第130回:新型三菱パジェロ(前編) ―泥や雪より都会が似合う!? 高級&上質に進化した“関越キング”に思う―

2026.09.30 カーデザイン曼荼羅 渕野 健太郎清水 草一
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5代目となる新型「三菱パジェロ」。三菱の旗艦が5年ぶりに復活するだけあって、そのデザインは相当に気合の入ったものとなっている。
5代目となる新型「三菱パジェロ」。三菱の旗艦が5年ぶりに復活するだけあって、そのデザインは相当に気合の入ったものとなっている。拡大

いよいよ登場した新型「三菱パジェロ」。復活を遂げたクロスカントリーSUVの雄だが、そのデザインは海や山やスキー場より、むしろ都会が似合うものに仕上がっていた!? 三菱が世に問う渾身の力作、その造形をカーデザインの識者とともに考察した。

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4920×1925×1910mmと、従来モデルよりひとまわり拡大。「グランドカリスマ -泰然自若-」というコンセプトのもとにデザインされた。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4920×1925×1910mmと、従来モデルよりひとまわり拡大。「グランドカリスマ -泰然自若-」というコンセプトのもとにデザインされた。拡大
エクステリアの意匠は、昨今のクロスカントリー車のなかでも“乗用車的”な質感を狙ったもので、ボディーの面にも抑揚や質感が見て取れる。一方で、クロカンと聞いて想起される荒々しさや道具感は控えめ。たくましさはあるが、それもSUVというより高級車的な力強さに近い。
エクステリアの意匠は、昨今のクロスカントリー車のなかでも“乗用車的”な質感を狙ったもので、ボディーの面にも抑揚や質感が見て取れる。一方で、クロカンと聞いて想起される荒々しさや道具感は控えめ。たくましさはあるが、それもSUVというより高級車的な力強さに近い。拡大
新型「三菱パジェロ」と「トヨタ・ランドクルーザー“250”」の比較。同じような車格の2台だが、デザインの狙いは真逆に近い。
新型「三菱パジェロ」と「トヨタ・ランドクルーザー“250”」の比較。同じような車格の2台だが、デザインの狙いは真逆に近い。拡大
ほった「コンセプトが近いクルマというと、今はなき『ランドクルーザー プラド』じゃないですかね。クロカン界のハイソカー的なキャラクターを思うと」
ほった「コンセプトが近いクルマというと、今はなき『ランドクルーザー プラド』じゃないですかね。クロカン界のハイソカー的なキャラクターを思うと」拡大

土臭さより上質感で勝負!

webCGほった(以下、ほった):今回は新型三菱パジェロについて語っていこうと思います。三菱としては久々の、記事を出せばなんぼでも読まれるネタですからね。稼がせていただきますよ~(笑)。

渕野健太郎(以下、渕野):自分はほったさんと一緒に、三菱の撮影会で実車を見たんですよ(参照)。そのときは会場が結構暗くて、しかもクルマが白だったもので、自然光の環境とはちょっと違う見え方だったかもしれません。ただ第一印象としては、すごく上質さを感じました。

ほった:ですね。三菱は「クロスカントリーSUV」って言ってますけど、そのジャンルの国産車としては、かなり乗用車寄りのイメージ。

渕野:ほかのラダーフレーム車と見比べても、一番上質な感じがしましたよ。むしろ高級SUVみたいな雰囲気がありました。

清水草一(以下、清水):トヨタの「ランドクルーザー“250”」(参照:その1、その2)と比べて、どっちが上質ですか?

渕野:こっち(パジェロ)ですね。レクサス版である「GX」と比べてもです。GXは“250”と同様、ラギッドな面もかなりドライな感じで演出していますが、パジェロはもっとボディーの面にアプローチが入っていて、すごく高級感を出そうとしている。