レクサスNX350h“Fスポーツ”(後編)

2022.03.24 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 レーシングドライバー谷口信輝が、新型「レクサスNX」のハイブリッドモデルに試乗。“新世代レクサスの第1弾”としてユーザーのニーズに応えるべく開発されたSUVは、走りのプロを満足させることができるのか?
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世代が違う感じがする

内外装のチェックを終えた谷口信輝が、ようやく運転席に乗り込んで走り始めようとしたとき、新型レクサスNXから思いがけず警報音が鳴り始めた。
「ええ、なんだろう?」

そう口にした谷口がセンターディスプレイを見ると、路面に埋め込まれたポールがもう少しでボディー側面と接触しそうになっている様子が映し出されていた。
「あれ、こんなところにポールがあったんですね。クルマに乗り込むときは気づきませんでしたが、こういうボディー側面の近くにある障害物を見つけ出して教えてくれるクルマって、これまでありましたっけ?」

谷口はそう私に問いかけてきたが、私にも思い当たるモデルはなかった。そこで、その旨を素直に伝えると、谷口は「やっぱり、そうですよね。このNXには、いろいろなところに新しい装備があって、僕が普段乗っている『レクサスRX』とは確実に世代が違う感じがします」と打ち明けたのである。

そして、いつものワインディングロードを走り始めた谷口。その横顔を見るだけで、新型NXが気に入ったことはすぐにわかった。

「ハンドリングは最高ですね」と谷口。
「クルマの動きが予測しやすいし、ステアリングを通じてフロントの接地感がはっきりと伝わってきます。別にスポーツカーみたいなコーナリングをするわけではないけれど、カーブの入り口でちょっとステアリングを切り始めたときの安心感がすごく高くていいですね。この辺はサスペンションのよさもあるのかもしれませんが、タイヤの性能もすごく効いているような気がします」

参考までに記しておくと、試乗車はランフラット仕様の「ブリヂストン・アレンザ001」(サイズは前後とも235/50R20)を装着していた。

 
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