スズキが新型車「フロンクス」を発売 個性的なスタイルと高い機能性が自慢の小型SUV
2024.10.16 自動車ニュース![]() |
スズキは2024年10月16日、新型コンパクトSUV「フロンクス」を発表し、同日、販売を開始した。
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コンパクトで機能的、しかもスタイリッシュ
スズキ・フロンクスは、「扱いやすいクーペスタイルSUV」をコンセプトとしたコンパクトSUVで、力強さや上質さを追求したというデザインと、取り回しのしやすさ、快適な室内空間などを兼ね備えた、新ジャンルのモデルとされている。インドで生産される輸入車であり、2023年1月に「Auto Expo 2023」で世界初公開。日本では、2024年7月に国内仕様の内外装や概要などが公開された(参照)。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=3995×1765×1550mmと、ショート&ワイドなディメンションが特徴で、バックドアが大きく傾斜したクーペライクなフォルムで流麗さを、前後のフェンダー形状や2段のヘッドランプなどで力強さや存在感を表現しているという。またLED デイタイムランニングランプや横一文字のテールランプなどで、シャープで先進的なイメージも付与。切削加工の16インチホイールも目を引くポイントだ。
カラーバリエーションは全9種類で、ブラック2トーンルーフ仕様には「スプレンディッドシルバーパールメタリック」「アースンブラウンパールメタリック」「オピュレントレッドパールメタリック」「ルーセントオレンジパールメタリック」「アークティックホワイトパール」の5色を用意。モノトーンには「スプレンディッドシルバーパールメタリック」「アークティックホワイトパール」「セレスティアルブルーパールメタリック」「ブルーイッシュブラックパール4」の4色を用意している。
いっぽうインテリアに関しては、全車共通でブラックとボルドーの2トーンでコーディネート。各部に高輝度シルバー塗装やパールブラック塗装を施すことで質感の向上を図っている。シートは合皮とファブリックのコンビタイプで、アクセントとしてシルバーのステッチを採用。ドアアームレストにもレザー調の表皮が用いられる。
車内空間については優れたパッケージングも特徴で、コンパクトな車体でありながら、後席の足もとにはゆったりとした空間を確保。快適性も重視しており、高目付のダッシュインナーサイレンサーや遮音壁などをボディー各所に配置することで、高い静粛性を実現しているという。ラゲッジスペースは脱着式のフロアボードによってアレンジが可能で、容量はボード装着時が210リッター、撤去時が290リッターとされている(いずれもVDA測定値)。
日本の道路事情に合わせて足まわりを調律
パワートレインは、自然吸気の1.5リッター直4ガソリンエンジンと6段ATの組み合わせで、燃費を抑えるマイルドハイブリッド機構を搭載。駆動方式は2種類で、FFに加えて日本専用にビスカス式の4WDも用意される。燃費はFF車で19.0km/リッター、4WD車で17.8km/リッターだ(いずれもWLTCモード)。
走りに関する装備も充実しており、ドライバーが任意でギアチェンジを行えるシフトパドルや、アクセルレスポンスを重視したエンジン制御を行う「スポーツモード」を標準で採用。4WD車には「スノーモード」「グリップコントロール」「ヒルディセントコントロール」などといった、悪路での走行アシスト機能も搭載される。
シャシーについてはワイドトレッドとロングホイールベースで高い直進安定性・操縦安定性を追求。タイヤやコイルスプリング、ショックアブソーバーといった足まわりや電動パワーステアリングの操舵アシスト制御などは日本の路面に合わせてチューニングされており、快適な乗り心地と操作性を実現しているという。また小柄なボディーがかなえる取り回しのしやすさも特徴で、最小回転半径は4.8mに抑えられている。
快適装備・予防安全装備も充実
充実した装備もフロンクスの特徴で、スマートフォン連携メモリーナビゲーションや、ワイヤレス充電器、電動パーキングブレーキおよびブレーキホールド機能、シートヒーター(運転席、助手席)などが標準で採用される。
運転支援システムもスズキでは最新のものとなっており、ミリ波レーダーと単眼カメラで車両や歩行者、自転車、自動二輪車を検知し、交差点での衝突回避支援にも対応した衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」を採用。全車速追従機能・停止保持機能付きアダプティブクルーズコントロールや、車線維持支援機能、カラーヘッドアップディスプレイ、ブラインドスポットモニター、低速時ブレーキサポート(前進・後退)なども標準で装備される。
価格はFF車が254万1000円、4WD車が273万9000円。
(webCG)
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