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2/29トヨタのシティー派クロスオーバー「ヤリス クロス」は、コンパクトハッチバック「ヤリス」をベースに開発された新型車。2020年8月31日に国内販売を開始している。
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3/29エクステリアのデザインキーワードは「ENERGETIC SMART(エナジェティックスマート)」。SUVとしてのロバスト(頑強性)と利便性などをミニマルに表現したという。
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4/29先に発売された「ヤリス」の姉妹車という位置付けの「ヤリス クロス」だが、ボディーはひとまわり大きく、独自のエクステリアデザインが採用されている。
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5/29「ヤリス クロス」ではSUVとしての走破性をアップするために、駆動方式にかかわらず最低地上高が170mmに設定されている。
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6/29インストゥルメントパネルの基本デザインは「ヤリス」に準じたものだが、縦方向にアクセントを加えたセンターコンソールにするなど、差異化も行われている。
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7/29「ヤリス クロス」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4180×1765×1560mm、ホイールベースは2560mm。写真は「ハイブリッドZ」(FF車)グレードで、車重は1190kgとなっている。
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8/29「ハイブリッドZ」グレードは、7インチ液晶+オプティトロンメーターを標準装備。写真は「エコジャッジ」と呼ばれる、燃費面から走行状況が分析・判定されるモードを表示した様子。
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9/29ブラウン系のカラーを用いた合皮とツイード調ファブリックのコンビネーションシートは、「ハイブリッドZ」および「Z」グレードの専用アイテム。前席はヒーター機能を内蔵し、運転席には電動調整機構も備わっている。
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10/29トヨタのコンパクトSUVでは初採用となる4:2:4の3分割可倒式後席バックレストを「G」グレード以上のモデルに標準装備。多彩なシートアレンジが行えるのも「ヤリス クロス」のセリングポイントである。
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11/29今回試乗した「ヤリス クロス ハイブリッドZ」のタイヤは215/50R18サイズの「ダンロップ・エナセーブEC300+」。同グレードには、写真の切削光輝+センターオーナメント付き18インチホイールが標準装備される。
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12/29「ヤリス クロス」のサスペンションはフロントがストラット式、リアが搭載パワーユニットにかかわらずFF車はトーションビーム式、4WD車はダブルウイッシュボーン式となる。
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13/29ハイブリッドパワーユニットを搭載する「ヤリス クロス ハイブリッドZ」のエンジンルーム。最高出力91PSの1.5リッター直3エンジンに、最高出力80PSの電気モーターを組み合わせている。
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14/29オーディオ機能とスマホ連携機能を内蔵するディスプレイオーディオを全車に標準装備。「G」グレード以上のモデルでは画面が8インチ(写真)、それ以外のモデルでは同7インチのアイテムとなる。
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15/294WD車では搭載パワーユニットにかかわらず、走行モード切り替えスイッチをシフトレバー手前に配置している。写真は「NORMAL」「SNOW」「TRAIL」の3つのモードが用意されるハイブリッド「E-Four」車用のスイッチ。
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16/29滑りやすい路面を想定したローラーにオンデマンド式四駆システム「ダイナミックコントロール4WD」を搭載する「ヤリス クロスG」を乗せ、走行モードの違いにおける挙動を確認。「NORMAL」モードでは右側前後2輪が空転しスタック状態に陥るが、「ROCK&DIRT」モードを作動させるとローラー上で空転する車輪に自動でブレーキがかかり、同時に反対側の前後輪にトルクが集中。容易に脱出が図れた。
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17/29「ヤリス クロス ハイブリッドZ」(4WD車)で不整地での対角線スタックを想定した走行を体験。片輪が大きく浮くような状態でも「TRAIL」モードを用いれば、接地するタイヤに最適な駆動トルクが配分され、スムーズに脱出することができる。
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18/29FF車は、荷室床面の高さを分割し2段階で調整できる「6:4分割アジャスタブルデッキボード」を標準装備。写真は左側の床面を外した様子。
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19/29ガソリンエンジンのFF車における荷室容量は、5人乗車の通常使用時で390リッター。後席の背もたれを前方に倒せば、簡単に荷室を拡大できる。
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20/29「ヤリス クロス ハイブリッドZ」(FF車)の燃費値は、JC08モードが31.3km/リッター、WLTCモードが27.8km/リッターと発表されている。
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21/29トヨタ・ヤリス クロス ハイブリッドZ
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22/29ハイブリッドパワーユニットはシステム総合出力116PSを発生。車台は「ヤリス」と同じくTNGAのコンセプトに基づく「GA-B」プラットフォームを採用している。
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23/29「ヤリス クロス」の外装色は、写真のツートンカラー「ブラックマイカ×ホワイトパールクリスタルシャイン」を含む全15タイプ。
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24/29トヨタ・ヤリス クロス ハイブリッドG
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25/29「Z」グレード以外のモデルには、双眼鏡をモチーフにしたというデザインのデジタルメーターが標準装備される。
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26/29ハイブリッドパワーユニットを搭載する4WD車の後輪には、最高出力5.3PS/最大トルク52N・mを発生する駆動用モーターが備わる。
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27/29トヨタ・ヤリス クロスG
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28/29「ヤリス クロスG」に搭載される1.5リッター直3ガソリンエンジンの最高出力は120PS、最大トルクは145N・m。発進用ギア付きCVTと組み合わされる。
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29/29「ヤリス クロスG」(FF車)のWLTCモード燃費値は、19.8km/リッター。ハイブリッド車とは異なり、外装にガソリンエンジンの搭載を示すエンブレムなどは装着されていない。

河村 康彦
フリーランサー。大学で機械工学を学び、自動車関連出版社に新卒で入社。老舗の自動車専門誌編集部に在籍するも約3年でフリーランスへと転身し、気がつけばそろそろ40年というキャリアを迎える。日々アップデートされる自動車技術に関して深い造詣と興味を持つ。現在の愛車は2013年式「ポルシェ・ケイマンS」と2008年式「スマート・フォーツー」。2001年から16年以上もの間、ドイツでフォルクスワーゲン・ルポGTIを所有し、欧州での取材の足として10万km以上のマイレージを刻んだ。
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