライ。俺なんかCマイナス二乗って感じですけど。
でもまあ南原さん、とにかく応援してますよ。
(文=小沢コージ/2005年3月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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