「メルセデス・ベンツGLCクーペ」が初のフルモデルチェンジ 「Sクラス」譲りの技術を採用
2023.11.28 自動車ニュース![]() |
メルセデス・ベンツ日本は2023年11月28日、メルセデス・ベンツのクーペSUV「GLCクーペ」の新型を発表し、同日、販売を開始した。
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高水準のエアロダイナミクスを実現
メルセデス・ベンツGLCクーペは、初代モデルが2017年2月に上陸。今回のモデルは2代目にあたり、初の全面改良となる。2023年3月に上陸したミドルクラスSUV「GLC」のクーペ版で、伸びやかで美しいシルエットのなかにスポーティーで力強さを備えたエクステリアと、リアルウッドトリムによる質感の高いインテリア、そしてGLCと同等の走行性能と利便性がうたわれている。
初代からキープコンセプトのエクステリアデザインはメルセデスのデザイン基本思想である「Sensual Purity(センシュアルピュリティー=官能的純粋)」を継承し、他のモデルと同じく「Intelligence(知性)」と「Emotion(感情)」を感じさせるものに仕上げられている。
標準仕様車のフロントまわりでは、グリルのアクセントとアンダーガード調のワイドなトリムをクローム仕上げとし、スターパターングリルや新デザインのフロントバンパーなどで表情をブラッシュアップ。ボディーサイドではラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により陰影を生み出している。
力強く張り出したフェンダーと水平基調のリアバンパー、ツーピース構造で内部に立体感があるスリムな新型リアコンビネーションランプにより、リアエンドがよりワイドでシャープにデザインされているのも新型GLCクーペの特徴だ。Cd値(空気抵抗係数)は先代モデルの0.30に対して新型では0.27と、高水準のエアロダイナミクス性能を実現。省燃費性能も追求されている。
インストゥルメントパネルデザインはベースとなったGLCに準じたものとなり、ドライバー側に6度傾けた縦型の11.9インチメディアディスプレイや、自立型で浮かんでいるように見える12.3インチの大型コックピットディスプレイが特徴となる。
ハイグロスアッシュウッドインテリアトリムが標準仕様となり、ダークグレーに着色されるマット仕上げのアンスラサイトライムウッドインテリアトリムが「AMGラインパッケージ仕様」に、ブラックのマット仕上げウッドにアルミニウムのアクセントラインが入るブラックオープンポアウッドインテリアトリムが「レザーエクスクルーシブパッケージ/AMGレザーエクスクルーシブパッケージ仕様」に採用されている。
マイルドハイブリッド機構を搭載
発表時に日本に導入されるモデルは「GLC220d 4MATICクーペ」の1グレードで、最高出力197PS、最大トルク440N・mを発生する2リッター直4ディーゼルターボエンジン「OM654M」を搭載。エンジンと9段AT「9Gトロニック」の間に同23PS、同200N・mを発生するマイルドハイブリッドシステム「ISG」が配置される。
4輪駆動システム「4MATIC」には、雪道や悪路での走破性を高める「オフロード」モードが追加された走行プログラム「ダイナミックセレクト」が組み合わされる。オフロードモードには、急な下り坂での安定した走行をサポートする「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」や360度カメラシステムを使いメディアディスプレイに車両のフロント下方の路面映像(フロントタイヤとその操舵方向を含む)を仮想的に映し出す「トランスペアレントボンネット」機能も備わる。
さらに、コックピットディスプレイとメディアディスプレイに車両の傾きや路面の勾配、標高、経度緯度、コンパスのほか、車速やエンジン回転数、メディアディスプレイに周辺地形における現在の車両姿勢やフロントホイールの操舵角、リアアクスルステアリング装備車の場合はリアホイールの操舵方向などを表示する新開発の「オフロードスクリーン」を搭載。最新世代の対話型インフォテインメントシステム「MBUX」やAR (Augmented Reality=拡張現実)ナビゲーション、生体認証システム、ウルトラハイビーム付きデジタルライトなど、フラッグシップの「Sクラス」譲りとなる最新技術の採用も新型GLCクーペのセリングポイントとアナウンスされる。
GLC220d 4MATICクーペの価格は898万円。
(webCG)