BMW i7 xDrive60エクセレンス(前編)
2023.07.23 思考するドライバー 山野哲也の“目” レーシングドライバー山野哲也が「BMW i7」に試乗。全長5mを優に超えるサルーンではあるものの、山野は何よりもそのハンドリングに引かれたという。ボディーが大きくてもパワーソースが電気でも、BMWの目指す味わいは変わらないのだ。これはイイ!
レーシングドライバーの山野哲也は、BMW i7のドアに興味津々。クルマに乗り込む際、ドアハンドルのボタンを押すと、ドアが自動で開いて人の手前でピタリと止まる。ドアに組み込まれた超音波センサーが人との距離を測っているのだ。さまざまな間合いと角度で試したのち、「BMWがスゴいのは、『先の先まで考えている』ところですね」と感心する。
「BMW 7シリーズ」は、いわば自動車のプレタポルテである。ショーモデルで提示された新機軸、新機能を実験的に実装する役割も担っている。現段階では少々奇異に感じられる限られた顧客向けのぜいたくな装備も、いずれは大衆車に下りてくるかもしれない。
7代目となるバイエルンの新しいフラッグシップが登場したのは、2022年4月。同年7月には、日本での販売も開始された。内燃機関モデルに加え、i7こと電気自動車(BEV)がラインナップされたことが話題だ。新世代のトップラインは、いずれもマイルドハイブリッドの3リッター直6ガソリンターボまたは3リッター直6ディーゼルターボを搭載した7シリーズと、搭載したバッテリーからの給電だけで走るi7で構成される。
内燃機関とBEVの共存を探ったアプローチを採っているところが、いかにもバイエルン発動機。電気自動車の専用車台を開発して、全モデルの電動化に突っ走るメルセデス・ベンツとは一線を画している(BMWにも専用車台の「iX」がある)。今回の試乗車は、i7の中堅グレード「xDrive60エクセレンス」(1748万円)である。
運転席に座った山野哲也が、「これはイイ!」と声を上げた。革、アルミ、マットなウッドパネル、そしてクリスタル素材と、多彩な素材を活用したきらびやかなインテリアがi7の乗員を魅了する。横長の大きなディスプレイが眼前に広がり、後席には内側のドアハンドルにも小さな液晶画面が設けられる。iDriveのダイヤルや短いシフトスイッチ、シート調整用のレバーまでもが透明に光っている。
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