日産GT-RプレミアムエディションT-spec(後編)
2022.06.02 谷口信輝の新車試乗 2007年のデビュー以来、進化を重ねてきた日産のハイパフォーマンスカー「GT-R」。最新型に試乗し、その到達点を確認したレーシングドライバー谷口信輝は、このクルマのいまとこれからについて、どんな思いを抱いたのか?本当に素晴らしい!
一部には「R35最後のGT-R?」とうわさされ、熱狂的ともいえる支持を集めた2022年モデルの日産GT-R。今回は、われらが谷口信輝に、その限定モデルである「プレミアムエディションT-spec」に試乗してもらったが、コーナリング時の挙動がいまひとつ落ち着かないことに谷口は納得がいかなかったようである。
そこで谷口は、それまでノーマルモードだったダンパーのセッティングをRモードに切り替えて、もう一度コーナーにチャレンジすることにした。
「うーん、Rモードはたしかに減衰率が高くなりましたが、だからといって、クルマが落ち着かないキャラクターがよくなったかといえば、そうともいえないような気がします。なんだろう。タイヤの空気圧が高すぎるのかな?」
その後、谷口は周囲の安全を確認してから、少しだけ強めにスロットルペダルを踏み込んでみたが、そのときにGT-Rがみせた俊敏な加速感は、ほかのスポーツモデルではなかなか体験できないくらいパワフルなものだった。
「やっぱり、エンジンは素晴らしいですよね」と谷口。
「僕自身もGT-Rオーナーなんですが、GT-Rって『すぐ速い』と僕はよく言っているんです。特に、R35のなかでも最新のモデルは、パワーもレスポンスもものすごくて、低回転域から一気に加速しようとする。普通、これくらいパワーがあって、そのパワーを低速域でいきなり解放しようとすると、クルマがもっと暴れてもおかしくないんですが、GT-Rの4WDシステムがとにかく素晴らしくて、リアにリミテッドスリップデフが付いていることもあってグイグイ前に向けて加速してくれる。そういうところは、本当に素晴らしいですよね」
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