日産GT-RプレミアムエディションT-spec 2024年モデル(後編)

2023.12.28 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 世界的に知られる日本のハイパフォーマンスカー「日産GT-R」。元トヨタの多田哲哉さんは、その存在を評価しつつも、ひとりの技術者として残念に思うところもあるという。それはどのような点なのか?
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日産本体がやることではない

2007年の発売直後にGT-Rに乗った時には「正直、まだ製品といえるレベルではない」と感じたという多田さんだが、今回は実に16年ぶりのGT-R試乗となる。

「さすが16年も熟成されてきた今では、あの頃のガタピシという異音や荒っぽい乗り心地は、まったくなくなっています」

「これだけ長きにわたって、フルモデルチェンジせずに改良・改良で続けているのは、それはそれですごいことだと思います。トヨタだけでなく、他のメーカーではまずできないでしょう。GT-Rに乗ると、こうして熟成していく道もあるんだなあと純粋に思えます」

発売当初のGT-Rといえば、明確に「ポルシェ911ターボ」を仮想敵に掲げていた。

「そうでしたね。今のGT-Rが911に並んだかどうかは今回の試乗だけでは完全にはわかりませんが、しかし911と同じ土俵のどこか……にいることは確かです」

また、GT-Rのエンジンには一基ずつ、それを組み立てた職人さんのサインも刻まれる。そこはメルセデスAMGと同じだ。

 
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