ニッサンPIVO3:「個人」から「社会」へ論点はシフトする
2011.12.05 コレはゼッタイ!■【コレはゼッタイ!】ニッサンPIVO3:「個人」から「社会」へ論点はシフトする
超小型EVをシティーコミューターに使う発想自体に目新しさはない。むしろ、社会全体の効率向上について深く考えたクルマであることに拍手を送りたい。
■ガラパゴス化を防ぐのは日産かも?
自動車のパワープラントは今後も多様化の一途をたどる。ハイブリッドやEVはさらに増えるだろうし、燃料電池だって可能性は残されている。その時、パワープラントを「優劣」で語る時代は終わりを告げる。また、クルマ単体で環境に優しいかどうかの議論も過去のものとなり、そのクルマが社会にいかに溶け込んでいるのか、いかに社会全体の効率を高めるのに役立つかに論点はシフトするだろう。ヨーロッパの自動車メーカーは、そんな未来に目を向け始めている。
超小型のEVをシティーコミューターとして使う発想に目新しさはない。「PIVO3」で評価したいのは、クルマが勝手に駐車場まで移動して充電を行い、必要となったときには「ご主人さま」のところまで自動で戻ってくる点にある。
自分にとって便利なだけでなく、社会全体の効率を高めるのに役立つアイデアだ。日本のメーカーがクルマと社会のかかわりをここまで深く考えたことに拍手を送りたい。日本の自動車産業のガラパゴス化を防ぐのは、ひょっとしたら日産かもしれない。
(文=大谷達也/写真=峰昌宏)
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