-
1/18
-
2/18「トレーサー9 GT」はネイキッドスポーツ「MT-09」と主要コンポーネンツを共有するツアラーモデルである。2021年6月のフルモデルチェンジで、現在の車名となった。
-
3/18従来型よりスマートなイメージとなった顔まわり。切れ長な上部のレンズには、コーナリング時に進行方向を照らすコーナリングランプとLEDポジションランプが内蔵されており、一見フォグランプに見える下部の2灯が、LEDヘッドランプとなっている。
-
4/18モデルチェンジの内容は兄弟車の「MT-09」に準じたもの。足元には同車と同じく、新工法の「SPINFORGED WHEEL」技術を用いた軽量ホイールが採用されている。
-
5/18「MT-09」より60mm長いリアアーム。ホイールベースは同車より70mm長い1500mmとなっており、ツアラーらしい、高い走行安定性を実現している。
-
6/18カラーリングは試乗車に用いられていたシルバー(写真)と、マットグレー、ソリッドレッドの3種類。シルバーの場合のみホイールがブルーとなる。
-
7/18エンジンは従来モデルから排気量を拡大するとともに、ピストンやコンロッドなど多くのパーツを再設計。燃料噴射系の設計も変更しており、出力向上と軽量化、燃費改善が同時に図られている。
-
8/18トランスミッションは、ロングツーリング時の負担を抑えるべくクラッチの操作荷重を低減。従来モデルではシフトアップのみに対応していたクイックシフターは、新型ではシフトダウンにも使えるようになった。
-
9/18足まわりにはKYBと共同開発した電子制御サスペンションを装備。減衰力の調整機構にはソレノイドバルブを用いており、より素早く、大きく減衰力を変化させることができる。
-
10/18ツーリングモデルならではの大型のフロントスクリーン。5mm単位、10段階で高さを調整できる。
-
11/18特徴的な3.5インチTFT液晶のダブルメーター。左側が速度計や燃料計、エンジン回転計などからなるメインメーターで、右側の画面には、燃費や走行距離、外気温など12の項目から、4つの項目を表示させることができる。
-
12/18シート高は810mmと825mmの2段階で調整可能。タンデムシートの後方にはパニアケースを固定するスチールフレームが、左右の下部には制振ダンパーを備えたサイドケース用のステーが備わる。
-
13/18シート高に加え、フットレストやハンドルバーも2段階でポジションを調整可能。さまざまな体形のライダーに適切なライディングポジションを提供できる。
-
14/18「トレーサー9 GT」は、スポーツモデルのように車体を傾けてコーナーを楽しむことも可能。そうした状態でも、車両の安定性は高い。
-
15/18タイヤには同車専用にチューニングされた「ブリヂストン・バトラックス スポーツツーリングT32」を採用。ドライ/ウエット両方の路面において、走行安定性の高さを追求したものだ。
-
16/18燃料タンクの容量は18リッター。20.4km/リッター(WMTCモード)という燃費性能とも相まって、十分な“足の長さ”を確保している。
-
17/18オンロード特化型のツアラーモデルとして、より完成度を高めてきた「トレーサー9 GT」。その進化は、大いにライバルたちを刺激することだろう。
-
18/18ヤマハ・トレーサー9 GT ABS

河野 正士
フリーランスライター。二輪専門誌の編集部において編集スタッフとして従事した後、フリーランスに。ファッション誌や情報誌などで編集者およびライターとして記事製作を行いながら、さまざまな二輪専門誌にも記事製作および契約編集スタッフとして携わる。海外モーターサイクルショーやカスタムバイク取材にも出掛け、世界の二輪市場もウオッチしている。
試乗記の新着記事
-
ホンダ・ヴェゼル【開発者インタビュー】 2025.11.24 「ホンダ・ヴェゼル」に「URBAN SPORT VEZEL(アーバン スポーツ ヴェゼル)」をグランドコンセプトとするスポーティーな新グレード「RS」が追加設定された。これまでのモデルとの違いはどこにあるのか。開発担当者に、RSならではのこだわりや改良のポイントを聞いた。
-
三菱デリカミニTプレミアム DELIMARUパッケージ(4WD/CVT)【試乗記】 2025.11.22 初代モデルの登場からわずか2年半でフルモデルチェンジした「三菱デリカミニ」。見た目はキープコンセプトながら、内外装の質感と快適性の向上、最新の安全装備やさまざまな路面に対応するドライブモードの採用がトピックだ。果たしてその仕上がりやいかに。
-
ポルシェ911カレラGTSカブリオレ(RR/8AT)【試乗記】 2025.11.19 最新の「ポルシェ911」=992.2型から「カレラGTSカブリオレ」をチョイス。話題のハイブリッドパワートレインにオープントップボディーを組み合わせたぜいたくな仕様だ。富士山麓のワインディングロードで乗った印象をリポートする。
-
アウディRS 3スポーツバック(4WD/7AT)【試乗記】 2025.11.18 ニュルブルクリンク北コースで従来モデルのラップタイムを7秒以上縮めた最新の「アウディRS 3スポーツバック」が上陸した。当時、クラス最速をうたったその記録は7分33秒123。郊外のワインディングロードで、高性能ジャーマンホットハッチの実力を確かめた。
-
スズキ・クロスビー ハイブリッドMZ(FF/CVT)【試乗記】 2025.11.17 スズキがコンパクトクロスオーバー「クロスビー」をマイナーチェンジ。内外装がガラリと変わり、エンジンもトランスミッションも刷新されているのだから、その内容はフルモデルチェンジに近い。最上級グレード「ハイブリッドMZ」の仕上がりをリポートする。
新着記事
-
NEW
第855回:タフ&ラグジュアリーを体現 「ディフェンダー」が集う“非日常”の週末
2025.11.26エディターから一言「ディフェンダー」のオーナーとファンが集う祭典「DESTINATION DEFENDER」。非日常的なオフロード走行体験や、オーナー同士の絆を深めるアクティビティーなど、ブランドの哲学「タフ&ラグジュアリー」を体現したイベントを報告する。 -
NEW
「スバルBRZ STI SportタイプRA」登場 500万円~の価格妥当性を探る
2025.11.26デイリーコラム300台限定で販売される「スバルBRZ STI SportタイプRA」はベースモデルよりも120万円ほど高く、お値段は約500万円にも達する。もちろん数多くのチューニングの対価なわけだが、絶対的にはかなりの高額車へと進化している。果たしてその価格は妥当なのだろうか。 -
NEW
「AOG湘南里帰りミーティング2025」の会場より
2025.11.26画像・写真「AOG湘南里帰りミーティング2025」の様子を写真でリポート。「AUTECH」仕様の新型「日産エルグランド」のデザイン公開など、サプライズも用意されていたイベントの様子を、会場を飾ったNISMOやAUTECHのクルマとともに紹介する。 -
NEW
第93回:ジャパンモビリティショー大総括!(その2) ―激論! 2025年の最優秀コンセプトカーはどれだ?―
2025.11.26カーデザイン曼荼羅盛況に終わった「ジャパンモビリティショー2025」を、デザイン視点で大総括! 会場を彩った百花繚乱のショーカーのなかで、「カーデザイン曼荼羅」の面々が思うイチオシの一台はどれか? 各メンバーの“推しグルマ”が、机上で激突する! -
NEW
ポルシェ911タルガ4 GTS(4WD/8AT)【試乗記】
2025.11.26試乗記「ポルシェ911」に求められるのは速さだけではない。リアエンジンと水平対向6気筒エンジンが織りなす独特の運転感覚が、人々を引きつけてやまないのだ。ハイブリッド化された「GTS」は、この味わいの面も満たせているのだろうか。「タルガ4」で検証した。 -
ロイヤルエンフィールド・ハンター350(5MT)【レビュー】
2025.11.25試乗記インドの巨人、ロイヤルエンフィールドの中型ロードスポーツ「ハンター350」に試乗。足まわりにドライブトレイン、インターフェイス類……と、各所に改良が加えられた王道のネイキッドは、ベーシックでありながら上質さも感じさせる一台に進化を遂げていた。
注目の記事
-
ブリヂストンが満を持して世に問うた最新スタッドレスタイヤ「ブリザックWZ-1」。その実力に迫る。 特集 -
この冬注目のオールシーズンタイヤと最新スタッドレスタイヤをwebCGが独自にリポート。 特集 -
クルマ好きなら試してみたい旬のタイヤとアクセサリー。webCGのイチオシはこれだ! 特集
キャンペーン・お得な情報
週間アクセスランキングトレーサー9 GT ABS
関連キーワード
