スズキが新型「スイフト」を発表 より洗練されたコンパクトモデルに進化

2023.12.06 自動車ニュース 堀田 剛資
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スズキ・スイフト ハイブリッドMZ
スズキ・スイフト ハイブリッドMZ拡大

スズキは2023年12月6日、コンパクトカーの新型「スイフト」を発表した。

新型「スズキ・スイフト」のより詳しい写真はこちら

 
スズキが新型「スイフト」を発表 より洗練されたコンパクトモデルに進化の画像拡大
 
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より幅広いユーザーの期待に応えるために

スイフトはスズキがグローバルに展開するBセグメントのコンパクトモデルで、2004年のデビュー以来、累計で約900万台が販売される同社の基幹車種である。

7年ぶりのフルモデルチェンジで登場した新型は、日本では5代目、海外市場では4代目のモデルにあたり、これまでのオーナー層から得ていた支持は保ちながら、より幅広いターゲットに訴求すべく各部を刷新。エネルギッシュで軽やかなイメージを持ち、「日常の移動を遊びに変える」(報道資料より)洗練されたコンパクトモデルとして開発が進められた。

大きく変わったのがエクステリアデザインで、スズキいわく「これまでのスイフトにとらわれない個性・走りを想起させるスタイリング」を追求。ワイドさや重心の低さを重視したプロポーションはそのままに、車体をぐるりと一周するショルダーラインなどで、先進性を感じさせるデザインに刷新された。

特にフロントマスクは大きく意匠が変わっており、L字型のLEDポジションランプやピアノブラック調の精緻なグリルなどで質感を追求。サイドビューではブラックアウトされたピラーによって軽快感を演出し、また従来型ではCピラーにあったリアドアのアウタードアハンドルは、他の一般的なクルマと同じくドアパネルに移された。

ボディーカラーは全9種類で、新色としてスポーツウエアを意識したという「クールイエローメタリック」と、3層コート塗装を施した「フロンティアブルーメタリック」を設定。ブルーとレッドにはブラックで、イエローとホワイトにはガンメタリックでルーフを塗り分けた、ツートン仕様も用意される。

一方インテリアは、ドライバーを包み込むような立体的なダッシュボードとドアトリムの造形が特徴。ドライバーの操作性を考慮し、ディスプレイオーディオの画面や空調等のコントローラーが備わるセンタークラスターは、運転席側へ8°傾けた形状となった(従来型は5°)。質感の高さも重視しており、ダッシュボードやドアトリムには三角形の3Dテクスチャーを採用。同じく立体的な三角の模様が施されたシートは、従来型より10mmフロントのヘッドレストが厚みを増している。シートカラーは、下位グレードの「XG」がブラック、「ハイブリッドMZ」「ハイブリッドMX」の2グレードが、メランジグレーとブラックのツートンだ。

メーターは速度計とエンジン回転計を備えた2眼式で、中央部にフルカラーのマルチインフォメーションディスプレイを搭載。スポーティーなアシンメトリーのデザインも特徴として挙げられる。

走りも乗り心地も燃費性能も妥協なし

大きく手が加えられたデザインに対し、車両のパッケージに関しては先代よりプラットフォーム「ハーテクト」を受け継いだこともあり、大きな変更はない。ボディーサイズは全長×全幅×全高=3860×1695×1500mm、ホイールベース=2450mmと、全長が15mm伸びた以外に変わりはなく、4.8mの最小回転半径とも相まって抜群の取り回しのしやすさを維持している。

一方で、ボディーや足まわりは徹底的に見直しており、走行性能や快適性の向上を図っている。具体的には、ボディーのつなぎ目に減衰接着剤を採用したほか、バルクヘッドの肉厚化、遮音壁やダイナミックダンパーの採用などにより、静粛性を向上。高い操縦安定性と快適な乗り心地を実現するべく、サスペンションの設定も変更した。燃費や静粛性、走行安定性に寄与する優れた空力性能も注力したポイントで、新デザインのボディーやロアアンダーカバーの採用などにより、先代より4.6%空気抵抗を低減。クラストップレベルの空力性能を達成したとしている。

またパワーユニットも全面刷新しており、新開発の1.2リッター直3自然吸気エンジン「Z12E」を採用。最高出力は82PS(60kW)、最大トルクは108N・mと控えめながら、扱いやすいトルク特性とエミッション(環境負荷)の低さを実現したという。これに組み合わせるCVTも、トルクコンバーターの改良や約1.9kgの軽量化などで走りの高効率化に寄与。CVT車、5MT車を問わず上位グレードに搭載されるマイルドハイブリッドとも相まって、FF車で23.4~25.4km/リッター、4WD車で22.0~22.7km/リッターという燃費性能を実現した(WLTCモード)。なお、日本仕様の5MT車にマイルドハイブリッドが組み合わされるのは、これが初のことだ。

スズキ初の新技術を各所に採用

先進運転支援システムも進化しており、単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせた新開発の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」を全車に採用。監視エリアの広角化により、右左折時に歩行者や自転車、自動二輪車なども検知できるようになった。機能も拡充しており、アダプティブクルーズコントロールや車線維持支援機能、後側方警戒機能などに加え、スズキとして初めてドライバーモニタリングシステムを採用。カメラによってドライバーの状態を監視し、居眠り運転やわき見運転を検知するとブザーとメーター内表示で警告するようになった。

このほかの機能としては、同じくスズキとして初めて電動パーキングブレーキを採用。半ドアなどの異常を知らせる音声案内機能なども搭載している。

安全装備以外を見ても、コネクテッドサービス「スズキコネクト」に対応した9インチのディスプレイオーディオを初設定。純正アクセサリーで、スズキの国内向けモデルとしては初となる、ワイヤレス充電器も用意されている。

ラインナップと価格は以下のとおり。

  • XG(CVT):172万7000円(FF)/189万2000円(4WD)
  • ハイブリッドMX(CVT):192万2800円(FF)/208万7800円(4WD)
  • ハイブリッドMX(5MT):192万2800円(FF)
  • ハイブリッドMZ(CVT):216万7000円(FF)/233万2000円(4WD)

スズキによると、スポーティーなデザインや走りのよさから、比較的若い男性より高い支持を集めていたというこれまでのスイフト。一方で、そうしたイメージから女性ドライバーなどに疎遠なイメージを持たれることもあり、また安全性装備やコネクティビティーなどについて、アピールし切れていない部分もあったという。

そうした点をもれなくカバーしてきた新型スイフトの発売は、CVT車が同年12月13日、MT車が2024年1月17日の予定となっている。

(webCG)

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