アルファ・ロメオとマセラティがレストア事業やスペシャルモデルの開発などで協業
2025.11.07 自動車ニュース 拡大 |
ステランティスは2025年11月4日、アルファ・ロメオとマセラティの新たな協業プロジェクト「BOTTEGAFUORISERIE(ボッテガ フオリセリエ)」を発表した。
歴史ある2ブランドの知財や技術力を集結
ボッテガ フオリセリエは、アルファ・ロメオとマセラティの知財や技術力を結集した新プロジェクトであり、両ブランドの持つ歴史や将来に向けたビジョンを統合。設計力、技術力、職人技、高い品質への探求力を軸に、特別カスタマイズ仕様車の開発、ビンテージモデルの修復、素材研究、性能向上のための研究などに取り組むとしている。
プロジェクトの柱は、以下の4つである。
【BOTTEGA(ボッテガ:工房)】
少量限定生産の特別仕様車を開発する部門。「アルファ・ロメオ33ストラダーレ」や「マセラティMCXtrema(エムシーエクストレーマ)」などの企画で示されたとおり、設計から製造までをイタリア国内で完結させる体制を整え、オーナーと共同で一台一台を、真にユニークなモデルに仕立てる。
【FUORISERIE(フオリセリエ:特別仕様)】
量産車をベースにした、高度なパーソナライゼーションへの対応を行うプログラム。専任のデザインチームが、両ブランドの美学を維持しながらユーザーの個性を反映した仕様を提案。世界中の販売店で対応可能なカスタムオプションを提供し、量産車に独自性を加える取り組みを推進する。
【LA STORIA(ラ ストリア:歴史)】
ブランドの歴史的資産を保存・活用するヘリテージ関連の取り組み。「Officine Classiche」によるビンテージモデルの修復や認証業務に加え、博物館やアーカイブの整備を通じて、過去のモデルを現代的に再解釈しながら継承。歴史と現在をつなぐ活動として、ブランドの価値を可視化する。
【CORSE(コルセ:レース)】
モータースポーツの技術を市販車開発に応用する部門。空力、シャシー、パワートレインなどの分野で、イタリア国内の製造サプライチェーンと連携しながら、高性能車両の技術革新を推し進める。すでにマセラティはGT2欧州シリーズにおけるAMクラスでのタイトル獲得など、競技技術の応用力を実績として示している。
プロジェクトのゼネラルマネジャーは、モータースポーツに関連する多数のプロジェクトを手がけてきたクリスティアーノ・フィオリオ氏が担当。今回の発表に際し、「過去の経験を生かしながら、技術的な完成度に加えて、感性にも訴える印象深い車両を開発していく」「ブランドの歴史を尊重しつつ、新たな価値を創出することが使命」と意気込みを述べている。
(webCG)







































