メルセデス&AMGはバリエーション豊富
2011.12.02 輸入車■メルセデス&AMGはバリエーション豊富
2011年11月30日、東京モーターショーの会場でメルセデス・ベンツとAMGの記者会見が開かれた。
■これが今年の3つの自慢
プレスデイ初日の午前9時30分、メルセデス・ベンツとAMGのブースの巨大スクリーンに、サーキットを快走する「SLS AMG ロードスター」の画像が映し出される。そしてメルセデス・ベンツ日本のニコラス・スピークスCEOが登壇した。発言の趣旨は、以下の3つ。
「東日本大震災の被災地支援においては責務を果たすことができた」。
「2011年の日本における販売目標は達成できる見込み」。
「J.D.パワーの顧客満足度調査では輸入車ブランドでトップとなった」。
続いて本国より来日したスマート部門の責任者、アネット・ヴィンクラー氏が2つのモデルを紹介した。
ひとつは、2012年より日本での販売が始まる「smart four two electric drive(スマート・フォーツー エレクトリックドライブ)」で、もうひとつが太陽光パネルを屋根に内蔵する意欲的なEVのコンセプトモデル「smart forvision(スマート・フォービジョン)」。ヴィンクラー氏が、「スマートは東京に代表されるメガシティーのために開発したモデル」だと強調していたのが印象的だった。
■プライドを感じる守備範囲
次に壇に上がったのは、やはり本国で営業/マーケティング部門のエグゼクティブバイスプレジデントに就くヨアヒム・シュミット氏。シュミット氏が解説したモデルで日本初お目見えとなるのは、以下の4台。
まず次期型「Sクラス」のスタディーモデルである「F125!」で、これは自動車誕生125周年記念モデルでもある。ポイントはF-Cell(水素燃料電池)によって航続距離1000kmを達成したことだそうで、メルセデス・ベンツの中大型ラグジュアリーカーの環境戦略が垣間見えた。
次が「Concept Aクラス」で、これは2013年に登場予定の次期型「Aクラス」のデザインスタディーモデル。同時にお披露目された新型「Bクラス」とともに、新しい世代の支持を得るためのコンパクトカー作りにも注力していることをうかがわせた。ちなみに新型Bクラスにおいては、発電用ガソリンエンジンを備えたEV(いわゆるレンジエクステンダー)の開発も進んでいるという。
最後が、2012年に日本に導入される新型「Mクラス」で、ポイントは現行型に比べて20%以上も燃費効率が上がったというクリーンディーゼルエンジン。こうして見ると、コンパクトカーからSUV、大型ラグジュアリーモデルまで、パワートレインでいうとピュアEV、レンジエクステンダー、クリーンディーゼル、それに燃料電池と、満遍なく取り組んでいることがわかる。自動車生みの親としての誇りを持ちながら自動車界を引っ張っていく。そんな意志が感じられるブリーフィングだった。
(文=サトータケシ/写真=サトータケシ、webCG)
-
NEW
BMWの今後を占う重要プロダクト 「ノイエクラッセX」改め新型「iX3」がデビュー
2025.9.5エディターから一言かねてクルマ好きを騒がせてきたBMWの「ノイエクラッセX」がついにベールを脱いだ。新型「iX3」は、デザインはもちろん、駆動系やインフォテインメントシステムなどがすべて刷新された新時代の電気自動車だ。その中身を解説する。 -
NEW
谷口信輝の新車試乗――BMW X3 M50 xDrive編
2025.9.5webCG Movies世界的な人気車種となっている、BMWのSUV「X3」。その最新型を、レーシングドライバー谷口信輝はどう評価するのか? ワインディングロードを走らせた印象を語ってもらった。 -
NEW
アマゾンが自動車の開発をサポート? 深まるクルマとAIの関係性
2025.9.5デイリーコラムあのアマゾンがAI技術で自動車の開発やサービス提供をサポート? 急速なAIの進化は自動車開発の現場にどのような変化をもたらし、私たちの移動体験をどう変えていくのか? 日本の自動車メーカーの活用例も交えながら、クルマとAIの未来を考察する。 -
新型「ホンダ・プレリュード」発表イベントの会場から
2025.9.4画像・写真本田技研工業は2025年9月4日、新型「プレリュード」を同年9月5日に発売すると発表した。今回のモデルは6代目にあたり、実に24年ぶりの復活となる。東京・渋谷で行われた発表イベントの様子と車両を写真で紹介する。 -
新型「ホンダ・プレリュード」の登場で思い出す歴代モデルが駆け抜けた姿と時代
2025.9.4デイリーコラム24年ぶりにホンダの2ドアクーペ「プレリュード」が復活。ベテランカーマニアには懐かしく、Z世代には新鮮なその名前は、元祖デートカーの代名詞でもあった。昭和と平成の自動車史に大いなる足跡を残したプレリュードの歴史を振り返る。 -
ホンダ・プレリュード プロトタイプ(FF)【試乗記】
2025.9.4試乗記24年の時を経てついに登場した新型「ホンダ・プレリュード」。「シビック タイプR」のシャシーをショートホイールベース化し、そこに自慢の2リッターハイブリッドシステム「e:HEV」を組み合わせた2ドアクーペの走りを、クローズドコースから報告する。