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2/262021年4月に日本で発売されたばかりの「メルセデス・ベンツEQA」。コンパクトSUV「GLA」をベースに開発されたEVである。
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3/26インストゥルメントパネルまわりの設計は、ベース車と基本的に共通。ディスプレイの表示内容や、助手席側ダッシュボードの専用装飾パネル、ローズゴールドの空調吹き出し口などに、ちがいが見られる程度だ。
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4/26車名こそ「メルセデス・ベンツEQA」だが、同車(というか同車を含むメルセデス・ベンツのEVはすべて)は、EV専門のサブブランドであるメルセデスEQのラインナップとなる。
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5/26外観では、グリルに代わって設けられたフロントのブラックパネルや、テールゲートを横断する横一文字のリアコンビランプなどが「GLA」とのちがいだ。
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6/26「AMGライン」に含まれる合成皮革のシート。標準仕様のシート表皮には、ペットボトルからのリサイクル原料でつくられたファブリックが用いられている。
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7/26床下にバッテリーが搭載される都合により、後席は床面や着座位置が上昇。ヒップポイントからルーフまでの高さは16mm縮小した。
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8/26バッテリーやその補器類、充電システムの搭載などにより、ラゲッジスペースからは床下収納がほぼ消滅した。
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9/26荷室容量は、「GLA」が425~435リッターなのに対し、「EQA」は340リッターとなっている(いずれも5名乗車時、VDA計測値)。
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10/26搭載されるバッテリーの容量は65.5kWhで、一充電走行可能尾距離は422km。電力消費率は181Wh/kmとされている。(いずれもWLTCモード計測値)
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11/26ドライブモードは「エコ」「コンフォート」「スポーツ」に、各部の制御を個別に調整できる「インディビジュアル」の計4種類が用意される。
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12/26回生ブレーキの強さはシフトパドルで調整可能。「D--」ではかなり強い制動がかかるが、アクセルを抜くだけでは完全停車まではしないように制御されている。
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13/26回生ブレーキの強さは「D+」「D」「D-」「D--」の4種類で、デジタルメーター内の表示で確認が可能。状況に応じて制動力を自動調整する「D Auto」も用意される。
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14/26試乗車はオプションの「AMGライン」装着車であり、足まわりにはアジャスタブルダンピングシステム付きのスポーツサスペンションが装備されていた。
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15/26タイヤサイズは、標準仕様が235/55R18、「AMGライン」が235/45R20となる。
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16/26車両重量は1990kgと、コンパクトSUVとしては非常にヘビー。「AMGライン」やガラスルーフが装備された試乗車は2030kgと、2tの大台を超えていた。
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17/26装備は充実しており、ヘッドアップディスプレイや自動再発信機能付きアダプティブクルーズコントロールなど、「GLA」ではオプション扱いとなるアイテムも完備されている。
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18/26フロントに搭載される駆動用モーター。日本メーカーのEVが交流同期電動機を主に用いているのに対し、こちらは工業用モーターなどに見られる交流誘導電動機となっている。
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19/26インフォテインメントシステムには充電設備の検索など、EVならではの機能を追加。ナビには車両の充電状態や気温情報、充電設備の箇所、道路の勾配などを考慮し、どこで充電すべきかも含めてルートを算出する機能が搭載されている。
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20/26充電は、6.0kWまでの普通充電とCHAdeMO規格の直流急速充電に対応。後者については100kWという高い充電速度にも対応している。
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21/26100kWの高速充電にも対応する「EQA」だが、日本で普及する高速充電器の速度はせいぜい50kWまで。より高速な充電器の普及に期待したい。
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22/26ダイムラー製EVのエントリーモデルに位置する「EQA250」。これ1台ですべてをまかなうのは難しいかもしれないが、セカンドカーとしてはなかなかに魅力的な選択肢といえるだろう。
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23/26メルセデス・ベンツEQA250
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佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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