今年は4年ぶりのモーターショー! どんなニューモデルがデビューする?
2023.09.01 デイリーコラム「ブガッティ・ヴェイロン」も東京でデビュー
何を隠そう、今年は2年に一度の東京モーターショーの年だ。前回は2021年のはずだったけど、コロナの影響で中止。今年は4年ぶりの開催となる(オリンピックかよ!)。
でも、あと2カ月ほどで始まるはずなのに、東京モーターショーの話題なんてまったく出てこない……本当にやるの? と心配しているみなさん、安心してください。実は、今年から「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)」と名前を変えて心機一転。より盛り上がるべく、自動車や二輪車にこだわらず「乗用車、商用車、二輪車、車体、部品・機械器具、他産業を含む次世代モビリティ」に対象を広げて展開するのだという。
ということはつまり、「ホンダジェット」の横にはレクサスのラグジュアリーヨット「LY」(実はレクサスはクルーザーも手がけている)が並び、さらにその脇に「MRJ」改め「スペースジェット」が並ぶなんていう光景が見られるかも(いやスペースジェットは厳しいか……見たいけど)。
個人的には、海外のブランドがごっそり抜けたここ数回のモーターショーを見ていて「普段お目にかかれないような車両がないと、モーターショーに行く価値は半減するな」と思っている。だって、東京モーターショーに勢いがあって世界の自動車産業の3分の1くらいが東京を中心に回っていたころは、東京で世界初公開する新型車が珍しくなかった。例えばウルトラ高性能を誇るブガッティの「ヴェイロン」なんて、コンセプトモデルもその後の市販モデルも世界初公開が東京モーターショーだったなんて、若いクルマ好きはきっと信じてくれないだろう。
そんな東京モーターショーに行けば、近所のディーラーで見られる国産市販車ではなく、最新のフェラーリやランボルギーニをはじめ、普段ならお目にかかれないスーパーカーや超高級車も展示してあった。だからこそ行く価値があったんだと、それがなくなった今だからこそ強く感じる。
モビリティショーになり、(実際に展示されるかどうかは不明だけれど)飛行機とかクルーザーとか、普通に生活していたら間近で見る機会のない乗り物が見られたらきっと楽しいんじゃないだろうか。筆者は、ひそかに楽しみにしているのである。
レクサスの隠し玉はスポーツモデル!?
とはいえ、メインはやっぱりクルマになるだろう。クルマ好きとしてはジャパンモビリティショー(JMS)開催のタイミング、もしくはその後に正式発表される新型車が気になるところだ。そこで今回は、JMSに出展されるであろう注目の新型車を予想してみた。ただし、あくまで予想なので「当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦」であることは先に言い訳しておこう。
そしてもしかすると、ここでリストアップした新型車のうち何台かはJMSまでに正式発表されてしまうかもしれないけれど、それは「アイツ外しやがって!」と笑ってください。
まずトヨタ。「クラウン セダン」「クラウン スポーツ」「クラウン エステート」「ランドクルーザー“70”」そして「ランドクルーザー“250”」なんていう新型車が控えているけれど、スタイルに関しては全車とも発表済み。現時点で形が見えていないうわさのモデルとして「センチュリーSUV(仮)」があるけれど、これはいつ発売だっけ?
期待したいのは新型「ルーミー」。DNGAが宿る新規プラットフォームとなり、ハイブリッドが用意されるのも間違いないだろう。ライバルの「スズキ・ソリオ」に負けているといわれる走りの質感と荷室の広さが、どこまで改善されているかが気になるぞ。
レクサスは、国内初投入となるオフローダー「GX」やコンパクトクロスオーバーSUV「LBX」が展示されるのは確実。「アルファード」のレクサス版「LM」の日本仕様も公開されると考えるのが妥当だ。あとは……「Lexus Electrified SUV」と呼ばれ、コンセプトモデルを公開済みの大型のSUVタイプの電気自動車(EV)も、市販バージョンにアップデートされてお披露目される可能性が低くない。
バランス的には、上記に加えて1台くらいスポーツモデルがありそうな気もするが……。
ホンダブースは「N-BOX」祭り
ガラリと変わって日産はどうか?
あれ、日産で発売カウントダウン中の新型車ってなんだっけ? 筆者の能力不足のせいでまったく思いつかないが、そろそろ「エルグランド」の次期型が見たい気がする……とか、R36型「GT-R」はまだか? ……と勝手な妄想を書いてここではお茶を濁しておこう。
間違いなくアレがあるのが、三菱自動車だ。アレとはピックアップトラックの「トライトン」のこと。フルモデルチェンジした新型は先日のタイでの初披露時に「日本市場へは約12年ぶりに投入する計画で2024年初頭の発売を予定」と明らかにされている。このタイミングでモーターショー……ではなくモビリティショーに展示しないという判断はあり得ないだろう。ライバルは「トヨタ・ハイラックス」である。
でもそれだけでは弱い気がしなくもないから、もしかすると「ランエボ」の復活なんかもあったりして(ないない)。
うわさによると、ホンダは今年の秋以降にニューモデルのデビューが多いのだとか。
まずはすでに内外装が公開された新型「N-BOX」は間違いない。おそらく、ブース全体がN-BOX祭になるんじゃないだろうか。
あとは新型「アコード」に、「CR-V」の燃料電池車も堅いだろう。もしかすると復活する「オデッセイ」や新規モデルのコンパクトSUV「WR-V」も展示されるか?
そうそう、「2024年春に発売」とアナウンスされている「新型軽商用EV(「N-VAN」のEVモデル)」もお披露目される可能性が高そうだ。
マツダも期待の注目モデルが控えている。「CX-80」だ。「CX-8」の後継となる大型の3列シートSUVで、いわば「CX-60」のロング版。JMSがお披露目の場となる可能性が高いように思える。
あと「ロードスター」の大規模マイナーチェンジ版もここで公開されると考えてよさそうだ。漏れ伝わってくる情報によると「ND型になって初めて見た目に変化が起こる」とのことだが、果たしてどうなるか。期待しつつ待とう。
スズキブースの主役は新型「スイフト」
「フォレスター」のフルモデルチェンジを控えているスバルは、JMSで次期モデルを公開するに違いない。もしかすると「レヴォーグ」のマイナーチェンジや「WRX S4」のMTモデル追加もあり得る……か?
新車スケジュールのガードが堅いスズキはよく分からないが、タイミング的にはそろそろ「スイフト」や「スペーシア」が新型になってもおかしくない状況。やっぱりJMSあたりでお披露目か? ちなみに現行スペーシア(のコンセプトモデル)は、2017年の東京モーターショーで初公開された。日本向けの「ジムニー5ドア」もあるといいなあ(希望的観測)。
そしてダイハツは、遅れている「ムーヴ」の新型、そしてそろそろ出そうな「トール」の新型が見たいところ。「コペン」の新型に関しては……よく分かりません。
というわけで、こうして並べてみればそれなりに新型車があって(ありそうで)クルマ好きとしては安心するし、楽しめそうなJMS。
開催期間は2023年10月26日~11月5日で、会場は東京ビッグサイトとその周辺。一般公開は10時から19時もしくは18時までだけど、個人的にはスタートを昼からにしてもいいので、夜9時くらいまで見られると平日に仕事が終わってから行けるのでいいなと思うのですが、いかがでしょうか。
せっかくのお祭りなんだから、どうせなら楽しまなきゃ損。なんだかんだ言っても、クルマ好きなら会場へ行けば絶対に楽しめるはずだ。
(文=工藤貴宏/写真=トヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車、本田技研工業、マツダ、スバル、スズキ、ダイハツ工業/編集=藤沢 勝)

工藤 貴宏
物心ついた頃からクルマ好きとなり、小学生の頃には自動車雑誌を読み始め、大学在学中に自動車雑誌編集部でアルバイトを開始。その後、バイト先の編集部に就職したのち編集プロダクションを経て、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。別の言い方をすればプロのクルマ好きってとこでしょうか。現在の所有車両は「スズキ・ソリオ」「マツダCX-60」、そして「ホンダS660」。実用車からスポーツカーまで幅広く大好きです。
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