第19回「ダイハツ・ミラ イース」vs「ホンダN BOX」vs「フォルクスワーゲンup!」(前編)
2013.10.11 水野和敏的視点「燃費ナンバーワン」対「販売ナンバーワン」
前回このコーナーでは、革新的な国産小型車「ホンダ・フィット」を取り上げました。そして今回からは2度にわたって、日本の軽自動車を見ていきます。
テスト車は、リッター33.4kmのカタログ燃費を誇る「ダイハツ・ミラ イース」と、ホンダの新しいスーパーハイトワゴン「N BOX」。軽自動車の本分に立ち返って、複雑なシステムを使わずに経済性を追求したミラ イース。軽第3位のメーカーに甘んじていたホンダが満を持して投入した、Nシリーズのトップバッター。両車は、どんな内容に仕上がっているのでしょうか?
また今回は、基本的に国内向けに開発された軽自動車と比較するため、フォルクスワーゲンの世界戦略車「up!」にも乗ってみました。全長3545×全幅1650×全高1495mmと、軽規格よりひとまわり大きなボディーを、1リッター直列3気筒(75ps、9.7kgm)で引っ張ります。カタログに表れる数値以上に違いが感じられるのか? そのへんを探っていきます。
用意されたup!は、特別仕様の「black-up!」(199万円)。内外装を黒で統一したオシャレバージョンです。up!というと、鬼才ワルター・デ・シルバの手になるポップな外観に目がひかれますが、むしろ、小型車の基本に忠実な設計、堅実なつくりに感心させられます。
例えばリアシート。Cピラー、ドアの形状がよく考えられているので、無理な姿勢を強いられることなく、スッと乗り込める。頭をブツける心配もない。シートの座面は高め。足を前に放り出すスタイルは取れないので、足元に窮屈さを感じない。up!の場合は、そのうえ床面が手前に向かって少し傾いているので、さらに足を安定して載せられます。
バックレストも、むやみに立てていない。自然な姿勢で座れ、かつインパネまでの距離が取れるので、視覚的にも、室内を広く感じるのです。小型車のお手本のような後席です。
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