-
1/27
-
2/27スズキの世界戦略を担うBセグメントコンパクトカー「スイフト」。現行型は2017年1月に発売された4代目で、「ハーテクト」と呼ばれる新世代プラットフォームが採用されている。
-
3/27今回試乗したのは、2017年7月に追加されたフルハイブリッド車の「ハイブリッドSL」。「スイフト」にはこれまでにもマイルドハイブリッド車は設定されていたが、電動走行も可能なフルハイブリッド車の設定は、今回が初となる。
-
4/27「ハイブリッドSL」のインストゥルメントパネルまわり。インテリアに関しては、フルハイブリッド車と他のグレードとの間で大きな違いはなく、ハイブリッド車専用メーターやシフトノブの青いオーナメントの有無などで見分けがつく程度である。
-
5/27今回のフルハイブリッド車の追加により、現行「スイフト」には1.2リッターのフルハイブリッド+5AT、1.2リッターのマイルドハイブリッド+CVT、1.2リッター+CVT、1.2リッター+5MT、1リッターターボ+6ATと、実に5種類ものパワープラントが設定されることとなった。
-
スズキ スイフト の中古車webCG中古車検索
-
6/27「スイフト」のフルハイブリッド車には、基本的に「ソリオ」と同じパワープラントが搭載される。エンジンは1.2リッター直4自然吸気で、小型の走行用モーターが発生する駆動トルクを、リダクションギアを介して増幅させて車軸に伝える。
-
7/27トランスミッションにシングルクラッチ式ATの「AGS」を採用している点も、スズキのハイブリッド機構の特徴。EV走行時にはAGSのクラッチによってエンジンとトランスミッションを切り離すことができる。
-
8/27「ハイブリッドSL」に装備される本革巻きのステアリングホイール。シフトパドルが標準で備わる。
-
9/27ブルーのイルミネーションが特徴のフルハイブリッド車専用メーター。EV走行などのインジケーターが追加されている他、中央に搭載されるマルチインフォメーションディスプレイの表示内容も変わっている。(写真をクリックすると、各種表示が見られます)
-
10/27エンジン回転計の内部には駆動用モーターのアシスト量と回生ブレーキによる発電量を示す「モーターパワーメーター」が追加されており、ハイブリッド機構の作動状態を常に確認できる。
-
11/27走行モードは通常のモードと「エコモード」の2種類で、後者ではアクセル開度に対する駆動力の発生がおだやかになるともに、アイドリングストップからのリスタート時などに、積極的にEV走行を行うようになる。
-
12/27「ハイブリッドSL」には自動緊急ブレーキや誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能などからなる「セーフティパッケージ」が標準装備される。写真は同システムのセンサーユニット。
-
13/27各種安全装備のオン・オフや「エコモード」の選択は、ダッシュボード右側のスイッチによって操作する。
-
14/27現行「スイフト」の足まわりの仕様については、欧州でチューニングがなされた「RS」系と、ベーシックな非RS系の2種類が用意されており、フルハイブリッド車には非RS系の仕様が用いられている。
-
15/27タイヤのサイズは185/55R16。「ブリヂストン・エコピアEP150」という銘柄は「RS」系のモデルと共通だが、クルマの特性に合わせてコンパウンドなどが変更されているという。
-
16/27ファブリックシートの仕様は「ハイブリッドML」や「XL」「XG」と共通。運転席にはシートヒーターが装備される。
-
17/27リアシートは6:4分の2分割可倒式。いまどきのコンパクトカーらしく、中央席にもきちんとヘッドレストが設けられている。
-
18/27荷室容量は、5人乗車時で178リッター、後席をたたんだ状態で500リッターとなっている。
-
19/27同じフルハイブリッド車でも「SL」と「SG」では装備が大きく異なり、上級グレードのSLにはオートレベリング機能付きのLEDヘッドランプやLEDウインカー付きドアミラー、16インチアルミホイールなどが装備される。
-
20/27インテリアでは本革巻きステアリングホイールやシフトパドル、運転席アームレストが「SL」のみの装備となる。また下位グレードの「SG」では、メーカーオプションのメモリーナビゲーションや、それに付随するUSBなどの外部端子、ステアリングホイールのハンズフリースイッチなども選ぶことができない。
-
21/27「ハイブリッドSL」の車両重量は960kg。似たような装備のマイルドハイブリッド車「ハイブリッドML」より60kg重くなっているが、それでも1t未満に抑えられている。
-
22/27「スイフト」のフルハイブリッド車は、「RS」系と非RS系の中間のような外観をしている。フロントグリルはRS系と同じようなハニカム式だが、RS系に見られるような空力パーツは非装着となる。またフロントグリルのメッキガーニッシュも特徴として挙げられる。
-
23/27スズキのフルハイブリッド車用エンブレム。基本的なデザインはマイルドハイブリッド車と同じだが、あちらがメッキのプレートに黒で「HYBRID」と書かれているのに対し、こちらはプレートが黒で文字の部分がメッキとなっている。
-
24/27「スイフト」ではアクセルを抜くと、他のハイブリッド車と同じようにブレーキエネルギー回生機構が作動。発電しつつ、エンジンブレーキと連動して車両を減速させる。なお、複雑な機械式ブレーキとの協調制御などはなく、ドライバーがブレーキを踏むと、その分の制動力が単純に“上乗せ”される。
-
25/27センタークラスターに収まるタッチパネル式メモリーナビと、オートエアコンの操作パネル。「エコモード」を選択すると、空調の制御がアイドリングストップ時にエンジンが再始動しにくい、燃費優先の制御に切り替わる。
-
26/27「スイフト」のフルハイブリッド車の燃費は、JC08モード計測で32.0km/リッター。マイルドハイブリッド車より約17%改善している。
-
27/27スズキ・スイフト ハイブリッドSL

森 慶太
スズキ スイフト の中古車webCG中古車検索
試乗記の新着記事
-
ホンダ・アコードe:HEV Honda SENSING 360+(FF)【試乗記】 2025.10.10 今や貴重な4ドアセダン「ホンダ・アコード」に、より高度な運転支援機能を備えた「Honda SENSING 360+」の搭載車が登場。注目のハンズオフ走行機能や車線変更支援機能の使用感はどのようなものか? 実際に公道で使って確かめた。
-
ホンダ・プレリュード(FF)【試乗記】 2025.10.9 24年ぶりに復活したホンダの2ドアクーペ「プレリュード」。6代目となる新型のターゲットは、ズバリ1980年代にプレリュードが巻き起こしたデートカーブームをリアルタイムで体験し、記憶している世代である。そんな筆者が公道での走りを報告する。
-
日産リーフB7 X(FWD)/リーフB7 G(FWD)【試乗記】 2025.10.8 量産電気自動車(BEV)のパイオニアである「日産リーフ」がついにフルモデルチェンジ。3代目となる新型は、従来モデルとはなにが違い、BEVとしてどうすごいのか? 「BEVにまつわるユーザーの懸念を徹底的に払拭した」という、新型リーフの実力に触れた。
-
アストンマーティン・ヴァンキッシュ クーペ(FR/8AT)【試乗記】 2025.10.7 アストンマーティンが世に問うた、V12エンジンを搭載したグランドツアラー/スポーツカー「ヴァンキッシュ」。クルマを取り巻く環境が厳しくなるなかにあってなお、美と走りを追求したフラッグシップクーペが至った高みを垣間見た。
-
ルノー・カングー(FF/7AT)【試乗記】 2025.10.6 「ルノー・カングー」のマイナーチェンジモデルが日本に上陸。最も象徴的なのはラインナップの整理によって無塗装の黒いバンパーが選べなくなったことだ。これを喪失とみるか、あるいは洗練とみるか。カングーの立ち位置も時代とともに移り変わっていく。
新着記事
-
NEW
マツダ・ロードスターS(後編)
2025.10.12ミスター・スバル 辰己英治の目利き長年にわたりスバル車の走りを鍛えてきた辰己英治氏。彼が今回試乗するのが、最新型の「マツダ・ロードスター」だ。初代「NA型」に触れて感動し、最新モデルの試乗も楽しみにしていたという辰己氏の、ND型に対する評価はどのようなものとなったのか? -
MINIジョンクーパーワークス(FF/7AT)【試乗記】
2025.10.11試乗記新世代MINIにもトップパフォーマンスモデルの「ジョンクーパーワークス(JCW)」が続々と登場しているが、この3ドアモデルこそが王道中の王道。「THE JCW」である。箱根のワインディングロードに持ち込み、心地よい汗をかいてみた。 -
航続距離は702km! 新型「日産リーフ」はBYDやテスラに追いついたと言えるのか?
2025.10.10デイリーコラム満を持して登場した新型「日産リーフ」。3代目となるこの電気自動車(BEV)は、BYDやテスラに追いつき、追い越す存在となったと言えるのか? 電費や航続距離といった性能や、投入されている技術を参考に、競争厳しいBEVマーケットでの新型リーフの競争力を考えた。 -
ホンダ・アコードe:HEV Honda SENSING 360+(FF)【試乗記】
2025.10.10試乗記今や貴重な4ドアセダン「ホンダ・アコード」に、より高度な運転支援機能を備えた「Honda SENSING 360+」の搭載車が登場。注目のハンズオフ走行機能や車線変更支援機能の使用感はどのようなものか? 実際に公道で使って確かめた。 -
新型「ホンダ・プレリュード」の半額以下で楽しめる2ドアクーペ5選
2025.10.9デイリーコラム24年ぶりに登場した新型「ホンダ・プレリュード」に興味はあるが、さすがに600万円を超える新車価格とくれば、おいそれと手は出せない。そこで注目したいのがプレリュードの半額で楽しめる中古車。手ごろな2ドアクーペを5モデル紹介する。 -
BMW M2(前編)
2025.10.9谷口信輝の新車試乗縦置きの6気筒エンジンに、FRの駆動方式。運転好きならグッとくる高性能クーペ「BMW M2」にさらなる改良が加えられた。その走りを、レーシングドライバー谷口信輝はどう評価するのか?