新たな旗艦はセダン×ワゴン×SUV! 「シトロエンC5 X」が日本上陸
2022.08.29 自動車ニュース![]() |
ステランティス ジャパンは2022年8月29日、シトロエンの新たな旗艦サルーン「C5 X」を同年10月1日に発売すると発表した。
「CX」に始まる「X」の系譜を継承し、“ビッグシトロエン”の復活をうたうシトロエンC5 X。セダンとステーションワゴン、さらにはSUVのシルエットの融合による独特なスタイリングが特徴となっており、シトロエンにとっては久しぶりのDセグメントへのチャレンジだ。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4805×1865×1490mmで、ホイールベースは2785mm。既存のサルーンよりも高く確保されたグラウンドクリアランスと19インチのトール&ナローなタイヤ(外径寸法は720mm)によって194mmの最低地上高と1186mmのアイポイントを実現。安全性と視認性を強化している。
パワートレインは最高出力180PS、最大トルク250N・mの1.6リッター直4ターボエンジン+8段ATに加えて、同じエンジンに同110PS、同320N・mの駆動用モーターと8段AT、容量12.4kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドの2タイプ(システム出力は225PS)。EV走行換算距離は65kmと公表されている(WLTCモード)。
ボディーの前後には新型「C4」から導入したシトロエンの新しいV字型のライトシグネチャーを採用。長いフロントフードと流れるようなボディーライン、高い位置に設定したウエストライン、後輪の上でキックアップしたウィンドウラインなどで個性とダイナミズムを表現するとともに、過去にシトロエンのトップレンジを彩ってきたさまざまなクルマへのオマージュとしている。
広いガラスエリアに囲まれたキャビンは、水平基調のダッシュボードとフロントドアにまで回り込んだウッド調パネルによってゆとりある空間を演出。サイドウィンドウはリアクオーターにも設けられている。シトロエンの最新モデルではおなじみの「アドバンストコンフォートシート」を全席に採用。ベース部分には低反発効果のある高密度ウレタンを、表層部には15mm厚の柔らかなスポンジを採用し、長時間のドライブでも疲れにくい快適な座り心地を目指している。
トランクスペースはステーションワゴンに負けないユーティリティーを志向。フラットなフロアと側面、低く広い開口部などにより、後席使用時で545リッター、後席の背もたれを倒した場合で1640リッターの容量を誇る。
インフォテインメントシステムは新世代の「マイシトロエンドライブプラス」を採用。ダッシュ中央には12インチの大型タッチスクリーンを搭載し、スクロールやスワイプなどの操作をスマートフォンと同じように直感的に使えるようにしたほか、音声認識システムも完備した。
前走車との車間距離を自動で保つアダプティブクルーズコントロールには、車線内での走行ポジションをキープするレーンポジショニングアシストと、渋滞時に自動で停止・再発進が可能なトラフィックジャムアシスト機能を統合。後側方車両接近検知機能はソナーをレーダーに置き換えたことで検知範囲が最大75mにまで拡大している。
フロント:ストラット、リア:トーションビームの足まわりには、バンプストップラバーの代わりにセカンダリーダンパーを使う「プログレッシブハイドロ―リッククッション」を搭載。さらにプラグインハイブリッドモデルにはこのシステムの進化版である「アドバンストコンフォートアクティブサスペンション」を初採用しており、走行モードに応じてダンパー内の油圧をコントロールして減衰力の最適化を図る。
シトロエンC5 Xのラインナップと価格は以下のとおり。
- シャイン(受注生産):484万円
- シャイン パック:530万円
- プラグインハイブリッド:636万円
(webCG)