
1990年、四半世紀ぶりにフルモデルチェンジした2代目「日産プレジデント」。ボディーは「インフィニティQ45」のホイールベースを150mmストレッチしていたが、92年にはQ45と同サイズのボディーを持つJSシリーズも加えられた。価格は860万円と、先代の最終型「ソブリンVIP」より300万円以上も高くなった。
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1990年、四半世紀ぶりにフルモデルチェンジした2代目「日産プレジデント」。ボディーは「インフィニティQ45」のホイールベースを150mmストレッチしていたが、92年にはQ45と同サイズのボディーを持つJSシリーズも加えられた。価格は860万円と、先代の最終型「ソブリンVIP」より300万円以上も高くなった。
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2代目「プレジデント」のインテリア。シート地はこのシルクウールが標準で、オプションで本革(日本製と英国コノリー社製の2種)が用意された。リアセンターコンソールには、6インチのテレビも標準で備わる。
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2003年に登場した3代目「日産プレジデント」。ベースはV8 DOHC 4.5リッターエンジンを積んだ4代目「シーマ」で、フロントバンパーの違いで全長こそ若干延びてはいるが、ボディー自体は共通。価格は「ソブリン5人乗り」が800万円、「同4人乗り」が900万円だった。
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「ソブリン4人乗り」のインテリア。後席のセンターコンソールを車体中央より右側に配置しており、助手席を前方に格納すれば、左側後席の広さはクラストップレベルとうたっていた。
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国産車史上最長の30年の長命を保った初代の後を受け、1997年に登場した2代目「トヨタ・センチュリー」。5色用意されたボディーカラーには、「神威」(ブラック)をはじめ、「摩周」「瑞雲」「鸞鳳」「精華」という色名が与えられている。価格は標準仕様で925万円と先代のLタイプより100万円以上高いが、内容からすれば割安に思える。
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「センチュリー」のインテリア。リアシートはヒーターやリフレッシング機能に加えて、座面とシートバックに配した通風口から送風するコンフォータブル・エアシートを採用。標準のウール・ファブリックはボディーカラーによってグレー、オーキッド(写真)、ブルーグレーの3色が用意され、オプションの革張りもグレーとオーキッドの2色。
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1986年、22年ぶりにフルモデルチェンジされた「三菱デボネアV」。中級サルーンの「ギャランΣ」のプラットフォームを流用したため駆動方式はFFとなり、エンジンはV6 SOHC 2リッターまたは3リッター。先代より大幅にグレードが増え、オーナー需要の拡大を狙っていた。韓国でも「ヒュンダイ・グレンジャー」としてライセンス生産された。
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1992年、名称を「デボネア」に戻して登場した3代目。ベース車両は税制改正を受けて誕生した3ナンバー専用車の「ディアマンテ」で、必然的に3ナンバーサイズとなったボディーに、V6 SOHC 3リッターおよび同DOHC 3.5リッターエンジンを積む。
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「デボネア」の後継モデルとして2000年に登場した、ヒュンダイとの共同開発による「プラウディア」のストレッチ版が「ディグニティ」。4.5リッターのV8 DOHCエンジンで前輪を駆動する国産車史上最大のFF車である。価格は999万円と当時の「センチュリー」のトップグレード(997万円)より高かった。
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「ディグニティ」のインテリア。事実上ストレッチリムジンであり、FFのためフロアトンネルがないこともあって、後席スペースの広さは随一。シートは本革張りで、リアリクライニングやオットマン機構も備わっていた。
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2007年に登場した「レクサスLS600hL」。ボディーサイズはセンチュリーより若干小さいものの、2013年9月現在の価格は1550万円とセンチュリーの1219万円より300万円以上も高く、国産最高価格である。
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「レクサスLS600hL」(5人乗り)のインテリア。シートはセミアニリン本革張りで、木目パネルとのコンビネーションにより6色が用意されている。この5人乗りのほか、後席を大きなセンターコンソールが分断する4人乗り仕様もある。
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2012年に登場した現行「日産シーマ」。「フーガ ハイブリッド」のストレッチ版だが、フロントグリルやバンパー、リアガーニッシュなどを独自のデザインとして差別化を図っており、生産工程における塗装や組み立ても一段と入念に行われている。価格は標準モデルで735万円。
『第200回:国産ショーファードリブンカー50年史(後編)』の記事ページへ戻る