-
1/29
-
2/29誕生は1960年と、半世紀以上の歴史を誇るダイハツの軽商用車「ハイゼット」シリーズ。「アトレー」はそのワゴンバージョンにあたり、今回の新型は6世代目のモデルとなる。
-
3/29試乗車はオートエアコンやパワードアロックなどを備えた上級グレード「RS」。メーターパネルには速度計だけでなくエンジン回転計やインフォメーションディスプレイ(RSはTFTカラー液晶)も備わる。
-
4/29使いでのある荷室こそこのクルマの本領。「アトレー」は内壁にトリムが付くぶん「ハイゼット」よりせまくなっているが、それでも荷室長×荷室幅×荷室高=1820×1410×1215mm(2人乗車時)という広さを確保。また床面と後席の背面には防汚マットが用いられている。
-
5/29荷室の床面や側壁、天井には、じつに17個ものユースフルナットを設置。ボルトやフック、L字金具などの取り付けが可能で、純正アクセサリーを含め、さまざまなアイテムで荷室をアレンジできる。
-
ダイハツ アトレー の中古車webCG中古車検索
-
6/29今回のモデルチェンジでは、個人使用を想定したモデルも商用の4ナンバーに登録を変更。それに伴い、車名も「アトレーワゴン」から「アトレー」に変更された。
-
7/29座面、背もたれともにいささか偏平な後席。ただし、幅685mm、高さ1190mmという大開口のスライドドアにより、乗降性は良好だ。
-
8/29基本的には“非常用”というあつかいのリアシートだが、4WD車ではリアヒーターを標準装備とするなど、快適性にも配慮がなされている。
-
9/29リアサイドウィンドウに昇降式の開閉機構はないが、換気などに重宝するポップアップ機構が付いている。
-
10/29デッキサイドトリムにはポケットに加えて上下2本のスリットが備わっており、純正アクセサリーのラゲッジボード(2枚)を通せば、ラックやテーブル、トノカバーとして使うことができる。
-
11/29上級グレード「RS」では、荷室に12Vのアクセサリーソケットも装備される。
-
12/29オプションで用意される9インチのスマホ連携ディスプレイオーディオ。6.8インチのコンパクトなディスプレイオーディオも用意される。
-
13/29収納スペースの充実ぶりもこのクルマの特徴。ドリンクホルダーやドアポケット、ダッシュボードトレーなどに加え、天井にはオーバーヘッドシェルフも備わる。
-
14/29運転環境については、シートに調整幅220mmのスライド機構や若干のリクライニング機構は備わるものの、ステアリング側にチルトやテレスコピックといった調整機構はない。人によっては、適切なドライビングポジションをとるのに難儀するかもしれない。
-
15/29前席の直下に搭載される0.66リッター3気筒ターボエンジン。64PS/5700rpmの最高出力や91N・m/2800rpmの最大トルクは、発生回転数を含めて従来モデルと同じだ。
-
16/29リアサスペンションには丈夫さを優先してリジッドアクスルを採用(バネはコイル式)。かぎられた空間に収めるべく、スペアタイヤは斜めにつるされている。
-
17/29軽量・高剛性な新しい車両骨格と、それに合わせて設計されたサスペンションが用いられた新型「アトレー」。従来モデルより明確に乗り心地や操縦安定性が向上していた。
-
18/29燃費性能も改善しており、WLTCモード計測値は、従来モデルの13.4km/リッター(最終モデルの4WD車)から14.7km/リッターに向上した。
-
19/29センタークラスターに配されたシフトセレクター。後輪駆動をベースとしたキャブオーバー型の軽自動車にCVTが搭載されるのは、これが初のことだ。
-
20/29ダッシュボードに備わる4WDのスイッチ。CVT仕様の4WD車には前後の駆動力配分を可変制御する電子制御4WDが、「ハイゼット」に設定のあるMT仕様の4WD車には、コンベンショナルなパートタイム4WDが用意される。
-
21/29駆動方式の切り替えスイッチは、車速が80km/h以下の状態で、アクセルをオフにして操作する必要がある。
-
22/29ステレオカメラを用いた新しい予防安全・運転支援システムの採用も新型のトピック。車線維持支援機能やふらつき警報、交通標識の認識機能などが新たに追加された。
-
23/29上級グレード「RS」には前走車追従機能付きクルーズコントロールも搭載。停車まで自動で行う全車速対応型で、渋滞時の疲労軽減にも寄与してくれる。
-
24/29タイヤサイズは145/80R12。試乗車には横浜ゴムのバン専用低燃費タイヤが装着されていた。
-
25/29さまざまな特長を持つ新型「アトレー」だが、最大の魅力は、今も昔もスクエアなボディーがもたらす巨大な荷室である。このクルマをどう使おうかと想像するだけで、ワクワクする。
-
26/29ダイハツ・アトレーRS
-
27/29
-
28/29
-
29/29

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
ダイハツ アトレー の中古車webCG中古車検索
試乗記の新着記事
-
スズキ・アルト ラパン ハイブリッドX(FF/CVT)【試乗記】 2025.11.3 スズキの「アルト ラパン」がマイナーチェンジ。新しいフロントマスクでかわいらしさに磨きがかかっただけでなく、なんとパワーユニットも刷新しているというから見逃せない。上位グレード「ハイブリッドX」の仕上がりをリポートする。
-
2025ワークスチューニンググループ合同試乗会(前編:STI/NISMO編)【試乗記】 2025.11.1 メーカー系チューナーのNISMO、STI、TRD、無限が、合同で試乗会を開催! まずはSTIの用意した「スバルWRX S4」「S210」、次いでNISMOの「ノート オーラNISMO」と2013年型「日産GT-R」に試乗。ベクトルの大きく異なる、両ブランドの最新の取り組みに触れた。
-
シトロエンC3ハイブリッド マックス(FF/6AT)【試乗記】 2025.10.31 フルモデルチェンジで第4世代に進化したシトロエンのエントリーモデル「C3」が上陸。最新のシトロエンデザインにSUV風味が加わったエクステリアデザインと、マイルドハイブリッドパワートレインの採用がトピックである。その仕上がりやいかに。
-
メルセデス・マイバッハSL680モノグラムシリーズ(4WD/9AT)【海外試乗記】 2025.10.29 メルセデス・ベンツが擁するラグジュアリーブランド、メルセデス・マイバッハのラインナップに、オープン2シーターの「SLモノグラムシリーズ」が登場。ラグジュアリーブランドのドライバーズカーならではの走りと特別感を、イタリアよりリポートする。
-
ルノー・ルーテシア エスプリ アルピーヌ フルハイブリッドE-TECH(FF/4AT+2AT)【試乗記】 2025.10.28 マイナーチェンジでフロントフェイスが大きく変わった「ルーテシア」が上陸。ルノーを代表する欧州Bセグメントの本格フルハイブリッド車は、いかなる進化を遂げたのか。新グレードにして唯一のラインナップとなる「エスプリ アルピーヌ」の仕上がりを報告する。
新着記事
-
NEW
「シティ ターボII」の現代版!? ホンダの「スーパーONE」(プロトタイプ)を試す
2025.11.6エディターから一言ホンダが内外のジャーナリスト向けに技術ワークショップを開催。ジャパンモビリティショー2025で披露したばかりの「スーパーONE」(プロトタイプ)に加えて、次世代の「シビック」等に使う車台のテスト車両をドライブできた。その模様をリポートする。 -
NEW
未来がすべてにあらず! ジャパンモビリティショー2025で楽しめるディープな“昔”の世界
2025.11.5デイリーコラム未来のクルマ、未来の技術が集結する「ジャパンモビリティショー2025」。ただし、「そういうのはもういいよ……」というオトーサンのために(?)昔の世界を再現し、当時のクルマを並べた「タイムスリップガレージ」も用意されている。内部の様子を紹介する。 -
NEW
第90回:これぞニッポンの心! 軽自動車デザイン進化論(前編)
2025.11.5カーデザイン曼荼羅新型の「ダイハツ・ムーヴ」に「日産ルークス」と、ここにきて新しいモデルが続々と登場してきた軽自動車。日本独自の規格でつくられ、日本の景観を変えるほどの販売ボリュームを誇る軽のデザインは、今後どのように発展していくのか? 有識者と考えた。 -
NEW
プジョー2008 GTハイブリッド(FF/6AT)【試乗記】
2025.11.5試乗記「プジョー2008」にマイルドハイブリッドの「GTハイブリッド」が登場。グループ内で広く使われる最新の電動パワートレインが搭載されているのだが、「う~む」と首をかしげざるを得ない部分も少々……。360km余りをドライブした印象をお届けする。 -
“安心・安全”をより長く 2人のプロが「ブリヂストン・ブリザックWZ-1」を語る
2025.11.42025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>ブリヂストンが、持てる最新のタイヤ技術を投入して誕生させた、新しいスタッドレスタイヤ「ブリザックWZ-1(ダブルゼットワン)」。高い氷雪上性能とサステナビリティーを併せ持つ新製品の魅力に、2人のプロフェッショナルが迫る。 -
2025ワークスチューニンググループ合同試乗会(後編:無限/TRD編)【試乗記】
2025.11.4試乗記メーカー系チューナーのNISMO、STI、TRD、無限が、合同で試乗会を開催! 彼らの持ち込んだマシンのなかから、無限の手が加わった「ホンダ・プレリュード」と「シビック タイプR」、TRDの手になる「トヨタ86」「ハイラックス」等の走りをリポートする。






























