攻めた価格に目を疑う
ジャパンモビリティショー2025でジャパンプレミアとなったBYDシーライオン6。12月1日の正式発表で価格が明らかになったが、FWDが398万2000円、AWDが448万8000円という、想像以上に攻めた値づけに目を疑った。日本で販売される最も安いPHEVは「トヨタ・プリウスG(PHEV)」の384万7300円で、特別仕様車などを除けばシーライオン6のFWDが日本で2番目に安い。SUVタイプに限れば、「三菱エクリプス クロスM PHEVモデル」が409万4200円、「マツダCX-60 PHEV Lパッケージ」が570万0200円、「トヨタRAV4 Z(PHEV)」が575万0700円といったところで、車格や装備を考えると、シーライオン6の価格には大きなアドバンテージがある。
その一方で、これまでBYDが日本に導入してきた「ATTO 3」や「ドルフィン」「シール」「シーライオン7」を見てきた身としては、このシーライオン6も価格以上の価値や実力を持つことが期待できるだけに、試乗するのが楽しみだった。
そんなシーライオン6の一番の特徴が、これまでに日本に上陸したモデルがすべて電気自動車(BEV)だったのに対して、「DM-i(デュアルモードインテリジェンス)」と呼ばれるプラグインハイブリッドシステムを搭載すること。FWD仕様では1200kmに及ぶ長い航続距離を実現し、航続距離や充電に不安を感じ、BEVの購入をためらっているユーザーには、うれしい選択肢となるはずだ。
2025年12月1日に販売がスタートした「BYDシーライオン6」。納車開始はFF車が2026年1月末から、4WD車が同年3月からとのこと。
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ボディーサイズは全長×全幅×全高=4775×1890×1670mm。こんなに立派な体格なのに、FF車(今回の試乗車)は398万2000円という値づけだ。
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「シール」などと同じ海洋シリーズに属しているため、フロントにはシリーズ共通の「オーシャンエックスフェイス」を採用。なかなかスタイリッシュな面持ちだ。
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タイヤ&ホイールは前後とも19インチ。この試乗車はインドネシアのメーカー、Giti(ジーティー)タイヤの「ジーティー コントロールP10」を履いていた。
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