空振りに終わった世紀の対決! 清水草一の2020年私的10大ニュース!
2020.12.09 デイリーコラムオリンピックは絶対やる!
まさか東京オリンピックが延期になるなんて……。ちょうど1年前に「2020年はオリンピックの年! すべてはオリンピックに向けて猛ダッシュ!」みたいなこと書いたのにぃ!
でもね、来年はやるから。絶対やるからさ! 国民の8割が「できない」って思ってるらしいけど信じられん。ナゼ!? もう野球だってサッカーだって観客入れてやってるじゃん! ワクチンだって供給が始まる。あと数カ月もすりゃ状況はまったく変わってる。中止になるわけないじゃないか! 取りあえず悲観的に考えておこうという日本人気質でしょうか。
とまあ、クルマとは直接関係ないことを吠(ほ)えましたが、そういえば政府は、オリンピックで水素社会の実現を世界にアピールするはずだったんだよね。聖火トーチの燃料は水素になるけど、乗用車の分野では水素社会、まだ全然見えてないなぁ。オリンピックと自動運転は実現するけど、乗用FCVの普及はたぶんムリ! と思ってます。
あ、そろそろランキングに行かないと。
第10位:日産リーフの凋落
今年、メタメタに凋落(ちょうらく)しました。全世界で売れなくなり、日本でも今年4~9月の販売台数は前年比6割減! つい数年前までダントツで世界の電気自動車(EV)界のリーダーだったのに、もはや世界のベスト10にも入らない。オリンピックはやるけれど日本は大丈夫か。
第9位:新型フェアレディZ、突然のプロト公開
ビックリしたなぁもう! しかも初代のリバイバルデザインなんだもん! V6ターボエンジンの搭載も考え得るベスト! 私はもう「Z」のことはあきらめていましたが、日産が各方面でとことん追い詰められ、それが逆にプラスに出たのでしょうか。しかし「リーフ」がこんな状況で、日産のCO2排出量、大丈夫か。「アリア」、売れるのか。あれじゃ高すぎる気がするけど。なにごとも上方移行は難しい。
第8位:クラウンSUV化報道
まさか……。
第7位:センチュリー公用車たたき
いろんな意味でまさか……。
第6位:首都高横浜北西線開通
これで首都高のネットワーク建設はほぼ終了いたしました。首都高研究家を名乗っていた私も引退ですが、今後はC1日本橋付近や3号線(池尻-三軒茶屋間)の造り直しなどの大規模更新の進め方に焦点が絞られます。その工事が始まると、今のパラダイス状況もいったん終了……でしょう。特に3号線は、造り直し工事中の数年間、片側1車線の対面通行になる可能性があり、そっち方面の方は地獄を覚悟してください。
EV化の大波が迫るも……
第5位:トヨタ、全販売店での全車種併売開始
「ヴェルファイア」、消えそうだなぁ。
第4位:ヤリス対フィット世紀の対決、空振りに終わる
一応、今年最大級のニュースになるはずだったんだよね。クルマを見たらどう考えても「フィット」のほうが量販向きに思えたのに、フタを開けたら「ヤリス」の圧勝。ヤリスの台数には「ヤリス クロス」が含まれているけれど、カーマニア的にも「ヤリス ハイブリッド」の加速や燃費のすごさに圧倒され、後席の狭さや内装のショボさや毒虫顔を吹っ飛ばし、ついでにフィットの存在すら吹っ飛ばしてしまいました。トヨタおそるべし。
第3位:コロナバブル発生
全世界の政府が新型コロナ経済対策で金融をジャブジャブにしたことで、こんな状況にもかかわらず、希少なクルマたちの高騰がさらに加速! この先どうなるんだろう……。膨らみすぎた風船は、やっぱり割れるんだろうか? と言いつつ、私は今年フェラーリを買い、さらにランボルギーニに買い替えました。買わずに死ねるか!
第2位:12月22日、新東名の6車線&120km/h区間が延長!
なにしろ御殿場‐浜松いなさ間という145kmにもわたる長い区間が最高速度120km/hになるんですから。夢のようじゃないですか。生きててよかった。
第1位:いよいよEV化の大波が
リーフの販売が大凋落した今年、バイデン大統領の誕生が決まり、いよいよ避けられなくなりました。しかし日本は苦しい……。このままじゃ、全乗用車をEV化したってCO2排出量は大して減らせない! 太陽光発電は物理的に限界に近づいてるし、海外では主力の風力発電も適地が超少ない! つまりコストを下げるのが超難しい! 各分野で日本の国力の低下をひしひしと感じる今日このごろですが、カーボンニュートラル競争でも決定的に不利な状況となっています。日本にゲームチェンジする力はあるのか? フェラーリとランボルギーニ持ってる私が言うのもなんですが。あんまり乗りません。それは誓います。
(文=清水草一/写真=日産自動車、トヨタ自動車、本田技研工業、静岡県警察、首都高速道路、清水草一/編集=藤沢 勝)
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清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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