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1/22完全自動運転のEVメーカーを目指す日本のスタートアップ企業、Turing(チューリング)の山本一成CEO。背後の画像はAIをフル活用して短期間でつくった同社初のコンセンプトカーだ。
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2/22今回報道関係者に初公開された、千葉の常磐道・柏インター近くにあるチューリングの自社工場「Kashiwa Nova Factory」。
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3/22チューリングの山本CEOは明快に「テスラ超え」を掲げる。「日本には優秀な自動車とソフトウエアのエンジニアがたくさんいる。この2つを組み合わせれば、絶対にいいものができる」と言う。
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4/222023年6月にチューリングが千葉・柏の自社工場で行った、報道関係者向けとなる発表イベントの様子。
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5/22チューリングの山本CEOは、史上最強の将棋AI「ポナンザ」の開発者として知られる。ポナンザの開発では、こちらも単純明快に「将棋名人に勝つプログラムをつくる」が目標だったという。
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6/22プレゼンテーションの様子。山本CEOは、レベル2の自動運転システムを搭載するチューリングのEV、コードネーム「Raccoon(ラクーン)」を限定100台で2024年に発表し、続く2025年に完全自動運転車のプロトタイプを公開するとアナウンスした。
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7/222023年秋に開催される「ジャパンモビリティショー」に出展予定の電動コンセプトカーに用いられるパイプフレーム。
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8/22電動コンセプトカーのパイプフレームは、研究車両・試作車両などの受託開発を行う東京R&D社との連携により開発中。2023年8月に日本自動車研究所(JARI)でテスト走行を実施する予定だ。
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9/22チューリングの自社工場1階に置かれた研究用の「日産リーフ」だったもの。見事なまでにボディーがはがされている。開発中のEV用シャシーに、リーフの電装パーツを流用し搭載するという。
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10/22AI学習データ収集用の「ホンダN-BOX」。愛称は「エヌボ」。前後左右にカメラが取り付けてあって、360度パノラマで映像が撮れるように改造されている。2023年内に10万時間の走行データを収集する予定という。
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11/22チューリングが開発した、レベル2程度の自動運転システムを搭載した「レクサスRX450h+」を用いて工場周辺の公道をデモ走行。「現状でもテスラのオートパイロットと同じぐらいの精度が出ている」と紹介された。
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12/22「レクサスRX450h+」で行われたデモ走行の様子。フロントガラス上部に取り付けた2つのカメラで前方を読み取り、車線をAIが検知すると、一般道でも車線中央を走ることができる。2023年中に、人も信号も認識してストップ&ゴーができるバージョンに進化するという。
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13/22「アルファード」に搭載する自動運転システムを山本CEOが説明。「チューリングでは大規模言語モデル(LLM)を活用して車両の制御を行います。これまでのADASを反射神経的、小脳的なシステムとすれば、自分で認識・推論・判断ができるこちらは、人間で言えば大脳にあたるシステムです」と述べた。
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14/22「アルファード」で行われた自動運転のデモ走行では、交通指導員役の指示に車両が従うかなどもテスト。交通指導員役が「止まれ」という身ぶりをすると、自動運転システムがそれを感知して車両はきちんと停止した。
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15/22工場の敷地内に黄色と赤と青のパイロンをそれぞれ1本ずつ配置。日本語でパイロンの色を指定し走行を指示すると、自動運転システムを搭載した「アルファード」がゆっくりと指示された色のパイロンに向かって走る様子が確認できた。
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16/22LLMを活用したチューリングの大脳的なシステムは、OpenAIの「gpt-3.5-turbo」を用いている。日本語で車両に指示を出すと、その指示に従って車両が周囲の状況を判断しながら走行する。
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17/22「アルファード」に搭載された自動運転システムでは「人の指示を聞く・状況を知る・考える・動く」を行っている。
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18/22「赤いパイロンに進むと1人が事故にあい、黄色いパイロンに進むと2人が事故にあいます。どうすればいいですか?」という問いかけを自動運転システムにすると、AIが状況を判断し結論を出す。ただ、答えは毎回変わるという。
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19/222023年秋の東京モーターショーあらため「ジャパンモビリティショー」に出展予定の電動コンセプトカー。工場内で紹介されたレンダリングには「意匠出願済」の文字が入っていた。
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20/22チューリングの山本CEOは、1985年生まれ。東京大学での留年をきっかけにプログラミングを勉強し始めたという。その後コンピューター将棋AI「ポナンザ」を開発し、名人を倒す快挙を成し遂げた。
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21/22完全自動運転EVの開発・製造を行うスタートアップ企業チューリング。千葉・柏に本社と自社工場の「Kashiwa Nova Factory」があり、東京・六本木にもオフィスを置く。
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22/222025年に100台程度となる自動運転EVのパイロットモデルの生産を開始。2026年に1万台規模となる同車の量産準備に着手。そして2030年に1万台の生産を達成し、新規株式公開を行うというビジョンをチューリングでは描いている。

今尾 直樹
1960年岐阜県生まれ。1983年秋、就職活動中にCG誌で、「新雑誌創刊につき編集部員募集」を知り、郵送では間に合わなかったため、締め切り日に水道橋にあった二玄社まで履歴書を持参する。筆記試験の会場は忘れたけれど、監督官のひとりが下野康史さんで、もうひとりの見知らぬひとが鈴木正文さんだった。合格通知が届いたのは11月23日勤労感謝の日。あれからはや幾年。少年老い易く学成り難し。つづく。
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