
当時流行のツートーンカラーをまとった、1962年4月のデビュー当初のトップグレードである2000デラックス。ピニンファリーナの影響を感じさせるスタイリングだが、フロントのサイドウインドーがリアに比べ極端に小さいなど、どこかチグハクである。
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当時流行のツートーンカラーをまとった、1962年4月のデビュー当初のトップグレードである2000デラックス。ピニンファリーナの影響を感じさせるスタイリングだが、フロントのサイドウインドーがリアに比べ極端に小さいなど、どこかチグハクである。
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コーラルピンクで塗られた同じく初期型の2000スタンダード。このころのスタンダードモデルはこうしたシャレたソリッドカラーのモデルが多かった。
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スパッと切り落としたようなリアエンドのラインは、コーダトロンカの思想を取り入れたと称していた。三角形のテールランプも特徴的だった。
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2000デラックスのインテリア。ベンチシートにコラムシフトは当時のスタンダードだが、半円形のスピードメーターを中心としたインパネのデザインは魅力に乏しい。
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4ナンバーの商用バンであるエキスプレス。セダンのドアをそのまま流用しているため、なかなかスタイリッシュ(?)である。エンジンは2リッターのガソリンまたはディーゼル。
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65年10月に大手術を受けたのちの、最高級グレードである2000スペシャルデラックス。縦型デュアルのヘッドライトもつスタイリングは「さらに気高く、さらに豪華に」とのことだが……。
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同じく2000スペシャルデラックスのリアビュー。コーダトロンカも三角形のテールランプも、跡形もなく消え去ってしまった。
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【スペック】
いすゞ・ベレル2000スペシャルデラックス:全長×全幅×全高=4470×1690×1515mm/ホイールベース=2530mm/車重=1295kg/駆動方式=FR/2リッター直4SOHV(95ps/4600rpm、16.2kgm/2400rpm)
『第2回:「不幸な星の下に」いすゞ・ベレル(1962〜67)』の記事ページへ戻る