マツダ3ファストバックXD Lパッケージ(前編)

2019.09.19 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 意欲的なデザインをまとう、マツダのニューモデル「マツダ3ファストバック」。初めてその実車を目の当たりにし、ドライバーズシートにおさまった谷口信輝は、どんな印象をいだいたのか?
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マツダの改革を象徴する一台

2010年に発表したスカイアクティブテクノロジーを用いて商品群の全面的な見直しを図ってきたマツダ。しかし、それから10年ほどが経過し、彼らのクルマづくりは新たな局面を迎えたという。それを象徴するモデルが、今回取り上げたマツダ3である。

キャラクターラインを極力廃してボディーパネルの微妙な凹凸で複雑な表情を描き出そうとしたエクステリアデザイン、そしてシートに始まりボディー、シャシー、タイヤまでを有機的に結合することで長距離移動でも疲れにくいクルマを実現したという新世代車両構造技術のスカイアクティブビークルアーキテクチャーなどに、そうした変化は現れている。

モデル名の体系を見直し、従来の「アクセラ」からマツダ3へと改めたこともその一環だ。

本来であれば“部分的HCCI”というべきマツダ独自の燃焼方式“SPCCI”を採用した新エンジン「スカイアクティブX」がここに加わって新世代技術が勢ぞろいする格好になるが、その登場はもう少し先のことになるという。したがって今回はディーゼルエンジンの「スカイアクティブD」を搭載した試乗車をピックアップ。ボディータイプはファストバック、駆動方式は4WDを選択した。グレードは比較的上級な「XD Lパッケージ」。車両本体価格は315万1200円(消費税8%込み)となる。

待望のニューモデルだけに、谷口信輝もさぞかし期待に胸を膨らませていると思っていたのだが、事前の期待度を尋ねてみると「まるで意識していませんでした。いまのところ、まったくときめいていません」とつれない答え。まあ、いい。妙な先入観なしに試乗してもらったほうが、公平なクルマの評価ができるというものだ。

 
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