-
1/15
-
2/15オフロードモデル「KLX230」をベースに、オンロードでスポーティーに走れる足まわりをセットした「KLX230SM」。2022年10月に発売された。
-
3/15ホイールは前後同径の17インチと、機敏なハンドリングを重視したもの。タイヤサイズは前:110/70-17、後ろ:120/70-17で、オンロード用のスポーツバイアスタイヤ「iRCプロテック ロードウィナーRX01」が装着されていた。
-
4/15シート高は845mmとかなり高めだが、ご覧のとおりのスリムなボディーもあって、足つき性はそこまでわるくない。車重も非常に軽いので、取り回しで不安を感じることはないだろう。
-
5/15136kgという車重は、今日の250ccクラスのモデルとしては随一の軽さ。ライダーの腕と体幹で、ヒラリヒラリと姿勢を変えることができる。
-
6/15エンジンは排気量232ccの空冷単気筒SOHC。扱いやすいトルク重視型の設計で、また過度な振動を抑えるバランサーシャフトも装備されている。
-
7/15オフロードバイクという出自を感じさせるアップマフラー。エキゾーストパイプは低中回転域でのエンジンパフォーマンスを高める設計となっている。
-
8/15フロントの足まわりはベース車とは大きく異なり、サスペンションにはインナーチューブ径37mmの倒立フォークを採用。ホイールトラベルは204mmである。ブレーキはφ300mmの大径セミフローティングペタルディスクとツインピストンキャリパーの組み合わせだ。
-
9/15リアサスペンションにはプリロード調整機能付きのモノショックを採用。ホイールトラベルは「KLX230S」と同じ、168mmだ。
-
10/15インストゥルメントパネルはモノクロの液晶ディスプレイと各種インジケーターの組み合わせ。特にギミックのないシンプルなものだが、表示も分かりやすく、不満を感じることはなかった。
-
11/15かつては「ヤマハWR250X」「ホンダCRF250M」なども存在した国産モタードだが、今日では「カワサキKLX230SM」が存在するのみとなっている。
-
12/15スリムな車形ゆえ、シート下などに余分なスペースはなし。純正アクセサリーのETC車載器はシート後方に設置するしかなく、装着には、同じく純正アクセサリーのリアキャリアを取り付ける必要がある。
-
13/15軽量・機敏というマシンコンセプトを見事に体現した「KLX230SM」。どんなバイクよりも気軽に、スポーティーな走りを楽しめる一台といえるだろう。
-
14/15カワサキKLX230SM
-
15/15

宮崎 正行
1971年生まれのライター/エディター。『MOTO NAVI』『NAVI CARS』『BICYCLE NAVI』編集部を経てフリーランスに。いろんな国のいろんな娘とお付き合いしたくて2〜3年に1回のペースでクルマを乗り換えるも、バイクはなぜかずーっと同じ空冷4発ナナハンと単気筒250に乗り続ける。本音を言えば雑誌は原稿を書くよりも編集する方が好き。あとシングルスピードの自転車とスティールパンと大盛りが好き。
試乗記の新着記事
-
BMW M235 xDriveグランクーペ(4WD/7AT)【試乗記】 2025.9.15 フルモデルチェンジによってF74の開発コードを得た新型「BMW 2シリーズ グランクーペ」。ラインナップのなかでハイパフォーマンスモデルに位置づけられる「M235 xDrive」を郊外に連れ出し、アップデートされた第2世代の仕上がりと、その走りを確かめた。
-
スズキ・アルト ハイブリッドX(FF/CVT)【試乗記】 2025.9.13 「スズキ・アルト」のマイナーチェンジモデルが登場。前後のバンパーデザインなどの目に見える部分はもちろんのこと、見えないところも大きく変えてくるのが最新のスズキ流アップデートだ。最上級グレード「ハイブリッドX」の仕上がりをリポートする。
-
トヨタGRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”【試乗記】 2025.9.12 レースやラリーで鍛えられた4WDスポーツ「トヨタGRヤリス」が、2025年モデルに進化。強化されたシャシーや新しいパワートレイン制御、新設定のエアロパーツは、その走りにどのような変化をもたらしたのか? クローズドコースで遠慮なく確かめた。
-
トヨタ・カローラ クロスZ(4WD/CVT)【試乗記】 2025.9.10 「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジモデルが登場。一目で分かるのはデザイン変更だが、真に注目すべきはその乗り味の進化だ。特に初期型オーナーは「まさかここまで」と驚くに違いない。最上級グレード「Z」の4WDモデルを試す。
-
ホンダ・レブル250 SエディションE-Clutch(6MT)【レビュー】 2025.9.9 クラッチ操作はバイクにお任せ! ホンダ自慢の「E-Clutch」を搭載した「レブル250」に試乗。和製クルーザーの不動の人気モデルは、先進の自動クラッチシステムを得て、どんなマシンに進化したのか? まさに「鬼に金棒」な一台の走りを報告する。
新着記事
-
NEW
スズキeビターラ
2025.9.17画像・写真スズキの電動化戦略の嚆矢(こうし)となる、新型電気自動車(BEV)「eビターラ」。小柄でありながら力強いデザインが特徴で、またBセグメントのBEVとしては貴重な4WDの設定もポイントだ。日本発表会の会場から、その詳細な姿を写真で紹介する。 -
NEW
第844回:「ホンダらしさ」はここで生まれる ホンダの四輪開発拠点を見学
2025.9.17エディターから一言栃木県にあるホンダの四輪開発センターに潜入。屋内全天候型全方位衝突実験施設と四輪ダイナミクス性能評価用のドライビングシミュレーターで、現代の自動車開発の最先端と、ホンダらしいクルマが生まれる現場を体験した。 -
NEW
アウディSQ6 e-tron(4WD)【試乗記】
2025.9.17試乗記最高出力517PSの、電気で走るハイパフォーマンスSUV「アウディSQ6 e-tron」に試乗。電気自動車(BEV)版のアウディSモデルは、どのようなマシンに仕上がっており、また既存のSとはどう違うのか? 電動時代の高性能スポーツモデルの在り方に思いをはせた。 -
NEW
第85回:ステランティスの3兄弟を総括する(その3) ―「ジープ・アベンジャー」にただよう“コレジャナイ感”の正体―
2025.9.17カーデザイン曼荼羅ステランティスの将来を占う、コンパクトSUV 3兄弟のデザインを大考察! 最終回のお題は「ジープ・アベンジャー」だ。3兄弟のなかでもとくに影が薄いと言わざるを得ない一台だが、それはなぜか? ただよう“コレジャナイ感”の正体とは? 有識者と考えた。 -
NEW
トランプも真っ青の最高税率40% 日本に輸入車関税があった時代
2025.9.17デイリーコラムトランプ大統領の就任以来、世間を騒がせている関税だが、かつては日本も輸入車に関税を課していた。しかも小型車では最高40%という高い税率だったのだ。当時の具体的な車両価格や輸入車関税撤廃(1978年)までの一連を紹介する。 -
内燃機関を持たないEVに必要な「冷やす技術」とは何か?
2025.9.16あの多田哲哉のクルマQ&Aエンジンが搭載されていない電気自動車でも、冷却のメカニズムが必要なのはなぜか? どんなところをどのような仕組みで冷やすのか、元トヨタのエンジニアである多田哲哉さんに聞いた。