BMW Mの新たなフラッグシップモデル「M8」日本上陸
2019.06.25 自動車ニュース![]() |
BMWジャパンは2019年6月25日、「BMW Mモデル」のフラッグシップクーペ「BMW M8」を発表し、同日に受注を開始した。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
今回日本デビューを果たしたBMW M8は、「8シリーズ クーペ」をベースとするハイパフォーマンスモデル。BMW M社が開発を手がけた最高出力600ps/6000rpm、最大トルク750Nm/1800-5600rpmの4.4リッターV8ツインターボエンジンに、後輪駆動を主とした四輪駆動システム「M xDrive」とドライブロジック付き「Mステップトロニック」と呼ばれる8段ATが組み合わされている。
M8には、エンジンレスポンスやステアリング、サスペンションなどの特性をドライバーが任意に設定変更できる機能に加え、Mモデルで初めて「M専用インテグレーテッドブレーキシステム」を採用。この装備は、高負荷条件下でも優れた制動性と安定性を実現するために開発されたものだ。非バキューム式のブレーキブースターによって2kgの重量削減を実現したほか、快適性重視の「コンフォート」と素早い反応を重視した「スポーツ」の2つのモード設定を持ち、ブレーキペダルの踏み込み量を変更することも可能だという。
さらに、メーターパネルやヘッドアップディスプレイの表示方法や運転支援システムの介入をすべて有効とする「ロード」モードと、ドライバーが任意に設定した情報に基づき、前車接近警告と衝突回避・被害軽減ブレーキを除くすべてのブレーキやステアリングへの介入を無効化する「スポーツ」モードを切り替え可能な「Mモード」スイッチもシフトレバー近くに設置されている。
M社が開発を手がけた四輪駆動システムM xDriveでは、エンジントルクを無段階かつ可変的に4輪に振り分け、搭載される「アクティブMディファレンシャル」によってトラクションを最適化。DSCの介入は極端な場合にのみに制限され、俊敏でスポーティーな走りを実現したという。通常使用される「4WD」モードのほか、ほぼ後輪駆動に近い「4WDスポーツ」モード、DSCをオフにして完全な後輪駆動となる「2WD」モードも用意されている。
さらにM8には、よりアグレッシブなスポーツ走行を想定した「M8コンペティション」も設定。4.4リッターV8ツインターボエンジンの最高出力は625psにまで高められ、ハイグロスブラック仕上げのキドニーグリルやエンブレム、ドアミラー、リアスポイラーを装備するとともに、先述のMモードスイッチには運転支援システムの快適性と安全性に関するすべて機能が無効となる「トラック」モードが追加されている。
日本での発表にあたり、ドイツから来日したBMW M社のセールス&マーケティングマネージャーであるピーター・シュペッ氏は、すでに「M8 GTE」としてレース活動を行っているレーシングマシンからのフィードバックを行っているなどの例を出し、「モータースポーツ由来のパフォーマンスとアグレッシブな内外装デザイン、そしてラグジュアリーな優雅さをすべて備えている」とM8を紹介。完成度の高さに自信をのぞかせた。
価格は以下の通り。
- M8:2230万円
- M8コンペティション:2433万円
納車は2019年12月以降に順次行われる。
(webCG)