BMW/MINIの目玉は新型「iX3」と世界初公開の「MINIポール・スミスエディション」【ジャパンモビリティショー2025】
2025.10.30 自動車ニュース 拡大 |
BMWジャパンは2025年10月29日、ジャパンモビリティショー2025(会期:11月9日まで)で、BMWとMINIの最新モデルを発表した。とりわけ「MINIポール・スミスエディション」はこれが世界初公開だ。
新世代「ノイエ・クラッセ」のSUV版となる「BMW iX3」はアジア初公開。ノイエ・クラッセはプラットフォームからパワートレイン、モーター、バッテリー、OSなどほとんどすべてを新開発した、BMWの商品群が今後随時刷新される第1弾となるモデル。全体のフォルム自体はこれまでの「X3」のそれを踏襲するものの、フロントグリルやリアエンドの意匠などには、BMWの過去のモデルからのオマージュもあるなど、これまでのデザイン言語とは異なる新しい試みが見られる。最新のeDriveテクノロジーは800kmの航続距離、400kWの充電出力などを可能とした。
そして何より目を引かれるのは、新開発の「BMWパノラミックビジョン」と「BMWオペレーティングシステムX」を統合した「BMWパノラミックiDrive」である。これは、フロントウィンドウ下の黒くナノコーティングされた部分に、さまざまな車両情報を投影するというもの。これにより、運転中に大きく視線移動することなく、ドライバーは的確に各種情報を視認できる。投影するコンテンツは、センターディスプレイでドラッグ&ドロップにより選択することが可能で、機能性にも優れている。また、「スーパーブレイン」と呼ばれる高性能コンピューターを4基搭載し、例えば走行性能をつかさどるコンピューターは、静止状態から限界領域まで、それに関わる各種デバイスや機構を統合制御することで、ドライバーだけでなく、乗員全員がBMWらしい乗り味を実感できるようになっているそうだ。日本での発売は2026年後半を予定している。
MINIポール・スミスエディションは世界初公開。1998年にMINIとのコラボレーションを実施した英国人デザイナーのポール・スミスが現行MINIにも手を加えた。彼の象徴ともいえる「シグネチャーストライプ」が施されるほか、「ノッティンガムグリーン」の限定エクステリアカラー、専用の18インチホイール、ポール・スミスのサインの刻印など、随所にノーマルのMINIとの差別化が図られている。ポール・スミスエディションは、「MINIクーパー3ドア/5ドア」と「コンバーチブル」に用意され、電気自動車仕様は公開とともに販売を開始。内燃機関仕様は2026年第1四半期に受注が開始される。
このほか「BMW M2 CS」の国内導入も発表された。
(文=渡辺慎太郎)
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