ディフェンダー・オクタ(前編)
2025.11.06 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバー谷口信輝が今回試乗するのは、ディフェンダーのラインナップにおいて最もタフで最もラグジュアリーといわれる「ディフェンダー・オクタ」。果たして、ワインディングロードを走らせての第一印象は?リーズナブルと思えるくらい
「OCTA(オクタ)」は英語で「8」の意味。そしてディフェンダーのフラッグシップモデルであるオクタはダイヤモンドの結晶構造が八面体であることに由来しており、「地球上で最も硬く、最も人々を魅了する鉱物」にインスピレーションを得て開発されたという。
その名のとおり、ディフェンダー・オクタはシリーズ最強の635PSを発生する4.4リッターV8ツインターボエンジンを搭載。さらにピッチやロールの動きを抑制する6Dダイナミックサスペンションを装備し、オーバーフェンダーを装着してトレッドを拡大するなどして、オフロードでもオンロードでも最高のパフォーマンスを発揮する特別なモデルなのである。
「これ、かなりパワーがありますよね」
箱根のワインディングロードで試乗し始めた谷口信輝がそう口にしたので、前述したようなスペックを簡単に説明すると「え、じゃあ、お値段は2000万円を軽く超えるでしょう。ひょっとして、3000万いってる?」と問いかけてきた。
たしかにディフェンダー・オクタは安くはない。それでも、車両本体価格(取材時)は2099万円であると告げると、「えー、それは思ったより安いかもしれない」と、谷口は驚きを隠せない様子だった。
「ただね、乗り心地はちょっと硬い気がする。だってこれ、『レンジローバー』でしょ?」
続いて谷口はそんなことを口にした。
何も知らずにディフェンダーを見て、それがレンジローバーだと思い込んだ谷口は、クルマのデザインにかなり精通しているといっていいだろう。ご存じのとおり、ディフェンダーはジャガー・ランドローバーが手がけるブランドのひとつ。ちなみに付け加えておくと、同グループは「ランドローバー」という呼び方を最近ほとんど使わず、レンジローバー、ディスカバリー、ディフェンダー、そしてジャガーの4つを同列とするサブブランド戦略を推進している。そのなかでいえば、レンジローバーは最も都会的で洗練されたブランドであり、ディフェンダーはこれとは対照的で頑丈かつオフロード性能を最重視したブランドと説明できる。
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