アルファ・ロメオのファンイベント「La Storia Speciale 2021」の会場から
2021.10.13 画像・写真2021年10月10日、静岡県小山町の富士スピードウェイでアルファ・ロメオのワンメイクイベント「La Storia Speciale 2021(ラ・ストーリア・スペチアーレ2021)」が開かれた。
主催はアルファ・ロメオが創立100周年を迎えた2010年10月にスタートした、新旧すべてのアルファ・ロメオ車のオーナーおよび愛好家を対象とするフェイスブックのグループ「アルファロメオ友の会」。同会では昨2020年に発足10年、ならびにアルファ・ロメオが創立110周年の節目を迎えることを記念して、初の全国規模のイベントとなる「La Storia Speciale」を愛知県の幸田サーキット yrp 桐山で開催した。
それに続く2回目となる今回は、1950年代生まれの「ジュリエッタ」から最新の「ステルヴィオ」までの歴代モデル278台が参加。特別招待車両などを含めると300台近いアルファ・ロメオが、会場となった富士スピードウェイのCパドックを埋めた。会場から、参加車両を中心に紹介しよう。
(文と写真=沼田 亨)
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1/40メイン会場であるCパドックに向かって富士スピードウェイ内を連なって行く、ピニンファリーナ製ボディーを持つ初代「ジュリエッタ」(1300cc)および「ジュリア」(1600cc)の「スパイダー」。
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2/40日本で最も売れたアルファのベルリーナ(セダン)であろう「156」のグループ。
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3/402台の「ステルヴィオ」。前を行くのは国内限定4台の「クアドリフォリオF1トリビュート」。
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4/401958年に登場した「2000スパイダー ハードトップ」。アルファ初の量産モデルである「1900」系から発展したモデル。
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5/40「ジュリア クアドリフォリオ」を先頭にCパドックに入場する現行ジュリアのグループ。
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6/40メイン会場であるCパドックの全景。基本的に写真左から右に向かってモデルの年代順にゾーニングされている。
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7/4015台以上が並んだ「4C」のゾーン。
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8/40キレイにそろった現行「ジュリエッタ」。
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9/40Cパドック後方に設けられたメインステージ。午前10時の開会式の前後から、あいにくの小雨が落ちてきた。
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10/40開会式で紹介された5台の特別招待車両。国内インポーターであるFCAジャパンの現行「ジュリア」と「ステルヴィオ」に続くのは「155」「モントリオール」「ジュリエッタ スパイダー」。
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11/40純正装着されていたタイヤを含め、まるで新車のようなコンディションの「155」。
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12/40市販アルファ初のV8エンジン(2.6リッター)搭載車として1970年に発売された「モントリオール」と、コンペティション風にモディファイされた「ジュリエッタ スパイダー」。
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13/40午前と午後に実施されたトークショー。登壇者は写真左からMCを務めた、声優として活躍する郷田ほづみ氏、スペシャルゲストのカーグラフィックの加藤哲也代表取締役社長とモータージャーナリストの嶋田智之氏。郷田氏はアルファ好きであることはもちろん、加藤氏とは大学の同級生で四十数年来の付き合いという。
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14/401954年にアルファ初の小型車としてデビューした、1.3リッター直4 DOHCエンジンを積む「ジュリエッタ ベルリーナ」。この個体はクラシックカーレースに参戦している。
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15/40美しく仕上げられた、ベルトーネ(スタイリストはスカリオーネ)製ボディーを持つ「ジュリエッタ スプリント」。ちなみに雨は小一時間で上がり、昼前後にはご覧のように日が差してきた。
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16/401957年に登場した「ジュリエッタ スプリント スペチアーレ」。やはりスカリオーネの手になる空力重視のスタイリングが特徴。テールをスパッと切り落とした、当時最新の空力理論である“コーダトロンカ”を採用している。
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17/40ピニンファリーナ製ボディーを持つ「ジュリエッタ スパイダー」と「ジュリア スパイダー」は計12台が参加した。
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18/401963年に登場した、ベルトーネ時代のジウジアーロの傑作である「ジュリア スプリントGT」(写真右)と「1300GTジュニア」(同左)。俗に“段付き”と呼ばれる「ジュリア クーペ」の初期モデル。
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19/40通称「ジュリア クーペ」の最終発展型として1971年に登場した「2000GTヴェローチェ」。非常に珍しい3段AT仕様(豪州向けの右ハンドル)だった。
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20/40「1600GTジュニアZ」。車名の「Z」は「Zagato」の頭文字で、ジュリア系のシャシーにザガートデザインのハッチバッククーペボディーを架装。
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21/401974年に登場した「アルフェッタGT」。初代「ジュリア」の後継となる、トランスアクスルを採用したアルフェッタのシャシーにジウジアーロの手になるハッチバッククーペボディーを載せている。
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22/40「アルフェッタ」の後継として1985年に登場した「75」。やはりトランスアクスルを採用しており、現行「ジュリア」が登場するまではアルファ最後のFRベルリーナと呼ばれていた。
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23/40アルファ初の大衆車にしてFF車だった「アルファスッド」の後継として1983年にデビューした、SOHCフラット4ユニット搭載の「33」。これは翌1984年に追加された「ジャルディネッタ」(ワゴン)の4×4ことパートタイム4WD仕様である。
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24/403リッターV6 SOHCエンジンを積んだ「75」のプラットフォームに、ザガートの手になる個性的な2座クーペボディーを架装した「SZ」とオープン版の「RZ」。
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25/40「155TIZ」。アルファ・ロメオがフィアット傘下となり、フィアットやランチアとプラットフォームを共有するFFベルリーナとして1992年に登場した「155」に、ザガートが手を加えたスペシャル仕様。
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26/40「33」の後継として1994年にデビュー、日本にもアルファとしては多数が輸入された3ドアハッチバックの「145」は1台も見られなかった。これはその兄弟車である、短いノッチの付いた5ドアハッチバックの「146」。
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27/40「155」をベースにピニンファリーナのチーフデザイナーだったエンリコ・フミアの手になるクーペボディーを架装し、1995年に登場した「GTV」。この個体はアルファのレース部門がスペシャルチューンを施した限定車の「GTVアルファコルセバージョン」である。
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28/40先の「GTV」と同時にデビューした「スパイダー」。シートはGTVの2+2に対して2シーターとなる。
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29/40「アルファ156スポーツワゴンGTA」。「156ベルリーナ」と同様に2002年に加えられたGTA仕様。ボンネットを開けているのは、もちろん自慢の3.2リッターV6 DOHCエンジンを見せるため。
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30/40「147GTA」は「145/146」の後継となる147に、先の「156GTA」と同じ3.2リッターV6 DOHCエンジンを積んだホットハッチ。GTAはみなボンネットを開けていた。
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31/40「156」をベースに「147」のコンポーネンツも流用したシャシーに2ドアクーペボディーを載せ、2003年に登場した「GT」。
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32/40「GTV」の後継として2005年にデビューした「ブレラ」。ジウジアーロの手になるハッチバッククーペで、オープン版の「スパイダー」も存在したが短命に終わった。
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33/40FFに転換した「164」に代わるフラッグシップサルーンとして1998年に登場した「166」。独特のタレ目(ヘッドライト)が印象的なスタイリングは、ワルター・デ・シルヴァが率いていた社内のチェントロスティーレ(デザインスタジオ)による。
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34/40特別展示されたレーシング仕様の「ジュリエッタ」。2リッター以下のターボエンジンを積んだFFマシンによるレース「TCRジャパンシリーズ」に参戦中という。
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35/40プロショップの展示より。ガレーヂ伊太利屋は「TZ2」用のマグネシウムホイールや「ジュリア1600GTA」用ステアリングホイールなどのお宝アイテムを並べていた。
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36/40イベント当日、メインコースで開かれていたアルファ・ロメオによるレース「アルファ・ロメオ チャレンジ」に参戦する5台のマシンがCパドックに来場した。
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37/40それらのマシンを操る5人のドライバーが登壇してのトークショーも行われた。
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38/40「アルファ・ロメオ チャレンジ」より、激しいトップ争いを展開していた3台の「ミト」。
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39/40「アルファ・ロメオ チャレンジ」には、本来ならばサーキットには似つかわしくない「166」も参戦していた。あえてこれを走らせるドライバーに拍手。
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40/40最後のプログラムは希望する全車両によるメインコースのパレード走行。メインストレートの中ほどからコースインした「159」や「156」などが1コーナーに向かう。