「BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2019.」の会場から
2019.06.27 画像・写真2019年6月23日、静岡県の富士スピードウェイで、「BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2019.」が開催された。一昨年に続く2回目の実施となった今回は、規模もプログラムも一層拡大。今にも雨が降り出しそうな梅雨空にもかかわらず、多くのBMWユーザーや熱心なBMWファンで東洋屈指のグランプリコースは、ほぼ全域が埋め尽くされた。
今回は、全長約4.5kmのレーシングコースや、ショートサーキットを使用した走行プログラムが充実。プロがドライブするレーシングマシンや「Mモデル」のタクシーライド(同乗走行)、自ら最新BMW各車のステアリングを握ることのできるテストドライブ、プロインストラクターによるサーキット走行や安全運転のためのドライビングレッスンなどが行われていた。
一方パドックエリアには、家族で参加できるさまざまなアクティビティーが用意されており、「BMW2シリーズ」を挑戦者が全身で引っ張る「BMW POWER CHALLENGE.」やキッズに話題のペダル無しの二輪車「STRIDER」の体験走行、4WDモデルで設置された障害物を乗り越える「xDrive ZONE.」が人気を集めていた。
ピットエリアでは、ミュージアムに展示されていてもおかしくない貴重な新旧Mモデルが「M HISTORIC COLLECTION.」と題して並べられたほか、分解されたMエンジンの展示、純正アクセサリーやライフスタイルグッズの販売も行われていた。中でも人気を集めていたのは、「BMW Team Studie.」の現役レーシングマシンを用いたコックピット乗車体験。未来のエースドライバーたる子供たちが、喜々としてマシンに乗り込む姿を見守る家族の姿がほほ笑ましかった。
一日中たっぷりとアクティブに楽しめるようになっていたBMW MOTORSPORT FESTIVAL 2019.の会場で、目にとまったプログラムや展示車両を紹介しよう。(文と写真=webCG)
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1/32富士スピードウェイのメインスタンド前となる、ホームストレート上で行われたオープニングセレモニー。BMWジャパンの代表取締役社長ペーター・クロンシュナーブル氏(右)と、ドイツから来日したBMW M社のピーター・クイントス副社長(左)が「M6 GT3」「M4 GT4」で登場。開会のあいさつを行った。
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2/322017年7月15日に開催された第1回イベントに続き、オープニングセレモニーを彩るクルマ文字をBMWクラブジャパンの協力によって作成。ホームストレート上に53台の車両が、左からB、M、Wと読めるように並べられた。
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3/32ホームストレート上で“BMW”のクルマ文字を描いた、BMWクラブジャパンのメンバーの車両。同レベルとなるピットレーンからでは分からないが、ピットビルの2階やグランドスタンドからはその文字がしっかりと確認できた。
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4/32パドックに設置された特設ステージでは、レーシングタクシーなどの各種同乗走行の抽選会やゲストが登場するトークショー、DJによるステージパフォーマンスなどが終日行われ、大勢の観客を集めていた。
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5/32日本人として2人目のルマンウィナーとして知られる、レーシングドライバー荒 聖治選手自ら「RACING CAR TAXI.」の抽選を行った。憧れのレーサーを間近で見ることができるのも、このイベントの楽しみのひとつといえる。
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6/32荒 聖治選手などプロドライバーが運転する「M6 GT3」「M4 GT4」といったレーシングマシンを、富士スピードウェイで同乗体験できる「RACING CAR TAXI.」は、大人気のプログラム。当日申し込みには、大勢の応募者が集まった。(写真はM6 GT3)
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7/32現役のマシンで富士スピードウェイのレーシングコースを同乗体験できる「RACING CAR TAXI.」は、当日抽選で参加者を決めるという方式を採用。もちろん、競争率の高い抽選会となった。見事プラチナチケットを手に入れた当選者は、迫力の走行を体感していた。(写真は「M4 GT4」)
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8/32「SPECIAL TEST DRIVE.」の抽選結果発表。パドックの専用ボードに各ラウンドでの試乗当選者が掲示された。発表を待ち構えていた申込者も多いようで、発表時間には多くの人で掲示板前が埋め尽くされた。発表された番号を見て、パドックのあちこちで喜ぶ人と残念がる人が交錯していた。
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9/32見事、抽選に勝ち残り「RACING CAR TAXI.」のチケットを手に入れた参加者。富士スピードウェイのレーシングコースを走る「Mモデル」の走りに期待感が高まっていたことだろう。
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10/32富士スピードウェイのピットレーンに並んだ「Mモデル」各車。参加者自らがステアリングを握りフルコースを走れるとあって、試乗プログラムは抽選になるほどの人気だった。この試乗でパフォーマンスを確認し、次の愛車を決めるBMWオーナーも多いのだとか。
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11/32富士スピードウェイのホームストレートを疾走する「Mモデル」。日常生活では体験することのできない200km/hオーバーの世界を、最新モデルで堪能。抽選に外れた申込者も、迫力ある走行シーンを楽しんだことだろう。
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12/32プロドライバーが運転する「BMW M TAXI DRIVE.」での「M4クーペ」の走行シーン。普段とは異なるスピード域で、「Mモデル」のパフォーマンスを感じることができるプログラムになっていた。
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13/32「BMW M TAXI DRIVE.」のワンシーン。写真は、レースにおいてオーバーテイクシーンの見せ場となる富士スピードウェイのアドバンコーナーに進入する直前の様子。
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14/32試乗プログラムには40台以上の「Mモデル」が用意されていた。これらの車両は試乗のほか、プロドライバーが運転する「BMW M TAXI DRIVE.」にも使用。Mモデルの高いポテンシャルを多面的に体感できるようになっていた。
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15/32「NEW BMW M MODELスペシャルプレビュー」として、当日12時から「8シリーズ」のトップモデルとなる「M8」と「X3 M」「X4 M」をピットの特別エリアで公開。発表会では高性能バージョンの「M8コンペティション」(写真)が展示された。ドイツから来日したBMW M社のピーター・クイントス副社長(左)とセールス&マーケティングマネージャーであるピーター・シュペッ氏(右)がM8の概要を紹介した。
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16/32日本初お披露目となった最新の「Mモデル」である「X3 M」(右)と「X4 M」(左)。写真はその高性能バージョンとなる「X3 Mコンペティション」「X4 Mコンペティション」。両車のパワーユニットは、BMW M社が開発を手がけた標準仕様のX3 MとX4 Mに搭載される最高出力480psの3リッター直6ツインターボエンジンを、30psアップの510psにチューンしたものだ。
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17/32会場エントランスに設けられた「WELCOM TO M TOWN」のサインと、その下に展示されていた「M8」(左)と「M4」(右)。「Mタウン」とは、ハイパフォーマンスカーのための仮想都市という設定で、BMWの世界観のひとつをユニークに表現している。現在同社のウェブサイトでMタウンに関する動画が数本公開されている。今回のイベントはそのMタウンの仮想世界と現実をつなぐというコンセプトも持ち合わせているという。
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18/32東京ドーム約48個分ともいわれる広さを誇る富士スピードウェイの、ほぼ全域を使用した今回の「BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2019.」。敷地内各所でさまざまなイベントが行われていたため、一つひとつをしっかり見て回るには、相当な時間を要することになる。来場者は、丸一日たっぷりとBMWの世界に浸ることができたはずだ。
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19/32仮想都市「Mタウン」で走行している「M TOWN TAXI.」がバーチャルの世界を飛び出し、富士スピードウェイに登場。Mタウンガレージを模したフォトスポットでの撮影サービスのほか、同乗走行イベントも実施されていた。
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20/32今回のイベントには、パートナー企業もブースを出展していた。写真は「Shell V-Power」ブース。ここでしか手に入らないオリジナルグッズや、「BMW M TAXI DRIVE.」の乗車チケットが当たる検定クイズが行われ、終日長蛇の列をとなっていた。
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21/32パドックに展示されたBMWの二輪車。左は最高出力215psの0.99リッター並列4気筒エンジンを搭載する「スポーツHP4レース」、右は同207psの0.99リッター並列4気筒エンジンを搭載する「S1000RR」。
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22/32ピットに展示された1981年式の「BMW M1」(手前)と1973年式の「3.0CSL」(奥)。M1は「3.5CSL」のために開発された最高出力277psの3.5リッター直6エンジンをリアミドに搭載している。ボディーデザインはイタルデザイン率いるジョルジェット・ジウジアーロの手になるもので、ランボルギーニとの共同開発モデルでもあった。3.0CSLは、欧州ツーリングカー選手権に出場するためのホモロゲーションモデルで、「3.0CS」をベースに少数が生産された。車名末尾の“L”は、ドイツ語で“軽い”を意味する“Leicht”から付けられた。
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23/321994年式の「M3 GT」(手前)は、最高出力295psの3リッター直6エンジンフロントに搭載する2代目のM3。FIAのGT2カテゴリーやIMSA GTレースに出場するためのホモロゲーションモデルで、356台が限定生産されている。専用デザインのフロントとリアのスポイラーがエクステリア上の特徴となる。
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24/32ピットエリアには、M社が手がけたエンジン単体が分解展示されていた。スタッフの説明を熱心に聞き、質問を投げかける姿が多く見受けられた。エンジンメーカーとして知られるBMWだけに、来場者もエンジンに詳しいマニアが多いということだろう。
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25/32BMWの純正アクセサリーパーツ展示エリア。パーツ単体のほかに、車種ごとの装着例として実車も展示されていた。パーツを組み込むことによって自分だけの1台を作れるため、終日オーナーとおぼしき見学者が絶えず、注目度は高いと感じた。中にはスタッフに、パーツの納期を確認するBMWオーナーもいた。
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26/32BMW最新モデルに採用が進んでいる「BMWコネクティッド」と「キーリーダー」(鍵からデータを読み取るシステム)のインフォメーションコーナーでは、操作方法や使用メリットなどを専任スタッフが紹介。キーリーダーでは、サンプルを用いて実際にメンテナンスやアップデイト情報を体験することができた。
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27/32「BMW Team Studie.」の現役レーシングマシンを用いたコックピット乗車体験には多くの家族連れが訪れ、子供たちがマシンに乗り込む姿を撮影していた。ボンネットをメカニックと一緒に取り外すなど、チームの一員になった気分も味わえた。
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28/32“BMW TrackMan OPEN 2019”(全世界で行われる弾道測定器でスコアを計測するコンバインテストのコンテスト)の開催を記念し、ゴルフのインドアシミュレーションブースをと関連グッズの販売ブースが用意されていた。賞品がもらえる「パー3・ニアピンコンテスト」の無料体験では、腕自慢たちがチャレンジしていた。
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29/32「FUN PARK.」と呼ばれるエリアでは、家族で楽しめるアクティビティーを用意。「2シリーズ」の実車を引っ張る「BMW POWER CHALLENGE.」ゲームでは、多くのファミリーが参加、まわりの応援も熱を帯びていた。25秒以内にゴールできたチャレンジャーが、見事BMWオリジナルグッズを手にしていた。
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30/32「インテリジェントフルタイム4WD」と呼ばれるBMWの4駆システムを、障害物を乗り越えることで体験できる「xDrive ZONE.」。日常ではなかなか体験できないアングルでの走行には、チャレンジドライバーだけでなく見学者たちも思わず歓声をあげていた。
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31/32バランス感覚の育成に有効だと話題の、ペダル無し二輪車「STRIDER」の体験走行も。1歳半の子供から参加が可能で、走行を楽しむ子供たちと、その走行シーンをカメラに収める家族でにぎわっていた。
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32/32「BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2019.」には、実際に「Mモデル」のパフォーマンスを体験したいという“走り”に本気モードの人、家族でBMWのある休日を楽しむ人、貴重なコレクションをひと目見ようという人まで、さまざまなBMWファンが来場。次回の開催を楽しみにしているという声も多く寄せられたという。