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1/16ティベリオ・カザーリさんと、電動アシスト自転車にコンバートした「チャオ」。満充電までに要する時間は、220Vの家庭用電源で4~6時間である。
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2/16ティベリオさんが主宰する「アンブラ・イタリア」のカタログから。1970年代に誕生した若者の足は、新たなパワーユニットを得て復活した。
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3/16欧州連合規格による電動アシスト自転車のカテゴリーに収まるよう、モーターの最高出力は250W、最大トルクは32-45N・m、最高速は25km/hに抑えられている。車両重量はオリジナルの約40kgより軽い37.2kg。
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4/16自転車扱いなので、バイクの乗り入れが禁止されている専用道やレーンでも走行できる。
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5/16ガソリン+オイルの給油口は、USBソケットに替えられている。
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6/16ペダルをこぐときに邪魔にならないよう形状が工夫されたレザー製バッグ。フィレンツェの革職人によるハンドメイドである。
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7/16バッグは外して肩にかけることができる。
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8/16マフラー部分は傘差しにチェンジ。傘本体も車体色に合わせたオリジナルだ。
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9/16ティベリオさんの開発記録から。電波暗室におけるテスト。こうした地道な積み重ねの結果、イタリアおよびEUの工業規格認証を受けることができた。
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10/16古いフレームの清掃行程。
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11/16サンドブラストしたフレーム。
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12/16製作は、イタリア全国4カ所の工房で行っている。ティベリオさんは、工業高校における教材としても、自ら開発した改造キットを薦めている。
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13/16委託している工房のひとつである、イタリア北部パヴィアの「AGモト」にて。中央はティベリオさん。
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14/162023年5月7日にアレッツォで開催された「ダンディー・デイズ」のひとこま。
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15/16フィレンツェのシニョーリア広場にあるネプチューンの泉前で。
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16/16満充電からの航続可能距離は、市街地で25~30km、郊外で35~38km。コンバートの基となる「チャオ」は機構の関係上、1974年以降のモデルを推奨とのこと。

大矢 アキオ
Akio Lorenzo OYA 在イタリアジャーナリスト/コラムニスト。日本の音大でバイオリンを専攻、大学院で芸術学、イタリアの大学院で文化史を修める。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとしてシエナに在住。NHKのイタリア語およびフランス語テキストや、デザイン誌等で執筆活動を展開。NHK『ラジオ深夜便』では、24年間にわたってリポーターを務めている。『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり』(コスミック出版)など著書・訳書多数。近著は『シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡』(三樹書房)。イタリア自動車歴史協会会員。
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