完全新設計のアメリカンクルーザー 新型「インディアン・スカウト」登場

2024.07.11 自動車ニュース 堀田 剛資
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「インディアン101スカウト」と、インディアン本社でデザインを統括するオラ・ステネガルド氏(右)、同社のヴァイスプレジデントであるグラント・ベスター氏(中央)、プロダクトマネジャーのカイル・ゲーデ氏(左)。
「インディアン101スカウト」と、インディアン本社でデザインを統括するオラ・ステネガルド氏(右)、同社のヴァイスプレジデントであるグラント・ベスター氏(中央)、プロダクトマネジャーのカイル・ゲーデ氏(左)。拡大

ポラリス ジャパンは2024年7月11日、インディアンのニューモデルである新型「スカウト」を発表し、実車を公開した。

会場には貴重な1928年型「101スカウト」の姿も。
会場には貴重な1928年型「101スカウト」の姿も。拡大
最上級モデルの「101スカウト」。
最上級モデルの「101スカウト」。拡大
101スカウト
101スカウト拡大
クラシックな意匠の基幹モデルである、その名も「スカウト クラシック」。
クラシックな意匠の基幹モデルである、その名も「スカウト クラシック」。拡大
スカウト クラシック
スカウト クラシック拡大
ローダウンしたスタイルと極太のタイヤが目を引く「スカウト ボバー」。
ローダウンしたスタイルと極太のタイヤが目を引く「スカウト ボバー」。拡大
スカウト ボバー
スカウト ボバー拡大
ライザーハンドルや19インチのフロントホイールが特徴の「スポーツ スカウト」。既存の「スカウト ローグ」の後継車種だ。
ライザーハンドルや19インチのフロントホイールが特徴の「スポーツ スカウト」。既存の「スカウト ローグ」の後継車種だ。拡大
スポーツ スカウト
スポーツ スカウト拡大
ロングツーリング向けの装備が充実した、上級モデルの「スーパー スカウト」。
ロングツーリング向けの装備が充実した、上級モデルの「スーパー スカウト」。拡大
スーパー スカウト
スーパー スカウト拡大

エンジンもフレームも完全新設計

インディアン・スカウトは、アメリカではミドルクラスに属するクルーザータイプのモーターサイクルである。初代のデビューは1920年と非常に長い歴史を持ち、今日ではインディアンの販売の約4割を占める主力車種となっている。

およそ10年ぶりのフルモデルチェンジで登場した新型は、従来モデルから設計を全面刷新。エンジンには「スピードプラス」と呼ばれる排気量1250ccの水冷V型2気筒DOHCエンジンを搭載しており、最高出力が111HP(高性能モデル「101スカウト」の値。他のモデルは105HP)、最大トルクが109N・mと、従来型よりそれぞれ11%、14%のアップを実現している。

また車体に関しても、操縦性と快適性を高めるべく、スチールとアルミを用いたハイブリッドフレームを新開発。上級モデルには3つのモードからなるライディングモードセレクターを備えるなど、機能・装備の強化も図っている。

ラインナップは全5種類で、クラシックな意匠の中核モデル「スカウト クラシック」や、ローダウンスタイルと太いタイヤが目を引く「スカウト ボバー」、大径のフロントホイールやハンドルライザーなどを備えた「スポーツ スカウト」、ロングツーリング向けの装備を付与した上級モデル「スーパー スカウト」、専用の足まわりとエンジンで動力性能を高めた「101スカウト」がラインナップされる。

これらのモデルバリエーションに加え、さらに装備の充実度に応じて3つのグレードも設定。標準仕様の「スタンダード」に加え、プレミアムエンブレムやUSBポート、クルーズコントロール、トラクションコントロール、ライディングモードセレクターを備えた「リミテッド」、リミテッドの装備に加えて4インチディスプレイとプッシュボタンスタートも備えた「リミテッド+テック」が用意される。

これらのグレードは、スカウト クラシック、スポーツ スカウト、スカウト ボバーでは3種類すべてから好きなものを選べるのに対し、スーパー スカウト、101スカウトについてはリミテッド+テックのみの設定となっている。

ラインナップと価格は以下のとおり。

  • スカウト クラシック(スタンダード):201万円
  • スカウト クラシック(リミテッド):216万円
  • スカウト クラシック(リミテッド+テック):228万5000円
  • スカウト ボバー(スタンダード):196万円
  • スカウト ボバー(リミテッド):211万円
  • スカウト ボバー(リミテッド+テック):218万5000円~223万5000円
  • スポーツ スカウト(スタンダード):202万円
  • スポーツ スカウト(リミテッド):217万円
  • スポーツ スカウト(リミテッド+テック):224万5000円
  • スーパー スカウト(リミテッド+テック):241万円
  • 101スカウト(リミテッド+テック):268万円

日本での発表会は、神奈川・川崎のキングスカイフロントで開催。米本国より来日した、インディアンのインターナショナルヴァイスプレジデントであるグラント・ベスター氏や、デザイン部門のダイレクターであるオラ・ステネガルド氏、プロダクトマネジャーのカイル・ゲーデ氏によるプレゼンテーションが行われ、スカウトというモーターサイクルの歴史や、急成長を遂げるインディアンの業績、「変革ではなく進化を心がけた」という開発のコンセプト、上述した車両の特徴などが語られた。

さらに、今回発表された5モデルに加えて「第6のモデル」が計画されていることも発表。5モデル、3グレード、100種類の純正アクセサリーと、すでに幅広いバリエーションとカスタマイズの幅を持ち合わせるインディアン・スカウトに、さらなる展開があることを印象づけた。

(webCG)

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