アルピーヌA110(後編)
2020.12.27 池沢早人師の恋するニューモデル 漫画『サーキットの狼』の作者、池沢早人師による「アルピーヌA110ピュア」の試乗リポート後編。一部の好事家に、かの「ロータス・ヨーロッパ」の再来ともいわれている、軽量なフレンチミドシップスポーツの最終評価は?性能をフルに引き出す楽しさ
漫画『サーキットの狼』作者の池沢早人師が話題の車両を紹介する「池沢早人師の恋するニューモデル」。近年のスポーツカー用エンジンとしては控えめともいえる、最高出力252PSを発生するアルピーヌA110ピュアのパワーユニットからリポートの続きを始める。
前回、「このエンジンとこのクルマには“踏み切れる楽しさ”がある」とコメントした池沢先生。そうした感想に至った真意はどこにあるのか。
「アルピーヌA110ピュアの1.8リッター直4直噴ターボエンジンって、言ってみればたったの252PSでしかないわけです。近年のスポーツカーは500PSとか700PSとか、もうエンジンの出力がすごいことになってますよね?」
確かにそうですね。例えば「マクラーレン720Sスパイダー」は、車名の通り最高出力が720PSです。
「大パワーは大パワーで魅力的ですが、ハッキリ言ってね、そんなの公道では(パフォーマンスの)3分の1も使えませんよ(笑)。でもアルピーヌA110ピュアには車両が持っている性能をフルに引き出せる、すべてをコントロールできると思わせてくれるような感覚が確実にあるんです」
それが“踏み切れる楽しさ”という意味ですね。普通の人が公道で乗るぶんには、600PSも700PSもあるクルマより、むしろアルピーヌみたいなクルマのほうが楽しめるかもしれません。
「僕がかつて『サーキットの狼』で描きたかったテーマのひとつもそこで、小排気量でパワーに劣るロータス・ヨーロッパ(主人公)が、果敢にも大排気量・大パワーのスーパーカー(敵)に立ち向かってテクニックや判断力で打ち負かす……というストーリーの原型でもあるというか。いやぁ、ベーシックなアルピーヌA110って、本当に楽しいクルマですねぇ」
![]() |
![]() |
![]() |
この記事は会員限定公開です。webCGプレミアムプラン会員に登録すると<月額550円(税込)>、続きを読むことができます。
登録初月無料! | クレジットカードで会員登録いただくと、ご契約いただいた日からその月の末日までが無料になります。いつでも解約可能です。 |
---|
- 毎月20本以上、新型車の試乗記が先取りで読める!
- 人気のさまざまな連載エッセイも、いち早く読める!
- 100車種超! 「谷口信輝の新車試乗」がぜんぶ読める!
- あの漫画家・池沢早人師の特集記事も堪能できる!
- 頭脳派レーシングドライバー山野哲也の車評が分かる!
- 『日刊!名車列伝』で世界の名車に毎日触れられる!
- 自動車メーカー関連グッズのプレゼントに応募できる!
- 話題のニューモデルのアツい走りが動画で見られる!